「ウケザキオオヤマレンゲ」
奈良県五條市 金剛寺にて (2003.5.2)
「花のみ寺」とされる大和金剛寺境内の花が多い庭に向かうと、白い花が咲き大山蓮華のようだ。
白い花弁が上向きに付き「受咲大山蓮華(うけざきおおやまれんげ)」とされ、中部地方〜西日本
の深山に自生のオオヤマレンゲとホオノキの自然交雑種で、芳香の有る白色の花を上向きに開き、
花弁は平開せず花の名前となった受け気味に開く。
花は5〜6月頃咲き大きさ12〜15cmで花弁は9枚、緑色の雌蕊が中央に突き出し、下に多数
の赤紫色雄蕊が囲む。
木の高さ5〜8mと高く樹皮は灰褐色の滑らかで小枝は紫色を帯び、葉は互生し柄が有り楕円形で
長さ20〜40cmの大きな葉を枝先に集まって放射状に付け、表面は緑色で裏面は軟毛が散生し
白っぽく縁が波打つ。
似る同科同属「朴の木(ほおのき)」は樹高20〜30mと高木、葉は倒卵状長楕円形で花は同じ
上向きに付けるが、花弁は平開し雌蕊茶色で雄蕊は白と赤のツートンカラーで、花の色が黄白色。
花の名前は奈良大峯山の自生が知れ大峯山は大山(おおやま)とされ、花が蓮華(れんげ)に似て
上向きに開き受咲(うけざき)で、受咲大山蓮華(うけざきおおやまれんげ)と付いた。
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