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寺田小屋山
(てらだごややま)
1,505m
H15年10月19日
9時05分〜13時20分
岐阜県下呂町 
晴れ
”吃驚するほど 
大きな御嶽山が
美しく見える山”
乗政集落から寺田小屋山
 妻の体調が万全で無く軽い所に行こうと、 天気が良さそうで御嶽山の眺望に期待し寺田小屋山に行く事にした。

 この山は林道がよく工事中で、 昨年も大分手前で止められ登るのを諦めた経緯が有る。

 人気が無く余り登られて無い様で、 サイト情報も少なく最近の記録は見られ無い。

 6時40分家を出て、 国道41号から白川で62号東白川を通り256号に入る。

 左の下呂に走り途中右折し乗政集落に進むと、 前方に寺田小屋山が綺麗に見えてきた。

 山道に入り乗政大滝近くのキャンプ場を過ぎ林道を登るが、 結構時間が掛かっている。

 路上に多く車が止まっている様になって、 人気の有る白草山登山口分岐に着いた。

 以前は道路際に3台程、 右に曲がった所に3台程の駐車スペースが作って有ったが今は無い。

チェーンの有る林道車止め
 先に進むと再度道が二つに分かれ、左に降り気味に良い道が続く。

 然し標識は無いが寺田小屋山に行くので、右の登っている方に入る。

 ここ迄は白草山登山口の案内が立っていて、 それを目印に登ってきた。

 出来たばかりでは無いが舗装の落石も無い良い道を進むと、 チェーンで進入禁止の所に来る。

 ここは広いスペースが有りかなりの台数の車が駐車可能で、 1台だけ車が止まっていた。

 案内は無いが寺田小屋山の方面でなので、ここで間違い無さそう。

 9時10分チエーンの先に入ると、 直ぐ舗装は無くなるが普通車でも問題なく走れる状態の道だ。

 林道は整備されていて進入禁止とする事も無いと思うが、 一部紅葉が見られ楽しみながら歩く。
林道を行く 紅葉

 快晴で気持ちの良い林道だが単調で飽きて来た頃、 右側に「寺田小屋山登山口」の案内が立つ所に来た。

 案内ポールにゴムの手袋がされ、 左法面に整備と共に作られた新しい階段状の登り口が有る。
林道を歩く 登山口案内が道の右側に立つ

 かなり狭い道で上部からだと林道迄5〜6m有り、 落ちると危険な状態の所を登り林の中に入った。

 檜林の中良く踏まれて、勾配も緩やかな歩き易い道。

 暑くなってきて汗を掻きながら登って行くと、 雑木林に変わるが紅葉は殆ど見られ無い。
急で狭い林道法面上り口 高森山の上僅かに箱岩山と白草山

 石が出て来る様になると、 どんどん大きな石が見られる道となり登りも少しずつ急と変わる。

 高度を稼ぐと山肌の紅葉が見られる様になり、 この辺り今が一番良い時期の様子。
再び紅葉が見られる

 尾根上の空が近くなると岩が無くなり、 笹が出て来ると南から西方面の眺望が開けてきた。

 左の端は恵那山で右に二ツ森山・笠置山の様だが薄い、 然し幾重にも続く山波が広がって気分が良い。
一番奥左「二ツ森山」、右「笠置山」の様だ

 下は乗政の集落と黒谷林道が見え、 白草山への分岐には一杯車が止まっている。

 左に進むとレンガが敷き詰められた所に来る、 何か建っていて取り壊した様子。

 低い潅木と笹の道を緩やかに進むと、 後ろから妻が「御嶽山が見えると」言っている。
御嶽山

 振り返ると真っ青な空の中大きな御嶽山が雄大に、 然もすっきりと見えていて素晴らしい!

 少し進むと左奥に傾いた四角い大きなコンクリートが有り、 手前にコンクリート基礎四つが残っている。
乗鞍岳

 ここは見晴らしの良い所でゆっくり眺望を楽しむ、誰も居なくて静かだ。

 御嶽山の左は乗鞍岳でその左は見難いが穂高岳それに槍ヶ岳、 その左の独立したピラミッドは笠ヶ岳。

 只穂高岳から笠ヶ岳は遠くて、何とか確認できる程度しか見えて無い。
笠ヶ岳から乗鞍岳アップ

 5人の男女グループが上ってきて、やはり御嶽山の眺望に歓声を上げていた。

 山頂に向かうと一旦降り笹が深くなって泳ぐようにして歩く、 道が全く見え無い程深い所も有る。

 登り返し10時50分二等三角点「寺田小屋(てらだごや)」の有る、 「寺田小屋山」山頂に着いた。
山頂部に咲くノコンギク 「寺田小屋山」山頂

 小さな広場で不安定な形の木の櫓が有り、周囲は木立に囲まれ眺望は無い。

山頂奥から延々と続く山波
 先の5人連れが居て写真を撮るため我々は邪魔なので、 その先に進んでみる。

 西方面開けていて山も見えるが、特に目立つ山も無く平凡な風景だ。

 見晴らしの良かったコンクリートの残骸が有る所に戻って昼食とする。

 食事の準備をしていると、8〜9人のパーテーが登って来て賑やかになった。

 風は無く気温も丁度良い、 美しい御嶽山を見ながら気持ちの良い時を過ごす。

 少しずつ雲が出てきて北アルプスは隠れ乗鞍岳も殆ど見えなくなった、 御嶽山も雲が掛り山は朝の内が良い。

 12時10分下山開始し12時45分林道に戻り、 単調な林道を歩き13時20分車に戻る。

 白草山登山口の所を通過すると、 朝よりも多くの車が止まっていてこちらは大変な人気だ。
ベニイタドリ(実) イタドリ(実)

 下呂迄戻り、「ヘルシーパル下呂」(入浴料600円)で汗を流す。

 6階に作られた展望風呂は誰も入って無く、 貸切状態でゆっくりする事が出来た。
ナギナタコウジュ ヤクシソウ

 八尾山が望める露天風呂付きの気持ちが良い風呂で、 入り口の休憩所から下呂御前山が正面に見える。

  ⇒「寺田小屋山の紅葉」

 事前の情報では評価は今一だったが、 下呂御前山や白草山に引けを取らない御嶽山の眺望が得られた。

 三角点の有る山頂が眺望が駄目なのと、 色々な建物の残骸で雰囲気を害していて人気が無いと思う。

 御嶽山が見える条件の時に登れば、 必ず満足する見直されて良い山ではないか?。



本図は国土地理院地図閲覧サービスを利用して作成
   出会った花:   ・ノコンギク・イタドリ・ベニイタドリ・ナギナタコウジュ・ヤクシソウ

   確認出来た山: ・御嶽山・乗鞍岳・穂高岳・槍ヶ岳・笠ヶ岳・恵那山・白草山・高森山


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