124
高天良山
(たかでらやま)
908m
H18年4月28日
9時40分〜13時15分
岐阜県下呂市金山町
晴れ
”尾根コースは
 眺望が広がり
 変化が有る”
広々とした火打峠
桜咲く火打峠
 今日は天気が良いが眺望はどうか?

金山の眺望が良いとされる「三峯山」と眺望は駄目だと思う 「高天良山」どちらかに登ろうと家を出る。

 白川辺りに来ても薄日は射すが霞んでいて、登るのは高天良山にしよう。

 41号で金山に入り、 「ドライブイン飛山」迄来ると右に三峯山展望台が見えた。

 郡上・馬瀬への信号の先にトンネルが有り、出ると青い橋が見えて来る。

 右折し橋を渡り直ぐ左に曲がった(真っ直ぐ行くと三峯山への登山口)。

 少し行くと高山線の踏切を渡り、その先分岐に来て右の山の方へ進む。

 集落の中を抜け高度を上げると、迷う事なく広場となっている火打峠に着いた。
大きな石碑は火打峠と書かれ前知事の上松陽介書 峠にはゲートの有る高天良林道が来ている
火打峠の大きな石碑 高天良林道入り口

 大きな石碑が立っている峠は丁度桜が咲いて、車は5〜6台は駐車出来そう。

 コンクリートブロック積みの道路法面上にお地蔵さんが鎮座され、 横に小さな青い指標が見え「高天良山三角点3000m」と書かれ、右に矢印が向いているが、高くて見辛い場所の案内だ。
道の際だが道路が出来る前は峠道沿い? 右に上がりお地蔵さんを右奥に見て進む
峠の上に見えるお地蔵さんと青色の指標 お地蔵さんの左下に踏み跡(ここが入り口)

 然しお地蔵さん右側は林道の入り口しか無く、左の道路と山が同じ面の所に踏み跡が見られ、9時40分歩き始め入ると直ぐ右に上がって行く。

 右奥にお地蔵さんを見てその先左に曲がり左山で進むが、 植林の桧が高さ2~3mに育ちかなり煩い。
桧は大分大きくなってきて、丁度歩く邪魔になる 大きく曲がりくねった林道が見える
桧が育ってきて登山道を塞いでいる 帰りに使う林道が見えた

 右下に林道が見えてきたが山が削り取られて痛々しい姿、「境界見出標」と書かれた赤い札が立てられ下には境界杭が有り何故二つも必要なのか?

 高度を上げると先に左は育った植林帯、 右は伐採の斜面に植林したばかりの山が続くのが見える。
頻繁に出てくる境界札 登山道は境界沿いに続く
赤い境界札が続く 伐採された際を登って行く

 右後方を見ると大きく開けて気持ちが良いが、 方向が悪いのか特定出来る顕著な山は無い。
霞んで遠くはよく見えないが気持ちがよい
北面大きく開ける

 この先尾根を境に左育った植林帯、 右は伐採された山の境界に沿って登山道が続いている様だ。

 先には山頂と思われるコブも、少し見え始める。
前方にピークが見える 澄んでいればもっと良く解る
「高天良山」山頂は右端の山? 遠く白い山が見え白山?

 北方面白い山が遠くに見え方向は白山だが?、 西方面は特に目立つ山は見えて無い。
かなり古くからの登山道のようだ 川上・位山方面
良く踏まれた登山道 北方面の山

 ずっと道は良く踏まれて多くの人が登っている、 植林帯に入るが今日は天気が良いせいか明るい道。
植林帯の中でも今日は明るい 真っ直ぐの登り
植林帯の中に入った 写真では分からないが急な登り

 急登になってきて、 地形図ではそんなに急な登りに見え無いが真っ直ぐに登る為きつい。

 10時40分主尾根に上がると左に緩やかに曲がりなだらかな道が続く、 今迄花はシキミだけで他に無かったが、 あちらこちらにミヤマシキミが咲いている。
刷毛で塗ったような色の付き方が面白い
可愛い赤色のアケボノミヤマシキミ

ここまではっきりと色が付いたのは初めて見た
アケボノミヤマシキミ

 その中に赤いアケボノミヤマシキミが咲いていて、 まるで女の子が紅を差したようで可愛い!

 一旦降り緩やかに登ると又も一直線の急登となり、 コウヤマキの落葉が一杯で柔らかな道が続く。
一直線に登って行く 小さな広場の山頂
きつい山頂下の登り 「高天良山」山頂

 ジグザグに道が取れない狭い尾根で未だか未だかと一歩一歩登ると、やっと明るくなり11時15分「高天良山」山頂に着く、この山頂直ぐ下迄急登が続いていた。
二等三角点高天良山 火打峠のお地蔵さんの横に有った物と同じ作り
山頂の二等三角点「高天良山(たかでらやま)」 山頂に有る権現宮跡への案内

 狭い山頂は林の中で眺望は全く得られないが、 南側は自然林で日射しが入り明るい山頂となっている。

 樹間を通して見えるが霞んでいて特に何も見えない、 やはり眺望は今日は駄目なのだろう、未だ昼食には早く草餅とオレンジを食べゆっくり急登の疲れを取った。

 眺望は無いが居心地は悪く無い、 木に葉が付いたら暗い山頂となり違った印象になるかもしれない。
こちらも急な道 杭の色が青いのは何か意味があるのか
権現宮跡への急な降り 今度は青い杭が目印となる

 ここに「権現宮跡約1000m」の青い指標が有り、 11時40分南に降って行く。

 右植林帯左自然林の道を急降下する、先程登って来た程では無いが急な勾配で、 青い杭を見ながら一挙に降り鞍部に着くと又青い指標が有り、 「神社跡400m」となっている。
谷コースの案内は書いてない 深い植林の中の道
鞍部に有る指標、権現宮跡は直進 鞍部から権現宮跡へは植林帯の中

 谷を降り林道に合流するコースとの分岐で、 案内指標は無いが谷の方にテープは付いていた。

 青い指標の前の桧の大木の根元に、 朽ちて字は読めないが指標だったとも思われる木片が有り、 これには谷コースの案内も書かれていたのでは?
一帯は暗い
植林帯の中の権現宮跡 権現宮跡の由来が書かれた板

 真っ直ぐ神社跡に向かう、桧林の中少し踏み跡は薄くなるが青い杭が時々出てきて 目安になり、緩やかに登り右カーブすると広い平坦な所に来て、11時55分寺の 由来を書いた看板の所に着いた。

「由来には高天良山(高寺山)(908米)1300年前萬福寺を 開基した泰澄大師が萬福寺奥の院として高寺大権現を奉ったと伝えられ、 参道には一丁毎に道標と仏像が安置していた」と書かれている。
正面階段の跡 権現宮跡の石組み

 変な名前だと思ったが高寺山⇒高天良山になった様で、 点の記も「たかでらやま」となっていた。

 青い指標には「お宮様まで3000m」と有り、道は今も残っているのか?下に降りると明らかな石垣跡が残っていて、大きな社だったのが伺える。
谷の石沿いに下って行く 道は薄く荒れている
鞍部から谷への降り道 かなり荒れていて歩き難い

 12時15分鞍部に戻り左に谷を降ると、伏流の谷沿いに歩き難い道だがテープは頻繁に見られた。
途切れ勝ちだが谷沿いを見れば道はわかる 谷が広くなると適当に下る
分かり難いが谷に沿って降る 谷が広くなると道は拾い難い

 倒木が有ったり道が不明瞭になったりするが、 谷沿いに降れば良く谷の降りは道迷いの心配は無い。

 沢は少しずつ水量が多くなり、 途中荒れて広くなった所はテープも無いが適当に進むと道が出て来た。
木で作られた指標 林道終点は広場となっている
大分明瞭な道となり指標が有る 橋が見えてきて林道に出た

 「高天良山頂上」案内が有り分かり易い道が続き、暫くで前方が明るくなり 12時35分林道に出る。
やはり青い手書きの指標 もう直ぐ開きそうだ
林道の終点の案内 開く前の「ウスギヨウラク」

 ここに「三角点300M」の指標が立っているが、 そんなに近くは無い様に思えたが?

 林道を降って行くと、シロモジの黄色い花が一杯咲いている。
林道沿いに何本もあるシロモジ
林道はシロモジの黄色い花が咲いている

 所々山側が崩れ石が落ちているが、 日頃から整備されるのか車が通行に支障の有る所は見られ無い。

 どんどん降るがこれが長く、山を崩され痛々しい所を目にしての歩きは気分が良く無い、突然前方の樹間に真っ白な御嶽山が飛び込み、アレ・・・今日は見えていたのか!

 それなら先に眺望の良い三峯山に登れば良かった、 アングルを変えても木の間にしか見え無い。
何とか工夫して撮ったがすっきり見えない御嶽山
林道から見えた御嶽山

 未だ時間が早く三峯山にも登ろうと決めるが、 然し林道の長い事なかなか峠に着かない。

 13時15分やっと火打峠に戻る。

 火打峠からの尾根道は良く歩かれて道は明瞭だが、植林帯が多く花は少ない、 山頂も眺望は無く余り楽しめる山で無いと思う、 可愛い「アケボノミヤマシキミ」に会えたのが救い。

 帰りの林道は御嶽山が見えたが他は何も無く退屈で長い、 登るなら尾根コースピストンがお勧め。



本図は国土地理院地図閲覧サービスを利用して作成
  確認出来た山: ・御嶽山

    出会った花: ・アケボノミヤマシキミ ・ミヤマシキミ ・ウスギヨウラク  ・シロモジ


TOP 山行一覧 山歩き9