154
本城山
(ほんじょうさん)423m
大仏
(おおぼとけ)435m
H18年11月22日
10時10分〜14時40分
岐阜県 関市
晴れ後曇り
”本城山の山頂は
  眺望も得られ
  居心地が良い
  大仏は?”
 暖かい日となり霞んで眺望は期待出来無いが、 寒いよりは良いと急に山へ行く事にする。

薬師堂と平屋の建物の間を入る
登山口の薬師堂
 近い所で気になっていた城跡が残っていると言う「本城山」に行き、 その後尾根続きの「大仏」迄足を延ばそう。

 美濃加茂から63号を蜂屋へ抜け、 正眼寺を通り58号関金山線に突き当たり左折する。

 次の富野小が有る信号を右折し286号に合流すると、 直ぐ先シーダーヒルズCCの案内看板を見て右折した。

 香林寺を過ぎ左に集会場を見て、 大きな分岐は無く道なりで四角い建物の薬師堂に着く。

 反対側の2台駐車可能な所に止め10時10分歩き始めた、 前方に本城山が見えている。

 薬師堂の左を入ると田畑が広がり、 左の平屋の建物の横に細い道が竹薮の方に真直ぐ続き進む。

 少し行くと前方に白い標識のような物が見えて来た、 近付くと登山道の指標だった。
白いので遠くからも確認できる 竹薮の横を登ると直ぐ右に曲がる
この白い指標が山に入る目印 入って直ぐは掘れている道

 竹薮の間を左に山へ入って行くと直ぐに指標が有り、 右に曲がり少し掘れた状態の登山道を登る。

 直ぐ分岐に来て木にCDが架けられ「左楽々コース」とされるが、 歩き始めたばかりで急な方に行く。
この先CDのコース案内が次々にある 低い木が茂り避けながらの登り
CDのコース案内が木に架けて有る 分かり難い道となる

 少し進むと道は合流し、木が茂り登山道が少し不明瞭になるが 蜘蛛の巣が無いので有り難い、木を避けながら結構急な登りを道を 拾いながら進むと、顕著な尾根に上がった。
緩やかに尾根を登る
顕著な尾根に上がると道は明瞭

 尾根上の道は分かり易い道だが日射しが入り暑い、 脱ぐのも面倒なので汗を掻きながら登って行く。

 松の混じった雑木林だが紅葉している木は少ない、 10時35分平坦な広場となっている所に来た。
眺望は得られない 左上にザレタ道が付いている
中間点・休憩ポイント 神滝不動の案内

 「中間ポイント休憩場所」の標識が有るが、  腰掛ける岩も無いので立ったまま休む、 この先直ぐ「椿回廊」の案内が有り左山で道が付いているが狭い、 しかも急な斜面で道が崩れ気味。
狭い道で崩れ気味
椿回廊

 岩は殆ど無く林の中で滑っても問題は無いと思うが、 痛めている左手首が気になるので慎重に通過、椿の木の幹は細く 木の高さは無いと思われ、この辺り暗い場所だが椿は多く咲くのか?

 「神滝不動」の指標が有ったが帰りに寄る事にして先に進み、 急な小さな谷を渡り少しで分岐に来た、指標が有り左「頂上近道」 右「大手道コース白滝不動・・」と書かれ、左の頂上方面に進んだ。
ここから直ぐで主尾根に上がる 山頂へは道が三本ある
尾根手前の頂上近道の指標 山頂下の三本の道の指標

 少しで主尾根に上がると幅広い尾根に道はしっかり付き、所々梱包用の ロープで間違わ無い様にして有るが美観的にこのロープは止めてほしいと思う。

 緩やかに登って行くと前方に急な登りが見え指標が立っている、 左「楽々コース」中「急坂直登コース」右は「裏道コース」となっていた。
入ってからは登山道の目印は無い この水が無いと城は持たない
楽々コースの道は薄い 狭い窪みの井戸跡

 楽々コースには石垣が有ると書かれているので、興味が有り左に入るが 最初から殆ど歩かれて無い感じの右山の狭い道で、少しで広くなると 道が何処に有るか分から無い。

 石垣の様な物も見当たらず、右の山へ登れば山頂と分かっているので急な 斜面を強引に登って行く、木は疎らで何処でも登る事が出来少し上ると平坦になり 「井戸・石垣跡」の案内が有った。

 案内の所に急な斜面を登る道が有り、山頂への道のようだが井戸方面に行ってみると 少しで案内標識が有り、その前に小さな窪みの井戸跡が有る。
立派な石垣だ かなり急で人工的に作られたのか?
石垣跡 山頂への急な登り

 その先左に廻り込む感じで進むと岩が出てきて、石垣跡かと思ったが少し入ると 笹の下に石垣が見える、上からでは写真とならないので、笹を掻き分け無理に降りやっと 石垣の写真を撮った。

 井戸・石垣跡の標識に戻り急登すると平坦になり、 岩が見えて11時15分「本城山」山頂に着く。
山頂らしい雰囲気がある 何の意味があるのか?
大岩の有る「本城山」山頂 生きた木に彫られている

 山頂標識は無いがここが一番高く山頂に間違い無い、 岩に上がると南方面が開け今日は霞んで良く無いが、 城跡だと思うと殿様になった気分で眼下の集落から先の野山を見渡した。
すっきりとした日だと良かったのだが
山頂大岩からの眺望

 木に何か書かれた物が括りつけて有るが、 雨で濡れたせいで今は取り出す事も出来無い。

 岩に腰掛け休むも昼食には早い、 山頂は北西に広く行ってみると「小野コース」のCDが架かっていた。

左山でなだらかに道が付いている
裏道コースは良い道が続く
 暫く入ったが眺望は得られず、 その先林の中に送電鉄塔が見え急な降りなので引き返す。

 11時40分下山開始、 井戸・石垣の標識迄降り井戸跡より少し右寄りに降る道が有った。

 急な降りだと思っていると左側が平らになっている、 降ると又も平らになっていてこれは明らかに人工的で城跡の様子。

 数え無かったが5段位有ったと思う、 幅も広い規模が大きくこれだけの遺構は初めて見た。

 然し桧が林立し暗く、 下には枝払いの小枝が散乱して古のムードが無いのが非常に惜しい。

 滑り易い急な道を降り切る、 確かにこの「直登コース」を登ると少しきつい登りだ。

 指標に書いて有る「裏道コース」が、 割と立派な踏み跡が続いていて気になるので入って行く。

 谷を廻り込むと少しで「白滝」への指標が有るがそのまま裏道コースを進む、 道は非常に歩き易い。
この山で一番の紅葉の場所
裏道コースの紅葉

 北側に廻り込んだ頃から紅葉が出てきて、 今迄殆ど紅葉の所は無かったのでこちらに回って良かった。

 ずっと平坦で左上の山頂方面に登る気配が無い、 何処から登るのかと進むと送電鉄塔が見えている。
送電鉄塔から山頂への入り口がはっきりしない 西方面が開けている
小野コースの送電鉄塔に合流 送電鉄塔からの眺望

 山頂奥の小野コース方面で見た送電鉄塔だ、 小野コースの道は鉄塔の先に見られるが山頂への道が無い。

始めは余り歩かれていない感じの道
大仏方面への道
 然し左上が山頂の為少し道が有る様な感じがするので、 木を掻き分けて登ると薄い道が付いている。

 その先明瞭でなぜ交わる所だけ不明瞭になっているのか?

 又も汗を掻きながら急な斜面を登ると、 先程山頂から見に来た所に上がった。

 それにしてもこの山は山頂の四方とも急峻で自然の要塞となって、 築城は大変だが城を作るには守りに適した山。

 再度山頂経由で急降下の道を降り、 登って来た分岐を過ぎ尾根を真直ぐ大仏に向かう。

 道はきちんと付けられていて、 少し行くと指標が一杯有る所に来た。

 右に曲がれば登って来た八神コースに行く道だが、 「大仏」に行くので真直ぐに進む。
名前が多いと逆に戸惑う 登山道脇ではここだけしかイワカガミは無かった
指標が一杯の四辻 イワカガミ群生地(本来「群落地」と言う)

 緩やかにアップダウンをし進むと「イワカガミ群生」の案内が有り、 艶の有る葉が固まって見られた。
ほぼ平坦な歩き易い道
尾根道は歩き易い道

 尾根道は木が大きく育ち草や雑木が殆ど無い為歩き易く、 なだらかな道が続くが眺望は得られ無い。

 藤谷コース分岐を右に見送り進むと樹間に「大仏」の山が見え、 桧林の登りに入ると少しずつ急となる。
桧林はかなり間引いてあるので明るい 鋭角に曲がる所の少し下に見える
「大仏」山頂への登りは桧林 山頂下の石碑

 今迄ほぼ真直ぐに道が有ったが、 ジグザグになると一杯CDに書かれた案内が木に付いていた。

 鋭角に左に曲がる所に来てふと右を見ると、 石積みが見えるので降りると石碑が並んで、「富士山大権現」「立山大権現」 「白山大権現」と彫られている。

 宝歴9(1759年)と読める石碑は山の神を祭っている様で、 山歩きの安全を祈願。
2基あるため山頂部は空いたスペースが無い かなり苦労して撮影した
「大仏」山頂の反射板 金網の中に三等三角点「大仏(おほぼとけ)」

 左に一登りで反射板が見えてきて13時「大仏」山頂に着いた、 右に高沢山への道が降っている。

小枝も邪魔にならない道
歩き易い道で帰りは早い
 山頂部は2基の反射板に占拠され休むスペースにも事欠く状態で、 評判が悪いのも頷けた。

 三角点は何処にと金網の周囲を歩いて見たが無い、 金網の中を見ると三角点の横に立てられている白い杭が見えている。

 遠いので無理に金網周囲を回り、 反対側に行き金網越しに三角点「大仏」の写真を撮った。

 戻り高沢山の分岐付近で昼食とする、 誰も居ないので良いが通路で本来邪魔になる場所。

 反射板が立っているので大きく切り開かれているが、眺望は得られ無い。

 13時40分戻り始め帰りは速く、 14時指標が一杯付く分岐に戻り八神コースに入った。

 直ぐ朝登ってきた山頂近道の指標の所に来て真直ぐ進み、 「神滝不動」指標の所で右に入り登って行く。

岩の間の上のほうに不動さんが
神滝不動
 本当に多くの人が参拝しているのかと思う程急なザレタ登りで、 大岩が見えて来ると岩の間に不動明王が奉られていた。

 岩には地震により滑りこすれた跡と書かれ、 地震災害避け・滑り止めを祈願する不動さんとなっている。

 本来は地震災害祈願だけで、滑り止めは後から入れたのだと思う。

 戻り狭い椿回廊を注意しながら通過しどんどん降って行く、 下部の低い草木が茂っている辺りは道が拾い難い。

 屋根が見えてきた、アレ!登る時無かったのにと思ったが、 道は付いているので進むと民家の裏に降りた。

 右を見ると舗装道が見えるので家の裏を通り道に出て、 少しで14時30分駐車した所に戻る。

下から見た山の形はなだらか
駐車地点から本城山
 入って直ぐの指標の有る分岐を、左へ降るのを右に間違えた様だ。

 八手を持ったお年寄りが見えたので、挨拶すると色々話しをされる。

 この薬師堂の直ぐ先に有る民家がお城の家老の末裔で、 鎧・兜等多く持って見えたが二度の火災で無くなったと言われた。

 城の歴史が分かる古文書等も有ったと思うので、惜しい!

 登り始めて一旦緩やかになる辺りと本城山山頂付近が少し分かり難いが、 その他の個所は明瞭な道。

 山頂付近に有る桧の植林帯が無いと山城跡の感じが出て楽しめると思うが、 それは無理な相談なのか?

 大仏への道は緩やかで楽に歩けるが、 休憩場所に困るので高沢山迄行くのが良いかもしれない。



本図は国土地理院地図閲覧サービスを利用して作成
  出会った花:  無し


TOP 山行一覧 山歩き9