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簗谷山
(やなだにやま)
1,214m
H11年5月22日
9時45分〜13時40分
岐阜県益田郡馬瀬村
晴れ
  清楚な
 シロヤシオが
 迎えてくれる山
 岩屋ダムを過ぎ「金山の森」に来ると、 総合案内所の前に小さな水車と簗谷山登山案内が有った。

 少し行くと左に簗谷林道への橋の入り口に、簗谷山登山口の案内が有り橋を渡り舗装された林道を登って行くと、両側にタニウツギのピンクの花が多く見られる。

清楚で綺麗な「五葉躑躅」
ゴヨウツツジ(シロヤシオツツジ)
 林道終点の整備された駐車場に着いたが、 15台程止められる広さでも先客で一杯。

 駐車出来ず戻り手前の林道脇に止め、9時45分登り始める。

 「右ブナの木ルート2.3km、 左南尾根ルート2.7km」の案内板が有り 右回りで登ろうと南尾根ルートに入った。

 登山道に石がごろごろしていて歩き難い、新しく整備した道の様子。

 道は幅広くジグザグに付けられていて、勾配が少ないのが助かる。

 新緑の美しい自然林をどんどん登って行くと、 登山道に白い花弁が多数落ちていた。

 見上げるとシロヤシオツツジの花で、 落下盛んと言った所かあちらこちらに花弁が散らばっている。

人で一杯の山頂
「簗谷山」山頂にて
 前回登った白草山で会ったご夫婦に再会した、 続けて同じ山に登るとは珍しい!

 御夫婦を抜かさせて頂き一旦降ると子鹿の涙に着いた、 岩を伝って流れているだけだか水量は僅かで「子鹿の涙」か?

 尾根が近くなるとシロヤシオの大木が有り、この木は丁度満開で美しい。

 この先シロヤシオが登山道の両側を飾っている、 この花は清楚で気品を感じる良い花だ。

 小さな未だ学校に上がる前と思う、 子供を連れた女性二人にお会いする。

 女性は如何にも山慣れた感じの人達で、 小さな子供さんをおだてながら登っていた。

眺望抜群の山頂近くに「御嶽山」
「御嶽山」山頂にて
 子供が生まれ山に行け無く、 我慢出来ず小さな子を連れ登っている様に見えたのだが?

 尾根近くになると御嶽山が大きく見られ、乗鞍岳も確認出来る。

 尾根に上がると展望台が作られ、 見晴らしが良くベンチも有り休憩に良い。

 見渡す範囲に植林が無く自然林が広がり、 秋の紅葉はさぞ素晴らしいと思う。

 この先尾根道を軽くアップダウンすると、岳美岩と山頂への分岐に来た。

 先に山頂に向かうとブナの木ルート分岐に来て、 左に少しで11時30分簗谷山山頂に着く。

 二等三角点「弓掛(ゆがけ)」にタッチし写真を撮るが、 人が一杯で居場所は全く無い。

 360度見渡せる山頂だが、 今日は霞んでいて確認出来るのは御嶽山と乗鞍岳程度だ。

岩の先に行くと怖い!谷に突き出ている
「岳美岩」にて
 澄んでいれば北アルプスも、ずらり確認出来るのではと思う。

 食事をしている人も居て人でごった返していて、 早々に降り岳美岩に行ってみる事にする。

 分岐に戻り少し急降下し登り返すと、 大きな一枚岩が谷に突き出た「岳美岩」に着いた。

 ここは誰も居なくて、 正面に御嶽山手前には御前山が見えている。

 左少し遠くには乗鞍岳等も確認出来、 抜群の景観が得られる場所となっていた。

 霞んで無ければ離れ難い思いをしたと思う。

 ここで昼食を取ったが、静かで気持ちの良い時を過ごす事が出来た。

良く整備された道が続く
「ぶなの木ルート」にて
 然し狭いので僅かの人しか休め無い。

 あれだけ狭い山頂が賑わっていたのに、 誰も来ないのはここが知られて無いのか?

 下山開始し分岐迄戻ってブナの木ルートの急坂を降る、 こちらは朽ちた大木が何本も見られる。

 良く見るとクワガタがいるが、2cm程で小さくて可愛い。

 捕まえたが、持ち帰っても仕方が無いので逃がしてやった。

 どんどん降ると、下は低い笹で上はブナ・ミズナラの樹林帯と変わって行く。

 背丈の有る木も多く見られて新緑の中に光が差し込み、 美しい気持ちの良い登山道だ。

 下枝草等の手入れの行き届いた効果なのだと思うが、 自然の方が良いのか難しい。

 谷に出て渡り暫く降って、13時40分駐車場に戻った。

 近くの「美輝の湯」に行きゆっくり汗を流して帰る、 自然林が多く眺望も1級で良い山だ。

  確認出来た山: ・御岳山 ・乗鞍岳 ・御前山

   出会った花:   ・シロヤシオツツジ


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