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守屋山
(もりやさん)
1,650m
H15年9月27日
8時50分〜12時15分
長野県高遠町
晴れ
 ”八ヶ岳・南アルプス
  ・中央アルプス
  この眺望は贅沢”
 3ヶ月振りの山行きで全く体力に自信が無い、妻も本調子で無い為ハイキング程度で行ける所を捜す。

 守屋山がガイドブックでは杖突峠から1時間30分、林道を上がれば40分で山頂に着けると書かれている。

林道分岐・・右に進んだが真直ぐが登山口に
 然し駐車スペースが無いとされ詳しい息子に電話すると、林道を上がった所にも駐車スペースは有るとの事。

 5時40分家を出て中央道伊那ICで下り高遠に向かうが、伊那の街を抜けるのに時間が掛かる。

 以前桜を見にきた高遠城址公園の手前で左に取り152号を北上、車も少なく快調に走り守屋神社の先「立石コース」の案内をやり過ごす。

 少しで広場の杖突峠に着いた、 左の林道に入ろうとするが工事中でロープが有り入れ無い。

 ガイドブックを見直すと、 少し高遠寄りに戻った所から行けると有りUターンし戻る。

 石の13重の塔が入り口に立つ分岐を舗装された林道に入って行く、「高遠長谷部アジア公園」と書いた絵や大きな灯篭が見られた。

 別荘の様な建物を見て尾根に上がり分岐に来た、 直進は舗装が切れていて右の舗装道に入る。

大きな標柱が立つ登山口
 直ぐ「守屋山登山道」の案内と駐車スペースが有るが、ガイドブック林道赤井沢分岐点とは明らかに違う。

 然し案内が立ちここから登る事にし、 8時25分歩き始め唐松林のなだらかな道に入った。

 少しで右山で進み降り始めると林道に出た、 水場が有るが飲める綺麗な水なのか?

 「左座禅草コース」近道とされるが入らず、そのまま林道を進む。

 Uターン気味に曲がると大きな「守屋山登山口」の案内が立つ所に来た。

 ここが林道赤井沢登山口で車3台が止まっているが、 未だ駐車スペースは十分に有る。

 座禅草コースもここに合流し確かに近道だ。

 広々とした唐松林の中に避難小屋と奥に萱葺きの休憩舎、 左に簡易トイレが有りキャンプ場の様子。

 ベンチが設置されていて休憩し、 8時45分林の中を進むと直ぐ唐松林の山道となり少し急になる。
避難小屋 萱葺きの休憩舎

 道は濡れていて滑り易いが暫くで尾根に上がった、 然し林の中で見晴らしは得られ無い。

 自然林となり蜘蛛の巣が多く叉小さな虫がぶら下がっている、 林道に車が有り先行者が居る筈だが?
最初は唐松林 ヤマトリカブト

 虫を払ったりして避けながらの登りが続いていて、ハイキング程度と考えていたが妻の体調が心配だ、日差しは林に遮られ多少暑い程度、アキノキリンソウとトリカブトが咲いているが花の数は少ない。

 鎖場に来たが険しい箇所で無く、鎖が無くても普通に登る事が出来る。
「守屋山東峰」・・背後は中央アルプス

 左に「立石コース」からの道を見て少し行くと、岩がゴロゴロと有る東峰に9時40分着いたが誰も居無い。

 山頂は「1637.1M 守屋山山頂」の標柱が立ち、360度広がり八ヶ岳と右に南アルプス・中央アルプス、遠く北アルプス槍・穂高も見え素晴らしい景観が得られている。
八ヶ岳

 八ヶ岳方面は左端にコニーデ型の蓼科山から、 天狗岳・赤岳と右端に権現岳・編笠山迄確認出来た。
一番左「甲斐駒ヶ岳」  中央の尖がり「北岳」  右のなだらかなコブ「仙丈ヶ岳」

南アルプス

 南アルプスも甲斐駒ケ岳から北岳・仙丈ヶ岳、 ずっと右に塩見岳のシルエットが美しい。
左から「空木岳」 「檜尾岳」 「木曽駒ヶ岳」 「将棋頭山」  

中央アルプス

 中央アルプスは木曽駒ヶ岳、宝剣岳を中心に大きな壁のように見えている。

西峰
 乗鞍岳は雲が有り御嶽山は見えず、眼下の諏訪湖も霞んでいて今一だ。

 素晴らしい山々の景色を見ながらゆっくりする。

 樹木は全く無いので直接太陽が当たり、少し暑いが気持ちが良い。

 八ヶ岳が余りに良く見えるので、 八ヶ岳に行くと言っていた息子に電話をしてみた。

 編笠山迄あと少しの所にいて、南アルプスが綺麗に見えるとの事。

 西峰に三角点が有ると標柱が立っている。

 10時25分谷を挟んで、こんもりとしたピークが見えている西峰に向かった。

 高い金属柵がされた守屋神社奥社の横を通ると、 マツムシソウとヤマラッキョウが咲いている。

 ヤマラッキョウは普通の紫花のと、 初めて見る白花のシロバナヤマラッキョウも咲いていた。
山頂奥の守屋神社 マツムシソウ
白花ヤマラッキョウ 紫花ヤマラッキョウ

 分岐に来ると左から道が来て守屋神社の標識が見られ、 右に進むと林の中を降って行く様になる。

一等三角点「守屋山」の有る西峰
 なだらかになると「カモシカ岩」案内が有り、岩の上に時々カモシカが居ると書かれていた。

 少しで小屋に来ると「避難小屋」と書いて有るが中は非常に狭い、只手入れが良く綺麗な状態。

 10時50分一等三角点「守屋山(もりやさん)」の有る西峰に着いた。

 こちらも「1,650.3M守屋山頂上」の標識が立てられている。

 切り開いた草付きで標高1,650mと高く三角点も有り、 現在はこちらが山頂だと思う。

 元は地元の信仰対象は岩の有る東峰と思われ、東峰が山頂とされたが三角点が設置され西峰が山頂となった?

 三人連れが休んでいて、これから食事の準備をする所だったが他に人は居無い。

リンドウ
 平らな草地の為休むのならこちらが良い、 諏訪湖が見えるが眺望は東峰と殆ど変わら無さそうだ。

 御嶽山が少し見えてきた、御嶽は東峰よりこちらの方が良く見えそうだが?

 草の上で食事をしコーヒータイムとしていると、 少しずつ雲が多くなり眺望は悪くなる。

 11時30分下山開始し、 近いので11時45分には東峰に戻ったが誰も居ない。

 眺望も悪くなって来ていてそのまま通過し、 一気に降り12時15分登山口に戻った。

 座禅草コースで林道に上がって、 朝来たコースに入らず林道を進むと右に曲がって行った分岐に戻る。

 この分岐に指標は無いので、 下から上がって来た時舗装されていない真直ぐに進むと登山口に行く。
ノハラアザミ ノコンギク

 伊那に戻り経ヶ岳登山口近くの「羽広温泉みはらしの湯」に入り、カキ氷を食べて帰る、温泉は結構大きくゆったり入る事が出来た、只南アルプスが見える露天風呂は小さい。

 この山は眺望を楽しむ山、 八ヶ岳・南アルプス・中央アルプスがほぼ等間隔で望める貴重な山だ。

 今日は少し霞んでいたが冠雪するこれからは空気が澄んで、 もっと素晴らしい景観が楽しめると思う。



本図は国土地理院地図閲覧サービスを利用して作成
   出会った花: ・ゴマナ・ハンゴンソウ・アキノキリンソウ・トリカブト・ヤマラッキョウ・リンドウ

            ・シロバナヤマラッキョウ・ノコンギク・ノハラアザミ・マツムシソウ

  確認出来た山: ・穂高岳・槍ヶ岳・蓼科山・横岳・天狗岳・硫黄岳・赤岳・権現岳・編笠山・入笠山

             ・北岳・仙丈岳・間ノ岳・塩見岳・空木岳・檜尾岳・宝剣岳

             ・甲斐駒ケ岳・御嶽山・経ヶ岳・乗鞍岳


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