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天狗ヶ城
(てんがじょう)684m
松宇土
(まつうど)721m

H16年12月11日
11時20分〜15時50分
岐阜県山県市
晴れ
”ふかふかの
落ち葉を踏みしめ
 静かな山歩き”
 朝起きると天気が良さそうで急に山に行く気になるが、 妻は家事が有り直ぐ家を出る事が出来無い。

登山口は坂を上がる
 出発も遅い為近くで軽い山にと、山県市の「天狗ヶ城」に行く事にした。

 9時30分家を出て新太田橋から248号を関に行き、 418号武芸川に入る。

 馬場(まんば)の「大黒山登山口」を過ぎ、 八月堂標識の先を右側注意し進むも目標の貴船神社は無い。

 ガイドブックを見直すと神社は道から入った所に有り、 「岡バス停」を捜す事にした。

 集落を過ぎるとテニスコートに来て、 ガイドブックは駐車に難儀すると有るが道路際に何台かは駐車出来そう。

Uターンし戻り岡バス停を見付けたが、バス停は小さな標識で見付け難い。

 付近に山に入る道は無く、狭く車を止めるスペースは全く無い場所で戻り、小広場に野菜売り場の様な小屋が有り、市井茶屋「天狗ヶ城登山口」の板が有った。
市井茶屋・天狗ヶ城登山口の看板 坂の入口には天狗ヶ城登山道案内図

 山側に狭い急な登りの道が有り、 そこに天狗ヶ城・松宇土登山案内図が立てられここが登山口の様子。

貴船神社
 この広場に駐車可かどうか分から無いが、 登山口の看板も有り良さそうなので止め11時20分歩き始める。

 急な坂を登って行くが貴船神社は見当たら無い、 カーブの所に整地された広いスペースを見てその先民家に来た。

 最終民家で車はここ迄、 丁度家の前にトラックが止まって人が居たので聞いてみる。

 「庭先を通り突き当たりを右」と教えて頂き、 小川の脇道を登ると神社が見えた。

 急階段の先に社が見え、 鳥居手前左に「天狗ヶ城」指標が有り山に道が付いている。

 山道を登って行くと神社本殿の直ぐ下の階段に入る道が付いていて、 貴船神社に参拝した。

 戻り檜林の暗い登山道を行くと、ジグザグに道が付けられて登り易い。

釜ヶ谷方面の山
 どんどん高度を上げると、小さな社が有るが貴船神社の奥社なのか?

 檜の植林の中だが落葉樹の落ち葉も見られ、柔らかい道となっている。

 暫く登ると又社が見られて尾根に近くなり、 右山のなだらかな道に変わった。

 右から道が合流、 八月堂からの道だと思うが木で入ら無い様にの合図がされている。

 尾根道になり右は植林左は雑木林で、 一層落ち葉が多いふかふかの道が続いた。

 左側が時々見晴らしが利き、 釜ヶ谷山辺りと思われるが同じ様な山々が続き良く分から無い。

 左が大きく伐採された所に来ると、やはり釜ヶ谷山方面が見えている。

 小さな古い自然石で、「右神埼」「左山道」と彫られた道案内の有る分岐来た。
明るい伐採地を通過 古の神崎分岐の案内石

 右の神崎方面は深い笹で道は全く見え無くなっていて、 現在は廃道化していると思う。

 左に進むと直ぐお地蔵さんが鎮座される広場に来ると、 新しい柿がお供えされ最近来られたようだ。
お地蔵さんが見られる お地蔵さんに新しい柿が供えて有った

 未だ誰にも会って無い、 車を置いた所もその先貴船神社迄も見ていないので我々だけの入山か。

気持ち良い道
 今日は風も少なく、音が全くしない静寂な世界となっている。

 落葉樹林は殆ど葉が落ち明るく、 この時期日差しを浴びての山歩きは気持ちが良い。

 眺望や花の楽しみは無いが静かに自然に浸かれ別の意味で好きだ、 12時30分送電鉄塔に着くと広場となっている。

 北の方面開けて形の良い山も見られるが、 名の有る山なのかも分から無い。

 尾根際のなだらかな登りが続き、 時々狭くなったりするも危険と思う箇所は皆無。

 分岐に来たら左は右山で山の斜面を行く、 右は尾根への急な登りで急な方の檜に白ペンキで天狗ヶ城と矢印が書かれていた。

 この手前に中電NO145とNO146の黄色い鉄塔指標が有る、 鉄塔指標に来たら注意が必要。
送電鉄塔広場から北方面の山

 尾根に進むとほぼ真っ直ぐの登りとなり、 手軽な山と思っていたがこの登りは結構厳しい。

 大岩が出てきて、ガイドブックに有る「手取岩」の様子。

 ここを抜け少し登ると登山道際に「松宇土」、 右奥に「天狗ヶ城」の案内が木に掛かった分岐に来た。
手取岩付近を行く 広い天狗ヶ城山頂

 右に入って行くと直ぐ13時05分「天狗ヶ城」山頂に着く、 平坦で広いが檜林の中で暗い山頂。

天狗ヶ城山頂から舟伏山
 「史跡天狗ヶ城」の標柱と、 「住み着いた平家の落人」伝説が書いた板が置いて有る。

 そう言えば登山口や山中の標識全て「天狗ヶ城」だったが、 ガイドブック「天狗城」で「ヶ」は無く地形図も天狗城。

 どちらが正しいのだろう、樹間に舟伏山が望めるが他は全く見え無い。

 昼食とするがここは寒い、 分岐に戻ると日が射し込み暖かそうでここで昼食とした。

 この場所は広く無く登山者が来ると邪魔だが、 この時間は登って来る人は居なさそう。

 13時55分三角点の有る「松宇土」に向かうと、 結構急なアップダウンが何度か出て来る。

 笹が深い急坂を登ると、 14時15分切り開きの中に三等三角点「松宇土」の有る山頂に着く。

人口林の中の「松宇土」山頂
 檜や杉の大木に囲まれ眺望は得られ無い、 見所は無く14時20分下山開始。

 帰りの登り返しは辛いが、14時40分天狗ヶ城分岐に戻った。

 休み無しで降り伐採地点で切り株に腰を掛け休憩、 未だ寒く無くゆっくり休める。

 貴船神社近に降ると「パンパンパン」と大きな音が聞こえビックリ、 猟銃でも撃っているのかと心配したが余りに里に近い。

 貴船神社の階段を降っていると先方に猿が見え、 民家側から山へ移動していて確認しただけでも7〜8匹居る。

 最初の民家の庭近くに来ると突然パンパンパンと再度音がしてビックリ! これは爆竹だった。

 家のご主人が歩いてきて、猿が畑を荒らすので追っ払っていると言われる。
もう少し時期が早ければ紅葉も 貴船神社の長い階段

 畑は網で囲って有るが、 ご主人は大根や金柑も全部食べられてしまったと嘆かれていた。

 「車は何処に止めた」と聞かれ県道沿いと答えると、 そこは止め私の所に駐車したら良いと言われる。

登山道にある指標は全て天狗ヶ城
天狗ヶ城と書かれた指標
 この家の直ぐ下カーブ地点の整地された広い敷地で、 この方の土地でこの山も持山だそうだ。

 登山口に近く安心して止められる広いスペースで、 一言お断りをし駐車させて頂いたらと思う。

 (この家は車で入ると一番奥の登山口に近い家)

 山の名前は天狗ヶ城と書いて、「てんがじょう」と呼んでいると言われた。

 地形図は「天狗城」で「狗」に「が」とルビが振られ、 読み「てんがじょう」となり合っている。

 帰りはこの家の庭先を通らず真っ直ぐに降り、 車道に出て15時50分駐車場に戻った。

 (この道は国道から入ると、お墓を過ぎ最初の民家の間を 左に入って行く道で狭くて車は入れない)

 檜の植林が多く人気が無いようだが、 それが幸いしてか静かな山歩きにはもってこいの山だと思う。


本図は国土地理院地図閲覧サービスを利用して作成
確認出来た山: ・舟伏山


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