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鳩吹山
(はとぶきやま)
313m
H12年12月29日
10時15分〜14時
岐阜県可児市
晴れ
”山火事の傷跡も
  無くなり
 見事に甦った山”
 仕事が忙しく疲れていてゆっくり休む積もりでいたが、 起きると快晴で急に鳩吹山に行く事にする。

 9時30分家を出て248号バイパスを走ると、中央アルプス・御嶽山が見え今日は眺望が楽しめそうだ、15年程前に子供とチコ(犬)と「真禅寺コース」を登っているので、 「大脇コース」で登ろう。

 10時に41号「ドライブイン元起」裏の登山口に着いたが、 既に車4台止まり駐車スペースは無い。

登り始めると左に笠置右に恵那山が見える
「笠置山」と「恵那山」
 少し戻った大脇公民館の駐車場も、 7台止められて一杯。

 付近に駐車出来る場所は無いので、 取り敢えず準備していると山から二人が戻られ止められた。

 10時15分登り始め41号のガードを潜り川沿いに進むと、 直ぐ橋を渡り山に入って行く。

 谷沿いの広い明瞭な登山道を進み、 沢から離れ右に暫く登ると案内標識が立っていた。

 右「小天神コース」真っ直ぐは「パノラマコース」とされ、 パノラマコースは「イワバアリキケン」と併記されている。

 前から大脇コースは岩場で鎖も有ると聞いていて、 面白そうで正面の「パノラマコース」に入った。

雪をかぶった御嶽山が美しい
「御嶽山」
 入って少しで尾根の岩場の登りが続き、 何箇所かは両手で岩を掴んで登る。

 右後方に恵那山が見えて、 名古屋パルプの煙が邪魔だが良い展望が続く。

 鎖の有る特に急で大きな岩場に来た、 ここは鎖が無いと手強いのでは無いか?

 然し足場も有り鎖は殆ど使わず支尾根に上がった、 一段と眺望は良くなり御嶽山が冠雪し白く輝いている。

 この先潅木の中緩やかな登山道となり、 少しで尾根に出て「真禅寺コース」が合流。

 アンテナが二本立っている右に進むと休憩舎に来て、 「小天神コース」が合流する。

 左に少しで10時50分「鳩吹山」山頂に着く。

 広い山頂の中央部に、三等三角点「天神山(てんじんやま)」が有った。
(昔山頂に天神様が祀られ「天神山」とされ、高い峰は「大天神」東の低い峰は「小天神」の名が有る)

山頂は見晴らしの良い大きな広場
「鳩吹山」山頂
 晴れ渡った青空に大展望が広がり、 北方面は青い木曽川の流れを挟んで美濃加茂と可児の町が広がる。

 そして真っ白な乗鞍岳を従えている様な御嶽山が雄大で美しい。

 その右に白い中央アルプスとその終わりに形の良い笠置山、 そして恵那山・乗鞍岳の左に穂高岳。

 ピークが良く分から無い鷲ヶ岳・大日ヶ岳の大きな山塊、 少し雲が掛るが白山や能郷白山も確認出来る。

 納古山・舟伏山・瓢ヶ岳それに高賀山のピラミッドは近い。

 伊吹山と鈴鹿の山は霞んでいて確認出来無いが、 手前に名古屋駅のツインタワーが見えていた。
眼下に木曽川の流れその先に御嶽山
木曽川と御嶽山

 人気の山で次から次に登山者が登って来る、年配の男性が今日は良く見える、 なかなかこれだけ眺望が広がる日は無いと言っていた。

 暖かいのでのんびりしていたが、 登り35分で物足り無いので11時15分西山に向かう。

尾根続きにある西山への道
西山への道と西山
 西山へは尾根をアップダウンしながらの快適な道で、見晴らしも良い。

 西山近くになると一旦林の中となり、西山休憩舎近くになると叉開けてきた。

 休憩舎を通り石原口分岐に着くと標識が立ち、「鳩吹山北回りコース山頂まで70分」、 今歩いてきた「南コース50分」と有る。

 同じ道を帰るのも面白く無いので北回りコースに行く事にし、 西山山頂に向かう。

 直ぐコブが有り一旦降り登り返した所に、 四等三角点「西山(にしやま)」が有った。

 山頂標識は無いがここが標高340m「西山」山頂で、 12時15分となっている。

 この山塊で一番標高が高い所だが、木立の中で展望は全く無い。

まだ木の高さが低い鳩吹山
西山への途中から鳩吹山
 北回りコースに向かうと道は狭くなるが明瞭に着き、 岩の有る急降下をし登り返す。

 小スペースの休憩ポイントに上がり、 その先急降下し谷に架かる橋を渡る。

 軽く登り返すと、鳩吹と西山の間の西山寄りに上がった。

 誰にも会わず静かな山歩きが出来、 アップダウンをし13時30分鳩吹山山頂に戻る。

 白山の雲が取れつつ有り、もう少し待てば見える様になりそうだ。

 然し「掃除は、買い物は」と妻が言うのを、 15時迄には帰ると出たので13時40分下山開始。

 休憩舎の左「小天神コース」を降って行く。

 どんどん降ると「小天神展望台」と案内され入ると、 突き当たりに休憩舎が立ちベンチが有った。
笠置山の左に続く中央アルプス
中央アルプス

 ここも恵那山から御嶽山・乗鞍岳迄見渡せ、絶好の展望台となっている。

 右に戻って落ち葉が一杯の道をジグザグに降り、14時15分駐車場に戻った。
美濃加茂の町の向こうに御嶽山、左は乗鞍岳
御嶽山

 車を出そうとしていたら、 咥えタバコの男性がカメラだけ持って登山口に向かう、12〜13年前に山頂部が3日間燃え続け、無残な光景が何年も続いていた。

 今では初めて登った人は気付か無い程樹木は戻っているが、明らかに鳩吹山と西山では違っている、前は山頂も狭く展望も一部しか無かった、眺望が良いのは嬉しいが原因が自然で無いだけに複雑だ。

 火事の原因がタバコの不始末と聞いていたが注意したい。



本図は国土地理院地図閲覧サービスを利用して作成
   確認出来た山: ・御嶽山 ・笠置山・恵那山・乗鞍岳・穂高岳・鷲ヶ岳・大日ヶ岳・白山

              ・平家岳・能郷白山・納古山・瓢ヶ岳・高賀山・日永岳・舟伏山


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