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権現山
(ごんげんやま)
525m
(関市・武儀)
(せきし・むぎ)

H18年3月11日
10時15分〜13時10分
岐阜県関市下之保
晴れ時々曇り

”周回は変化有り
 道はワイルドで
 飽きない山だ”
 武儀の権現山が整備され指標もしっかり付き、 それに周回出来ると聞き行ってみる事にした。

 今日も暖かくなるとの予報で花粉が心配だ、8時30分家を出て美濃加茂から63号を北上し正眼寺を通り、58号に入って80号美濃川辺線に右折する。

 轡野川(くつわのがわ)沿いに走ると轡野集落分岐に乳岩神社の幟が立ち、 右の80号に進んだ。

駐車地点から直ぐ山道に
権現山右回り(尾根コース)登山口
 急に狭い道となり乗用車でもギリギリの感じで県道とは思え無い。

 神社の所に来たが駐車スペースも無いので通り過ぎUターン出来る所迄走り、 他の車が来るとすれ違いに困るので早々に戻る。

 轡野集落に入って行くと、幅広い道が続いてその先狭くなって分岐に来た。

 丁度一人の男性が歩いてみえたのでお聞きすると、 「広い方の道を真っ直ぐに行けば良い、駐車するスペースも有る」との事。

 左に最後の民家を見て少し行くと白山神社が有り、そのまま進むと分岐に来た。

 分岐の手前に何かの工場が立ち、 向かいに駐車スペースが有るが駐車禁止の札が有る。

 分岐に指標が有り右「乙女の滝」左「権現山」とされ、 右回りで登る予定の為左の権現山に進む。

 舗装の道を行き炭焼き小屋を見て進むと、 椎茸のホダ木が一杯積んで有りその先車道終点となった。
椎茸が育っていて幾つも付いている 少しで右に入る指標が有る
駐車スペースに椎茸のホダ木が積まれている 小さな谷を渡り右に入る

 駐車スペースに後から来た車の邪魔になら無い様止めたが、 Uターンを考えるともう一台が限度。

 10時15分登り始め直ぐ山道となり分岐に来て、権現山登山口の指標に導かれ右に進むと沢を渡り右山で高度を上げて行くと、足元に開いたばかりのショウジョウバカマが咲いていた。
猩々袴 倒木は登山道には架かっていない
ショウジョウバカマ 倒木がごろごろ

 尾根に上がると倒木がぐしゃぐしゃになっている、 何故この場所に集中しているのだろう、虫食い?

 道は明瞭で全く迷う不安は無い、分岐が有るがここにも指標が立てられている。
道は明瞭で迷う事は無い 解り難い所には必ず指標がある
登山道ははっきり付いている 分岐には指標が

 少し行くと10時35分展望地に着いた。
この山が岩山だとわかる
眺望が得られて岩山が見える

 右の谷の向こうに岩山が見えるが、 山頂は右に少し出ている尖ったコブなのか?
尾根を見るとコブが幾つも有る 尾根を外れて登る所も有る
見えている岩山の一番右が山頂か? 右山で登って行く

 先に進むと又も右山の道となり、 平坦になったり岩が出て来たり変化が有り眺望は無いが退屈しない。
良く手入れされた檜林は木が大きく綺麗だ
立派な檜林を登る

 広々とした檜木の立派な樹林帯を登るが、 ここ迄太く大きくなっていると素敵な雰囲気となる。

 又も指標が見られ「帰り道」と有り、 逆コースで来た時真っ直ぐの道に入ら無い為の物。
谷から登る人用にも指標が作られいる 少し湧いているようだが、とても飲み水にはならない
下の帰り道の指標 井戸と書かれた小さな水溜り

 右に曲がった少し先「井戸(雨乞い池)」と書かれた水溜りが有り、 前方明るく主尾根が近くなった。

 登り切り尾根を右に進むと、 なだらかな気持ち良い自然林の道が続いている。
植林帯を登る 尾根に上がると右に道が続いている
前方明るくなり尾根が近くなった 尾根道は明るいが眺望は無い

 小さいコブを登り、 下の展望地から見た大岸壁はこの辺りかと話しながら行くが見る事は出来無い。
尾根道も結構変化の有る道だ かなり急に下って登る
自然林となってきた 前方に大きなピークが見える

 二つコブを過ぎると前方林越に大きなピークが見え、 あれが「権現山」山頂だと思われる。

 然し大きく降らなければならず、 急降下すると今度は急な登り返しだ。
権現山の由来の社が有ったようだ 広い山頂に新しいベンチが作られている
「社跡地」の案内 ベンチの有る山頂に着いた

 なだらかになると左に「ここは社跡地」の看板が有り、 権現山の名前の通り以前は社が有った様子。

 その先少しで11時35分山頂に着いた、 広い山頂でベンチが三基桧木で作られている。
二等三角点と記帳ノート ベンチからは木の間に山が見える
二等三角点「権現山(ごんげんやま)」 南面は木の間から眺望

 北側に二等三角点「権現山」と記帳ノートが有り、 南面一部刈り払われ見通せる様になっていた。
木が入らない様に写す事も出来る
山頂から南方面・中央左寄りピラミッドは点名「象座洞(ぞうざほら)」?

 然し霞んでいて直ぐ近くの山しか見え無い、 但し見えたとしても南方面は顕著な山は無いと思う。

「帰り道」とか「帰路」とか統一されていない
帰路と書かれた指標、杉林を降る
 北方面は樹木で全く見え無い、 この方面が見えると高い山々が望めて楽しめるのだが!

 それでも良く整備され居心地の良い山頂で、 丸太のベンチに座ってコーヒーを飲みながらゆっくりする。

 誰も登って来ない、 未だ余り知られて無い山で他に登山者は居無いのだと思う。

 12時15分帰り道の案内に従い、東方面に下山開始した。

 道は杉の植林帯の中だが花粉症は大丈夫?

 木が大きく見え無いが赤く無い様だ、 枝払いがされ少ないのかそれとも今年は花付が悪かったのか?

 谷にどんどん降って急降下すると、 丸太の橋が有るが濡れていて滑りそうで慎重に渡る。
檜の植林帯を過ぎると谷に下りる 濡れているので慎重に進む
谷に急降下する 滑り易そうな丸太の橋

 谷沿いの道となり「轡野川源流」の案内に来ると、 倒木で塞がれて屈んで潜らなければ通過出来無い。
この丸太の橋は本数が多く組んであるので渡り易い 石の間を急登して行く
轡野川源流の標識と丸太の橋 倒木が登山道を塞ぐ

 谷を渡ったりして降って行く、 頻繁に有った指標は無くなるが谷を進めば良く不要の判断だと思う。
谷が続くので雨後は注意が必要だ
ずっと谷を降って行く

 大岸壁が見えているが、木が邪魔してすっきり見え無いのが惜しい!
谷の下りはほとんど見晴しは無い 緑色が鮮やかなシダ
ちらりと「権現山」山頂が見えた 緑濃いシダ

 岩の下に洞が有ったり谷が深くなったりし変化が続き面白い、 自然林なら谷沿いの良い道なのだが!

 家が見えてきた、周囲を柵で囲って有るが動物進入避けの為か?
湿気た所で別荘としても使用する気にならない所に建っている 鍵が架かっていたら困った所だ
出口に建つ別荘の様な感じの建物 柵は鍵が架かって無い

 柵の出入り口は開けられているので家の横を通り通過すると、 出た所に乙女滝の案内指標が有る。

 そんな分岐は無かった様に思いながら、 ここから舗装された道を歩いて戻って行く。
柵の直ぐ先まで舗装された道が来ている 轡野集落を過ぎ進むとここに来る
舗装された道を戻る 分岐右「乙女滝」、左「権現山」の指標がある

 分岐に13時20分戻り、 駐車した方面に上がると炭焼窯に車を止めて作業をしていた、二人で窯の中に木を入れ窯の中でもう一人が受け取り次から次に入れて行くが、一回で凄い量の木が入る物だ。

 今から炭焼きをすると言い、冗談で「手伝いませんか」と言われたが「とても」と辞退し、乙女滝をお聞きすると、先程の家と堰堤の間を入ると乙女滝と権現滝が有ると丁寧に教えて頂いた。
これが乙女の滝なのか?ここに標識は無い 乙女の滝?から少し登って行くとこの指標がある
小滝 左「権現滝」右「乙女滝」の指標

 13寺30分車に戻り炭焼き作業中で申し訳け無かったが、 車を移動して頂き通り抜け滝を見に行く。

 柵の中に入り家と堰堤の間を行くと微かに道が付き、 少しで小さな滝に来たがこれが乙女の滝なのか?
下段の滝の下へ行くと上にもう一つ滝がある事が解る 上段の滝のほうが落差が有りそうだ
権現滝下段の滝 権現滝上段の滝

 奥に進んで行くと、 左「権現滝」右「乙女の滝」一番下は「轡野川源流」と書かれた案内が有る。

二つの滝を一緒に撮ったが上の滝は上手く写らない
1枚には権現滝上段の滝は僅かしか入らない
 従って乙女の滝は、この分岐を右に上がった先の方に有る様だ。

 左に入って行くと滝が現れた、 滝の近くに行こうとするが最近伐採した木が転がっていて道が無い。

 無理に入り滝の下近くに行くと上にも同じ規模の滝が有り、落差14m2段瀑とされる滝が見えた。

 戻り細い急な道を登り上段の滝を見て、又分岐迄戻り右の乙女の滝に行く。

 然し入ってみたが滝らしい物は無い、 道は先に続いているような無いような状態だ。

 落差14mの射爆とされるが、水量から大した滝では無いと思うので戻る事にする。

 帰りは上之保迄走り、「ほほえみの湯」(入浴料金500円)に入った。

 露天風呂が大きく開放的でお湯も良くお気に入り、お勧めの温泉だと思う。

 この山は周回コースで歩けば変化が有り、面白い山歩きが出来る。

 山頂の北側が眺望が得られ、 谷コースの大岸壁が見えると非常に良い山となるのだが!

 只駐車場が殆ど無いので、 大勢の人が登るようになると困る事になりそうだ。



本図は国土地理院地図閲覧サービスを利用して作成
 確認出来た山: 点名・象座洞?


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