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小津権現山
(おづごんげんやま)
1,158m
H14年4月28日
8時55分〜14時30分
岐阜県久瀬村
曇り時々晴れ
”清楚で可憐な
「イワウチワ」
 それに緑の
シャワーが一杯”
 先週の今淵ヶ岳である程度登れそうだ、 名山と言われ登りがいの有りそうな小津権現山に行ってみよう。

 6時30分家を出るが、西濃方面は可児からはアプローチが悪く時間が掛かる。

登山口の大きな駐車場
 関市から高富町を通り本巣に来て157号を北に40号に入り、 谷汲から254号を久瀬村役場の信号を目指す。

 役場の信号を右折し小津川沿いに走り、 トンネルを抜けると少しで小津の集落に着いた。

 村を抜け最初に左側に見える谷の杉谷を見ると、 山の上方に林道が見え目印になり橋を渡り山に入って行く。

 道は舗装されていて所々小さな落石は有るが、 通行には問題無く終点駐車場に着いた。

 駐車場は20台程度止められそうな舗装の立派な物で、 既に4台の車が止まっている。

 内1台は着いたばかりの様で、5人の男女が登山準備をしている所だ。

 8時55分登山届BOXと注意看板から登り始める、 尾根道だが溝状で雨時は泥濘で歩き難くそうな道。

 雑木林の落ち葉が埋まる道を行き、 見上げるとブラシ状の白い花のウワミズザクラが咲いていた。
チゴユリ 新緑の道

 ムシカリの白い花も見られるが最初から急な登りが続いている、 道の脇にはチゴユリも多い。

 尾根らしい道と変わり狭くなった所や、 ジグザグに登る所が出て来た。
ユキザサ ヤマツツジ

 男女計5人のグループと同じペースで登って行く、 チゴユリとユキザサも有るが蕾が多く未だ花に早い。

 急に開けて右手にコンクリートの基礎が残り、 ロボット雨量計跡とされていた。
美しい新緑の中にミツバツツジ

 再び林の中に入るがこの辺り自然林で新緑が美しい、 足元にはタチツボスミレが咲いている。

 然しずっと急な登りが続いていて、息が上がってきた。
チゴユリ群落 タチツボスミレ群落

 ジグザグに登り切ると右手にコンクリートの基礎、その奥に朽ちた木が積まれた小屋跡が見られ、直ぐ先三等三角点「高屋(たかや)」が有り、10時30分小広場の高屋山に着く。

 ここから先はなだらかな道となり、 新緑の中を快適な山歩きが出来て気分が良い!
美しいイワウチワ

 イワウチワが一杯見られるが花は終わっていると思っていると、 その先集まって満開の所が有った。

 ピンクと白が入った清楚で美しい花だ、しばし見とれる。
白紫のイカリソウ 白色のイカリソウ
紫色のイカリソウ ホンシャクナゲ(花冠が7裂なので)

 イカリソウも満開で、 ここからはイワウチワとイカリソウが咲き競う道が続く。
イカリソウが並んで

 写真を撮るのに忙しく先に進め無い、 アカヤシオやミツバツツジも時々見られて花の多い山だ。

 三角錐の前衛峰が見えてきて急な登りに入るが、 花が多く咲き登りの苦しさを紛らわしてくれる。
新緑の林が続く 前衛峰が見えた

 ホンシャクナゲの花を見ながら前衛峰を登り切り、 その先急降下をして行く。
新緑の谷が広がる

 ブナやミズナラの大木が目立つ様になると最後の登りとなるが、 疲れなかなか足が前に出ない。

小さな祠の有る「小津権現山」山頂
 11時50分笹に囲まれた山頂に着いた、 祠と二等三角点「小津(おず)」が有る。

 6〜7人が休んでいる山頂は切り開かれて、 眺望が得られる小広場だ。

 今日は曇り空で眺望は良く無く、 近くで立派な山容の花房山以外は良く分からない。

 花房山の左に残雪の有る能郷白山が微かに確認出来たが、 西側方面は樹木に遮られている。

 疲れてザックを枕に寝ていると頭上に3人連れの男性が来た、 男も3人寄ると騒がしい。

 最初の頃一緒の男女5人のグループも到着し、山頂は賑やかになる。

 その後も次々登って来て、流石に人気の山だ。

 昼食を取りながらゆっくりし、12時50分下山開始する。
山頂から近い花房山

 降りは早い未だ登って来る人に会いながら、14時30分車に戻った。

 登り始めてから山頂迄自然林で、新緑にたっぷり浸かれ非常に後味が良い。

 登山道も自然で階段も無く、 岐阜の低山の中でお勧め度はトップランクの山だと思う。


本図は国土地理院地図閲覧サービスを利用して作成

出会った花: ・イワウチワ ・イカリソウ ・チゴユリ ・ユキザサ ・ミツバツツジ ・ヤマツツジ

         ・ミヤマシキミ ・シハイスミレ ・ヤマブキ ・ムシカリ ・ウワミズザクラ

確認出来た山: ・花房山 ・能郷白山


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