「岩千鳥」     ラン科ヒナラン属
「イワチドリ」       岐阜県  御嵩町にて (2007.5.16)
中部地方と紀伊半島・四国の渓谷の湿った岩場等に自生、 4〜6月茎先に淡紫紅色の花を数個付ける。

花は径1〜1.5cmで唇弁は3深裂し中裂片は更に切れ込み、 両手を広げた大の字となり上に赤の
斑点が付き、唇弁の上には帽子状の器官が有り、 上と両側の花弁状3個は蕚片で背後に小さな尻尾状
の密を分泌する距。

茎の高さ5〜15cmで、中程より下に茎を抱く長さ3〜7cm長楕円形の葉と、 花の下に小さな
苞葉が各1枚付く。

花の名前は渓谷の湿った岩場等に見られ「岩」、 千鳥は鳥の千鳥では無く家紋の千鳥紋に花が似て
「岩千鳥」。
花の姿自体が鳥の千鳥に似て岩千鳥と付いたの説も有るが、 歩く姿も飛ぶ姿も似て無く家紋説を支持。


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