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富士見台
(ふじみだい)1,739m
横川山
(よこかわやま)1,620m
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H12年9月3日 8時35分〜14時35分
岐阜県中津川市 晴れ |
”展望と笹海の プロムナード” |
暑い日が続き低い山に行く気にならない、
標高が高く涼しそうで楽なコースと思う富士見台に行こう。
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神坂峠から富士見台方面 |
7時過ぎに家を出て多治見ICで中央道に入り、
中津川ICで降りて神坂峠に向かった。
「クアリゾート湯舟沢」を見て舗装の狭い道を登ると、
強清水で男女が登り始め少し先にトイレも有る。
途中道が何度も出てきて道路に沿って付き、
これが歴史に出て来る東山道だと思う。
8時20分神坂峠に着くと車が5〜6台止まっていた、
駐車出来たが付近に駐車スペースは多く無い。
右に登れば恵那山左が富士見台で、
富士見台の萬岳荘方面は山荘工事中で通行止めとなっていた。
8時35分萬岳荘に行かず左の道を登り始めると、
林の中に狭い登山道が続いている。
直ぐ柵で囲まれた小さな広場の、
旧東山道の史跡「神坂峠祭祀跡」に来た。
古代の交通の要所で、荒ぶる神の座す峠とし「神の御坂」とされ、色々な古代の土器が出土している歴史的な要所だが、柵で囲われた所は見た目は草が生えているだけ。
囲われた左手に道が有り先に進むと右山で暫く続き、
左側林越しに恵那山が大きく見えて来た。
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恵那山 |
何時も恵那山は優しい山容を見せるが、
ここからは厳しさを感じる。
山腹の林を抜け、眺望が広がる笹の中の道となった。
谷にラジコンが飛び、奥に富士見台と思われるピークが望めている。
ラジコンはエンジンが付いて無くて風の力で飛び、
コントローラで翼を操りずうっと飛行していた。
飛ばしている方は、
谷から吹き上げる風が強く最適の場所と言われる。
この先木の無い広々とした丘陵で、
一組が山頂に登って行くのが見えていた。
谷を過ぎ少し登ると新しい神坂小屋が建ち、
土足禁止の奇麗な状態でトイレの匂いも全くせず清潔そう。
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遠くに南アルプス |
直ぐ上にも同じ様な新しい小屋が有り、
覗かなかったが何の小屋か避難小屋?
笹原の広い道を進むと、
遠く南アルプスが望める様になる。
明るい青空の下墨絵の様に、然しくっきりと浮かんでいた。
なだらかに登り9時25分富士見台に着く、
三角点はこの辺りには無く「神坂山」に有る。
広々とした山頂は正面方向に御嶽山、
その直ぐ右に乗鞍岳・穂高と更に中央アルプス・南アルプス、
後ろに大きな恵那山と簡単に登れる割に眺望は一級品。
誰も居なくてベンチに座って休憩、笹原の美しい横川山方面に道が続き、先に見た一組が歩かれ行ける様子。
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笹原の向こうに横川山 |
現在時刻9時50分で時間も早く横川山に行ってみる事にする、御嶽山やアルプスを眺めながら緩やかに笹の中を降ると、「横川山迄3km」の案内が有った。
小さな池の有る湿地帯に来ると暑くなってきたが、
池を過ぎ尾根に出ると風も少し有り涼しく変わる。
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富士見台 |
前方に谷が見えどんどん降るようになり、
急降下で帰りの登り返しが辛そうで止めようかと迷うも谷に降りて行く。
水の音が聞こえてきて、
最低鞍部と言っても山の斜面の谷を通過し又登りに掛かる。
小ピークを登り切ると、前方に先の一組が休憩しているのが見えた。
妻が膝が痛いと言う、
無理に行って戻る事が難しくなると困る。
次のコブが多分横川山だと思う為、そこ迄行ってみる事にした。
登り切ると木に山名板が架けて有り、
11時05分横川山の山頂に着く。
ゆっくり歩いてきたが富士見台から1時間15分で、
そんなに時間を要して無い。
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「横川山」山頂にて |
山頂は木立の中座る所が無く、
すぐ先に先行の二人が居るので行ってみる。
小広場で二等三角点「横川山(よこかわやま)」が有り山頂の感じだ、
どちらが山頂なのか?
(点の記は明治35年と古く読み難いが、「ヨコカハヤマ」と書いて有ると思うので「よこかわやま」で良い。
標高は先程の場所の方が、この三角点の所より高い様に思うが?地形図では同じ高さの等高線内。
二人の話では6月に来た時は笹の為途中で引き返した、
今日は鎌を持ってきたと言われた。
鎌を持参の山歩きとは!時期によっては通る事が無理かもしれない。
ここからも御嶽山や乗鞍岳・中央アルプス・
南アルプスがぐるり見渡せた。
すぐ近くに独立峰の南木曽岳、
その右に摺古木山・安平路山の山塊が木曽駒ヶ岳迄続いている。
後ろは笹の海の向こうに富士見台が美しい、昼食を取るが下に座ると笹で見えずベンチが有り腰掛けると周囲が見渡せた。
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南木曽岳 |
南沢山方面からソロの男性が登ってきた、
誰も居ないと思っていた様でびっくりしている。
その後南沢山方面から、
五人が登って来て賑やかになった。
清内路から2時間ちょっと掛ったとの事で、
神坂峠からと同じ位の所要時間。
山々の眺望は雲が出てきて隠れ気味になり、
やはり朝早くが一番。
12時15分富士見台に戻り始めると五人グループが「そちらへ行けるの」と聞いてきた、横川山には清内路から登るのが一般的の様子。
野兎に一回ヘビに三回遭遇しながら約一時間で最低鞍部に戻り、
急な登り返しに掛かった。
思った程きつくなく急斜面を登り切り、だらだらの登りを行くようになった、妻も膝の痛みを言わず大丈夫の様子、振り返ると横川山に白い点が見えるので未だ人が居る。
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左奥「御嶽山」と右手前黒っぽい「南木曽岳」 |
13時45分富士見台に戻ると、
ハイキングの人が三々五々見られ登山姿は場違いの感じ。
神坂峠に戻って行くと恵那山はいつもの優しい姿になっていて、
14時35分車に戻った。
展望台として素晴らしく、
アルプスの冠雪している時に再度来たい山の一つ。
「強清水」が飲め無くなった、山の上に新たに開発は無くハイキングや登山者の影響か?とすれば我々が自然破壊に加担している事になる、「強清水」は一般の地図にも書かれ昔から親しまれた街道の名所で有り残念だ。
「クワリゾート湯舟沢」に入り帰るが、
入浴料 1,000円は高い特に特長の有る温泉とは思えないが!
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本図は国土地理院地図閲覧サービスを利用して作成
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確認できた山: ・恵那山 ・御嶽山 ・南木曽岳 ・乗鞍岳 ・笠置山
・摺古木山 ・穂高 ・中央アルプス ・南アルプス
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