106 | 権現山 (芥見) (ごんげんやま) 317m(芥見) |
H18年1月29日 10時45分〜15時10分 岐阜県各務原市・岐阜市 晴れ |
”街の近くでも 変化が有り お勧めだ” | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
今日は快晴でぽかぽか陽気となり、9時に家を出て各務原の権現山に向かった。 広見を抜け中濃大橋を渡り、21号を鵜沼に走って行く。
御嶽山は大きく見え又前方に伊吹山もくっきり見えるが、 今日もスタートが遅い。
「おがせの池」に右折し蘇原方面に向かう、 この道は何度も走っていて登山口の「伊吹の滝」も見当が付く。 関に行く17号の信号を過ぎ、 山火事で焼けた「権現山」を見て適当にこの辺りかなと右に入る。 ズバリで道は左にカーブして山際を少し進むと、 左側に大きな駐車場が有った。 その先直ぐ右に「伊吹不動明王」と書かれた大きな石柱が立ち、 奥に滝と社が見えここが登山口。 この前の道路際にも止められるが、 既に満車状態の為Uターンし先程の大きな駐車場に止めた。 この場所は10数台は駐車出来そうで、かなり広い。 10時歩き始め滝の前に行くと、 左に権現山遊歩道の案内が有り入る。 左に休憩施設右に社を過ぎ山の中に入った、 幅広い遊歩道で急な所は階段だがなだらかな登りだ。 大きくジグザクに付けられた道は、雑木林の自然林の中で気持ち良い。
山林火災で焼けた木が見えてきた、 下には蘇原の町と東海北陸自動車道が走っている。 10時20分尾根に上がった、左にも道が付いているが権現山の右に進む。
小さな木や草は生えているが、 全て焼く尽くされた様で草原の様な感じとなっている、緩やかに尾根道を進み 振り返ると、伊吹山から右に伊吹北尾根が白く輝いていた。
右にコンクリートの基礎が残っている展望台跡に来ると、 4〜5人が休んでいるのを遣り過し先に進む。 先の山の上に東屋と鳥居が見えている、 焼けて見える範囲は禿げ山で回復には未だ時間が掛かりそうだ。
能郷白山の大きな山塊が見えている、 焼けた為遮るものが無くずっと眺望は非常に良い。
軽くアップダウンしながら気分良く歩いて行くと、 前方には何人も登っている人が見えている。
分岐に来て左は真っ直ぐの急な登りの先に山頂の鳥居が見え、 参道といった感じの階段が続いていた。 右は白山神社からの道で、この右の道が下からの参道の様子。
階段を登り始めると円筒の石が階段に使われていて、 横に「これは火災で倒れた鳥居」と書かれている。 追記:(2002年の「台風で倒れた鳥居」と書かれていると連絡いただきました) 降りて来る人に会いながら登り、 鳥居を潜ると11時05分小さな社が祀られる「権現山」に着いた。
左に途中から見えた新しい東屋が有り広い山頂となっているが、ここに三角点は設置されて無い。 御嶽山方面は焼けた林の間に見える、 かなり太い木が有ったようで倒れずに残っていた。
その右の恵那山・笠置山は霞んで、 南はずっと見渡せるがもっと霞んでいて良く見え無い。
登って来る人下りて行く人が入れ替わり、 混んだ状態とはならずゆっくり出来た。 北側急な谷の向こうに、地形図に山名記載の芥見の権現山が見えている。 谷といっても道路が走っていて、 東海自然歩道道として左は焼却場方面に続く。 芥見権現山も焼けた様で禿山となっていて登山道が見え、 真っ直ぐと途中から左への巻道が有る様だ。 真っ直ぐはかなり急な登りだと思う。 11時25分芥見権現山に行く為、尾根を左の北山へ向かうと緩やかな道が続く。
右が大きく開け御嶽山方面が見え、気持ちが良い道となっている。 降り気味に行くと5人の女性が昼食を取っていて、 近い木に「北山」の山名板が掛けて有った。
左に道が有る様に見えるが、 ガイドブックは真っ直ぐ降る様になっている。 真っ直ぐの道はっきりして無いが踏み跡は有り、焼けて木が無く下の道も見え急降下を行く、掴むものは低い草しか無く降りの苦手な妻はかなり苦戦し、這う状態で降りている。
若い男性が降ってきたので避ける様に言うも場所が無いと言う、 妻が少し降り譲ると走る様に行った。 緩やかになると左から明瞭な道が来ている、 この道の感じなら北山迄巻き道は続いていそう。
道路に降りると直ぐ向かいが芥見権現山への登山口で、左右に行く東海自然歩道の指標も有った。 妻は急な降りで違う筋肉を使い疲れたと言っているが、休まず登りに入る。
急な登りとなり高度を上げると各務原権現山や北山から見えていた分岐に来た、 直登コースを見上げると迫って来る感じで急だ。 行ってみたいので妻には左の巻道を行くように言い、直登コースに進む。 火災で木が無く南斜面の為か乾燥しザレタ岩の道だ、 岩や低い木・草を掴み体を持ち上げて行くがなかなか高度を稼げない。 息が上がって来るしそれに暑い、 汗びっしょりになり乍やっと山頂部に登った。 息を弾ませ左に行くと単独男性が居て 「ここを下られるの」と聞くと、迷っていると言われる。 「北山の下りはどうしましたか」と言うと、 右に見える巻道で来たと言われ正規の道が付いているようだ。
山頂はアンテナの直ぐ横に二等三角点「芥見村(あくたみむら)」が有り、 丸太でベンチが作られている。 伊吹山から恵那山迄ぐるり広がり、 眺望抜群の素晴らしい山頂だ。 勿論各務原権現山方面も何も遮るものは無く、 8人程の人が寛いでいる。 妻が登ってきて、 山頂からどんどん離れて行きえらい遠回りの道だと言う。 丸太のベンチに腰掛けて昼食とした、 暖かくて風も無く又眺望も良くて気分が良い。 妻もここは良いと言う、一帯は焼跡で又山頂にアンテナが有るが町の近くでこの眺望は貴重だ、山火事が無ければ眺望も得られて無いと思うと複雑だが、素直に喜びたい。
騒がしくてごめんなさいと女性が言ってきて、 「分かりますか」と問いただしてきた。 「分からない」と答える、花房山・雷倉は目立った形をしていないので難しいが、 ピラミッド型の山は小津権現山だと思う。 能郷白山は直ぐ分かるがその右の平家岳・屏風山も同定出来ない、 白山は少し覗いているだけで隠している山は蕪山? 高賀三山の右に三角の山が見える笠ヶ岳だ、 三田洞からと言う三人の方は笠ヶ岳も登られ 自分が登った山が見えると嬉しいと言われる。 花房山・雷倉も登っているとの事、 このような山に登っているのならベテランの人達だ。
皆降りて行かれ誰もいなくなり、13時20分我々も下山する。 一人の若い男性が登ってきた、 「ここが山頂ですか」と聞くのでここですと答えるが 普段山登りをしている人には見えない。 緩やかに降って行くと分岐が有り、 真っ直ぐ尾根を行く道が有るが左に曲がった。 先の三人連れがここに居て、登って来た人と話をしている。 私達に先に行くようにと言われたが、 我々はゆっくりなので先に降りて貰う。 狭いがしっかりした道が作られ、 右に大岩が見えなかなか見応えが有る景観だ。
少しで分岐に来て右の巻道に入った。 この道も新しく作られた様だが歩き易い道となっている、 少し狭い所も有るが問題は無い。 登り返しはきついかなと思ったが今日は調子が良く苦にならない、 妻は疲れている様子。 直登コースからかなり離れて大きく右に進み、尾根を左に14時北山に戻ると 先の三人連れが着いていた。 距離は短いのである程度登れる人なら直登の方が早い。 各務原権現山に行くと未だ登って来る人が居る、 然し一段と霞んで眺望は悪くなった。 来た道を戻って行く、 展望台跡近くでも登って来る人に会いながら15時20分車に戻る。
山は完全に焼けて禿山だが自然な道が多く楽しめ、伊吹の滝上の尾根歩きは楽しいし、 各務原権現山から芥見権現山への道は変化が有り面白い。 芥見権現山の眺望も素晴らしくお勧めの山だ、 少しずつ植生も戻りつつ有りもっと良い山となると思う。
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確認出来た山: ・御嶽山 ・乗鞍岳 ・笠ヶ岳 ・能郷白山 ・小津権現山 ・伊吹山 ・恵那山 ・笠置山 |