128 | (おじろぎやま) 1,235m |
H18年5月15日 10時〜15時40分 岐阜県本巣市根尾 晴れ時々曇り |
”花が多く見られ それにも増して 新緑の美しさは 言う事ない” | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
東濃地方は植林の山が多い、新緑の季節でも有り西方面に行く事にする。
7時20分家を出る、 中濃大橋で渋滞に捕まるが橋を渡らなければどうにもなら無い。 やっと248号に入り関に行くがこの道もスムースに走れず、 高速を使うべきだった。 鮎ノ瀬大橋を渡り418号を根尾に向うが、葛原辺りは道が狭くゆっくり走る。 尾並坂峠を越えると順調に走り、 広い三叉路をUターン気味に255号に入った。 長い板屋トンネルを抜け東谷川沿いに北上するが、道は非常に良い状態。 立派な「NEOキャンピングパーク」を左に見て暫く走ると、 山側に白い花が一杯咲いている。 葉の形から「コンロンソウ」の様だが、 時間も遅いので止まらず走ると左側橋への分岐に来た。
道はかなり登って行き、 少し落石が有るが全体的に良い状態の林道だ。 林道脇にミヤマキケマンの黄色い花が咲くのを見て折越峠に着くと、 祠が有りお地蔵さんが奉られ小牧ナンバーの車1台止まっている。 その後に車を駐車したが、道の脹らみは広く無く余り多くの車は止められ無い。 通行車両は極端に少なく道幅は広いので、 多少舗装部分に出ても問題無いとは思う。 10時歩き始め越波方面に峠を降りて行くと、 少しで山側に鉄パイプの有る登り口に来た。 中電巡視路の指標も有る登山口は、 急な登りで鉄パイプを頼りに登り少し上はロープも付いている。
早速チゴユリが見られその先右側が林道迄切れ落ち、 落ちたら大変だがここもロープが有った。
谷の左に残雪の山が見えているが能郷白山の様だ、 山頂での眺望に期待が脹らむ。
振り返ると折越峠が見えているが、急な斜面の新緑が美しい。 左は太い杉の木右は自然林の道を進むと、 実を付けたキクバオウレン?の群落が有った。
直ぐ両側自然林となって降り気味に緑一色の中をなだらかに進むと、登りになって来て、少し登って振り返ると「能郷白山」の右に、やはり残雪の残る山が見え「姥ヶ岳」の様子。
この山も良いと言われているので、是非登りたいと思っている。
右前方のなだらかな稜線に反射板が向き合って立っているのが見え、 あれが山頂の様だ。
根上りの桧が見えてきてかなりの巨木で下は潜る事が出来る、振り返ると屏風山がピラミッド型で見え非常に目立つ存在で、左の白い大きな山は「白山」の様子。
登り切り小枝が煩い所に来ると左にイワウチワの群落が有る、 然し花は終わり掛けで痛んでいた。 かなり広範囲に見られるので、花の盛りの時期は見事に咲き誇ると思われる。
11時05分№29番鉄塔に着いた、 汗びっしょりで鉄塔の礎石に腰掛け休むがブヨ等が煩い。 少しで歩き始め直ぐ先T字路に鉄塔巡視路の指標が有り、№28番の右に進むと急降下となった、道は見失う事は無いがかなり小枝が張り出し煩い、暫く降ると今度は笹が伸びている。
平坦になると自然林の中の歩き易い道に変わった、 右側の林の新緑が特に美しい。
振り返ると今降ってきたコブの送電鉄塔と反射板が見えていて、 斜面の新緑が綺麗だ。 谷に残雪が見られる様になると、 白のミヤマカタバミにピンクの花も混じって多く咲いている。
ピンクの花は優しい色で感じが良いと思っていると、 大きなキクザキイチゲも咲いていた。
キクザキイチゲは白しか無いが、中には大輪も有り見応えが有る。
付近にはサンカヨウ・ヤマエンゴサク・ニリンンソウ等が咲き、 写真を撮る為ここから前に進め無い。
少し風も有るので写真を撮るのに時間が掛るが、 今日は天気の心配は無いのでゆっくり楽しむ。 然し薄雲が広がって天気は悪くなってきている、 山頂に行っても多分眺望は駄目だろう。
かなり急斜面で万一滑ると不味い、 そのまま強く踏み付けながら慎重に通過した。 少し登ると単独の男性が降りてきた、 話し掛けると峠に置いて有った車の持ち主で一宮からお見えになったとの事。 「登山口が分からず捜し回った」と言われるので、 「ネットで検索すれば細かく紹介しているサイトが有る」と言う、 「ネットは使って無い」と言われるので、調べ方をお教えした。 情報を交換し長く引き止めてしまい、 他に入山者が無く人恋しくなり申し訳有りません。 ここから10〜15分で山頂に行けるが、 笹が酷く道を拾うのが大変と言われた。 尾根に上がり右に曲がると、 登山道の部分に笹が生い茂り完全に道を隠している。
笹が顔に当り歩き難いが道を拾いながらドンドン進むが、なだらかな登りだが結構大変だ、左側が崩れて急な谷で万一落ちたら不味いが、谷側にも笹が残り余り恐怖感は無い。 反射板が見えて来てもう直ぐの様だ、 13時小広場に二等三角点の有る「大白木山」に着いた。
№29鉄塔から約2時間掛っている、 花を撮るのに時間を割き男性と長話しをしたので仕方が無い。 その先反射板が2基が向かい合って立っている所が、 大きな広場となっている。
眺望はやはり駄目で完全に霞んでいる、 屏風山の右にシルェットで白山も大きいので惜しい!
この先№25鉄塔と小屋が有り、 能郷白山方面が見えるとの事で進んだが笹が深い。 これだけ霞んでいては無理に行く事も無いと戻り、 13時45分下山開始した。 深い笹の中に突入し降ると木に躓き前に転倒、 降り斜面で笹の中に頭から突っ込む。 右の切れ落ちた谷の方で無く、 真っ直ぐ前方で笹だけだったので怪我せず済んだ。 足元が全く見えて無いので、ゆっくり降らなければいけない。 笹を過ぎ左に斜面を降る様になると、 山の斜面の新緑が美しいのでゆっくり楽しみながら降りる。
谷の雪の所は下の溶けた所を通過したら簡単だ、 単独の男性は雪の上部迄回り込んだと言っていた。
新緑を楽しみながら№29鉄塔への急な登りになる、 疲れているのでこれが苦しい。 笹を掴んでは体を持ち上げて14時45分鉄塔に戻り休憩した。
ここからの降りは太陽の関係で一段と新緑が美しい、 これだけでも来た甲斐が有る。
柔らかな緑に染まりながら降って行く、 ウスギヨウラクの花も登りの時より美しく見えた。
15時40分車に戻り、 帰りの林道でウワミズザクラ上大須でコンロンソウを撮り帰る。
⇒「新緑拡大写真」 変化が有る山登りが出来又眺望に恵まれ良い山だが、かなり小枝が煩く山頂手前の笹は深い、只し反射板が有り近い内に刈られるのかもしれない。 花目的で無く一般的な登山なら笹刈りの情報が入った後とした方が良さそうに思う、今日は駄目だったが白山が大きく迫る様に見えると思うので、澄んだ日は楽しめそうだ。
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確認出来た山: ・能郷白山 ・姥ヶ岳 ・屏風山 ・白山 出会った花: ・ミヤマキケマン ・チゴユリ ・タチツボスミレ ・ミヤマシキミ ・アケボノミヤマシキミ・ニリンソウ ・キクザキイチゲ ・ミヤマカタバミ ・ネコノメソウ ・タネツケバナ ・ヤマエンゴサアク ・ウワミズザクラ ・コンロンソウ ・サンカヨウ ・エンレイソウ |