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毘沙門岳
(びしゃもんだけ)
1,386m
H15年10月25日
9時30分〜14時25分
岐阜県白鳥町 
晴れ
”白山を中心の 
雄大なパノラマは
  見飽きない”
 7時に家を出て248号バイパスを広見方面に走る、 前方に冠雪した山が見えてきた白山だ!

 東海北陸自動車道「関IC」から入り、 「関サービスエリア」でおにぎりと水を購入する。

白鳥高原スキー場の先に別山
 白鳥ICで出て北上し石撤白方面に左折、 急な檜峠への道を登って行く。

 なだらかになり檜峠に着いて左折し、白鳥高原ゴルフ場方面に入る。

 左に前谷からの旧道を整備したとの記念碑と、 祠を見ながら進むと右側大きな駐車場の有る所に来た。

 正面はゴルフ場の建物で道は右に曲がってゴルフ場へ、 真っ直ぐは矢印の標識で入らない様にされている。

 その左に林道と「毘沙門岳登山口」の案内が有り入ったが、 狭い様なので戻り入る手前の道の脹らみに止めた。

 先着2台の車が止まっていてその後ろに止めるが、 駐車スペースはもう余裕は少ない。

 右手の大きな駐車場はスキー場用で駐車は出来無い、 この駐車場の先に別山が見えている。
白鳥高原ゴルフクラブは右へ 登山口は左に入る

 9時35分林道に入って行く、 紅葉した林道を降り気味に進むと少しで登山口に着いた。

登山口
 「毘沙門岳登山口・山頂迄120分」の標柱が立ち、杉林の中に道が有る。

 少し膨らみが有り、駐車スペースは無理すれば1〜2台止められるか?

 暗い道を入ると直ぐ急な登りとなり、 一昨日の雨のせいか泥んこの状態で滑りそうだ。

 杉林の中をどんどん高度を上げる、道は明瞭に付いていて探す事は無い。

 緩やかになると唐松林の広い尾根状の道と変わるが、暫く行くと又杉林になる。

 左側木が伐採の尾根合流点に来ると毘沙門岳が望め、 標識が立ち「山頂まで80分」と有った。

 自然林で明るくなり少し先右側林の中に別山が見えるが、木が密集しチラチラと覗く程度。
尾根に上がると指標が立つ、背後は毘沙門岳 スキーリフト小屋の横を通過、奥に北アルプス

 左後方にはなだらかな山容の大日ヶ岳と、ウイングヒルズスキー場が見えている。
大日ヶ岳

 ブナの混じる林となり紅葉を楽しみながら尾根道を進むと、 スキーリフト終点の小屋が見えてきた。

 小屋の下の狭い道を通り抜けるが、 遠く乗鞍岳その左穂高から槍ヶ岳・笠ヶ岳はやっと確認出来る。
紅葉の気持ちが良い道 ブナの木も多い

 相変わらず緩やかな登山道を行く、 ブナの混じった結構太い木が有り雰囲気が良く気分が良い。
紅葉を楽しみながら進む

 左の毘沙門岳は常に見えるが右の白山は林越しに少ししか見えず、 じらされている感じがした。
毘沙門岳

 妻が富士山ではと言う、 鷲ヶ岳の右南アルプスの上に大きく飛び出した感じでぼんやりだが見える。
富士山?

 それにしても南アルプスより随分上に見えるものだ、 実際は雲で富士山では無いかもしれない。

 1,201mピーク辺りに来ると再度北アルプスが見えていて、 前方に山頂への急登が待っている。
北アルプス・・・右の大きな山塊は乗鞍岳

北アルプス笠ヶ岳〜穂高岳アップ

 大きな降りに来て急で帰りが思いやられる、 「塚洞のコル」と呼ばれる鞍部に着き又登りに入った。

 振り返れば別山と右に白山が見える様になり、その右は大日ヶ岳。
大パノラマが広がる
最後の急登から「白山」を中心のパノラマ

 別山の左は三ノ峰・野伏ヶ岳・小白山・木無山、 コブのような荒島岳とパノラマが広がっている。
一番左奥・荒島岳 ・木無山 離れて・小白山 ・野伏ヶ岳 ・薙刀山

「北西方面の山」

 白山を中心に大日ヶ岳と野伏ヶ岳の斜面が左右に擂鉢を造り、 雄大な景色が広がり素晴らしい。
白山

 軽く降り平らになると山頂迄30分の標識が有り、 ここから一気の急登が始まった。
山頂まで30分の案内 山頂への最後の急登

 一人の男性が降ってきた、 妻は先に登って行くが写真を撮るのに忙しくなかなか前に進まない。

毘沙門岳山頂
 急登の半ばに来ると白山を中心としたパノラマが一段と広がり 雄大な景色を満喫出来る。

 白山以外の乗鞍岳から笠ヶ岳は黒い、 左に冠雪の山が続いているが山名は同定出来無い。

 きつくなって来て喘ぎながら登り切り、 11時30分誰も居ない毘沙門岳山頂に着いた。

 山頂は広く中央に二等三角点「毘沙門岳(びしゃもんだけ)」と、 山名板や記帖箱が有る。

 一部木が有るが360度の眺望で山座同定し乍ゆっくりする、 なかなか居心地良い山頂だ。

 ただ周りに木が有るので、山を見るのなら山頂より途中の方が綺麗だと思う。

 西山の左に平家岳・美濃平家・滝波山が見え、 その左に見える筈の能郷白山は全く確認出来無い。
滝波山・美濃平家・平家岳 鷲ヶ岳山塊の上に僅かに御嶽山が覗いている

 御嶽山はと探すと、 鷲ヶ岳を中心の山塊の上に山頂部が出ているだけだ。

 食事の準備を始めた時御夫婦が登ってきた、 然し我々と二組だけで静かな時を過ごす事が出来る。

 気温も丁度良くコーヒーを飲みゆっくりしていると、 先に夫婦が下山して行かれた。
木の間に大日ヶ岳

 12時50分下山開始、 白山からのパノラマを見ながらで止まってばかり進ま無い。
常に白山を見ながら降る

雄大な景色を見ながら帰って行く

荒島岳と木無山

 それほど素晴らしい景色が広がっていて、 紅葉も最盛期で名残り惜しみながら降った。
紅葉の中を降る 山の斜面が美しい

 最低鞍部から登り返しも厳しく無く、 1,201Pに戻って樹林へ入り14時尾根合流点に戻る。
ブナ林を行く ブナの林でかくれんぼ

 暗い杉林を過ぎ順調に降っていると、 登山口近くの急斜面が終わる寸前で前を行く妻が転倒した。

紅葉の林道を戻る
 ストックの着いた所が滑り、 前のめりに転倒し谷に上体を突っ込んだ様子。

 谷は浅いが起き上がらないので助け起こすと、 帽子からシャツ・パンツまでドロだらけになっている。

 幸い岩の無い所で怪我は無く済んだ、 山歩きなので汚れはそんなに気にならない。

 14時25分登山口に戻り、 紅葉の林道を歩いて14時30分車に戻った。

 檜峠から「満天の湯」(入浴料700円)に行く道が有り、 直ぐ駐車場に着く。

 駐車場側に個室露天風呂(入浴料2500円)が10室程並び、 奥に一般日帰り入浴の本館が有る。

 広い方がゆったり入れて寛げて良く、一般の風呂に入った。

 サラッとした湯で温泉らしく無いが、体の温もりは十分で温泉で間違いない。
ブナと白山
  ⇒「毘沙門岳の紅葉」

 短時間で登れ静かさと眺望が有るお勧めの山だと思う、 白山を中心の雄大な景観は心が豊かになる。

 山頂から南西に有る「西山1,359m」への道は、 背の高い笹で全く行けそうに無い様に見えた。



本図は国土地理院地図閲覧サービスを利用して作成
   確認出来た山:

・白山 ・大日ヶ岳 ・芦倉山 ・三ノ峰 ・願教寺山 ・日岸山 ・薙刀山

 ・野伏ヶ岳 ・小白山 ・木無山 ・荒島岳 ・平家岳 ・美濃平家 ・滝波山

 ・富士山? ・乗鞍岳 ・穂高岳 ・槍ヶ岳 ・笠ヶ岳


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