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位 山
(くらいやま)
1,529m
H11年6月12日
8時15分〜13時30分
岐阜県宮村
晴れ
ワー!
牛が
追ってくる
 若い頃スキーを楽しんだモンデウススキー場に7時に着くも、 霧で「位山」は見えていない。

モンデウススキー場の右端が登山道
登山口から「位山」
 一眠りすると山頂は見え無いが、霧が晴れて明るくなって来た。

 天気は良くなりそうなので、8時15分登り始める。

 ゲレンデ右を適当に登って行くが、草が伸びていて登り難い。

 どんどん登ると鉄線の柵が有り触れるとビリッと来る、 弱電流が流れている様子。

 柵を潜って行くと背後に牛が追われて来て、 牧場の中の様で足元に牛の糞が有った。

 牛よりこちらの登るペースは遅く、 牛がどんどん近くなるので焦って来る。

 リフト近くに行き再度柵を潜ると、 登山道が有り牛と距離を保ち9時過ぎリフト終点に着いた。
牛が追っかけてきて慌てる
ゲレンデが牧場

 ここ迄日陰が無く暑い!リフト内の日陰で休憩、 霞んでいて見晴らしは余り良く無いが空は晴れている。

 この梅雨の時期は晴れても、眺望は殆ど得られ無い。

 広場奥に木の段々が有り進むと林の中に入り、 直ぐ大岩が見られ「六綾鏡岩(ろくりょうかがみいわ)」と有った。

 少しの登りで三等三角点「一ノ谷(いちのたに)」の有る「大奈山1,233m」に着くが、 やはり林の中で眺望は得られず。

 ミズナラの大木が目立つ尾根道を行く、 針葉樹林帯に入ると平坦になりこれが結構長い。

 虫が飛んでいて煩いが、この時期は仕方ないか!

 所々岩を抱いた大木が見られるが、暗い感じの単調な道が続く。

 やっと岩戸平に到着して大休止をする。

 今日始めて二人連れに会う、「ダナ平林道」から登って来られたようだ。

更紗灯台躑躅
サラサドウダン
 ロープが張られた「天の岩戸」を見るが暗くて良く分から無い、 少しで山頂に向かう。

 サラサドウダンツツジの木が一杯見られるが花が少なくがっかり、 隔年に咲くのか?

 ドウダンツツジ林の平坦な道を行くと、 二階建ての東屋の立つ広場に着いた。

 東屋に登りコンパスで山座同定の為地図を確認しようとしたが、 変な磁場が有るのか狂う。

 前方に見えるのは昨年登った川上岳で、 その右手白山方面は見えていない。

 奥の山頂に向かうと少しで、10時50分小広場の山頂に着いた。

 林の中の山頂は山名標柱と三等三角点「位山」が有るが、 全く眺望は得られ無い。

 丁度二人連れの登山者が居られたので、 お互い写真を撮り合い東家の有る広場に戻って行く。

林の中の山頂
「位山」山頂にて
 広場には三々五々登山者が昼食を取っているがここは虫が多い、 東屋の二階に行くと虫は少なく食事にする。

 4人グループが後から来て、 同じ様にここに来て昼食を食べ始めが狭いので一杯になった。

 帰りはもう一度山頂に行き「天の泉」に回る、 山頂直下なのに水が湧いているのが不思議に思うが?

 少し飲んでみたが、癖の無い良い水だ。

 そのまま先に回り込んで天の岩戸に戻り、 登ってきたスキー場方面に降って行く。

 スキー場近くに戻ると、 霞んでいたが正面「乗鞍岳」と右に「舟山」その奥「御嶽山」が見えていた。

 条件さえ良ければ、ここはかなりの眺望が楽しめると思う場所。

 スキー場左隅に登山道が付いていて降り、 林沿いの道をそのまま進むと登山口に戻る。

帰りに寄ったあららぎ湖から「位山」
なだらかな「位山」・・アララギ湖にて
 これが正しい登山道で、 登りゲレンデの中を行ったが、 牧場とされている為入るべきで無い道だった。

 馬瀬川の奥に有る「美輝の湯」迄行き、温泉に入り汗を流し帰る。

 この温泉は施設も充実し、 遠いが日帰り温泉としては岐阜県では一番のお勧めだと思う。

 山の名前はこの山のイチイの木を笏(しゃく)=「束帯の時に威儀を正す為に用いた長さ1尺2寸 (約 40cm) の板状の物」の材料とし天智天応に献上した際、この木が一位の官位を賜った事から木は「イチイ」山は「位山」と呼ばれるようになったされる。(現在も献上は続けられている様だ)

 暑くて虫が一杯で山の印象は余り良く無い、登った時期が悪かったのか?

 梅雨時にしては大勢の人が登っていて、 又日本二百名山にも選定され良い山なのかもしれない。

 ダナ林道を使えば短時間で登られるが、今回のコースは眺望と天の岩戸迄の林は楽しめる、 但し登り始めの牧場内は当然立ち入り禁止で、ゲレンデ右端の登山道を上がる事。


 確認出来た山: ・川上岳  ・御嶽山  ・乗鞍岳  ・舟山

 出会った花:   ・サラサドウダン  ・アカモノ


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