「秋の鰻掴み」    タデ科タデ属
「アキノウナギツカミ」    岐阜県可児市 深山の森にて (2006.10.12)
入り口から花が無いと思いながら池に来ると、水路に見られたが蕾で開花したのが無かった。

北海道~九州の湿地や草薮等湿った所に生育の蔓性1年草で、早生春咲きの畑地型が狭義
のウナギツカミで蔓状に伸びず、晩生の湿地型がアキノウナギツカミと呼ばれ蔓状に伸びる。

花は7〜10月枝先に淡紅色を固まって頭状に十数個付け、花弁は無く長さ3~3,5mmの
萼が変化した合弁花で半開し、上部が淡紅色で時に花弁状に5深裂し下部白色で、8個の
雄蕊と3個の雌蕊(花柱)、時に上部も白く真っ白な花も有り。

茎は4稜形の高さ0.6〜1mで茎の稜や葉柄や葉裏中肋に下向きに曲がる短い棘が付き、
他の植物に絡まって長く伸び良く枝分かれし、下部は地表を這い根を出して増えて行く。
葉は互生し長楕円状披針形の長さ5〜15cm、葉先は鈍頭~鋭頭と変化が有り基部矢尻形、
茎上部の葉は葉柄が短く茎を抱く様に見える。

花の名前は葉柄・葉裏に刺が有り葉で鰻を滑らず掴めると想像し、秋咲きで「秋の鰻掴み」。


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