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三森山
(みつもりやま)
1,100m
H11年4月25日
11時10分〜14時
岐阜県岩村町
曇り時々晴れ
日本カモシカ

にらめっこ
登山道脇に立派な赤松
赤松の大木
 岩村ダム湖畔の駐車場に止め、 直ぐ先の三森神社参道の案内に従い左に入って行く。

 小さな鳥居が有り飾りが新しく、最近祭礼が有った様子。

 幅広い立派な参道をジグザグに登って行くと、 緩やかな勾配で登り易い道が続いている。

 三十三観音の石像が次々に出てくるが、 ずっと林の中で眺望は得られて無い。

 暫く登ると松の凄い大木が有り、 赤松のせいか複雑で面白い樹形をしている。

 七つに太い枝分かれし「七本松」と呼ばれる赤松は年数を経ていて、 見応えの有る立派な古木だ。

 一汗搔いた頃鳥居が見えて三森神社に着いた、 登山道は真っ直ぐ山頂方面に続くが左の神社に入る。

 神社の社は古くは無く又小さい建物だった。

 左に展望台案内板が有り、200mを修正20mとされている。

 やはり20m程で直ぐ展望台に着くと、 眺望が広がり岩村方面が一望の元だった。

 見えている大円寺集落は、「日本一の農村風景」とされる。

季節か霞んでいるからか日本一に見えない
日本一農村風景
 但し環境問題が専門の京都教育大学木村教授が、 平成元年に「農村景観日本一」と個人的に言われたもの。

 遠過ぎるのか今日はすっきり見え無いのか、 ここから見る限り特別な物に見え無い?

 神社の分岐に戻り奥の院・山頂方面に進むと、 ミツバツツジの紫の花が満開だがツツジの木の数は少ない。

 暫らく尾根道を行くと「左奥の院」、 「右帝釈梵天及び山頂」の案内が有る所に来た。

 左の奥の院に進むと道は狭い山腹を降り気味に進み、 軽く登り返すと小さな社が有る。

 然し特に変わった石や物も無く、 場所も普通で何故ここに奥の院の社が置かれたのか?

 眺望も全く開けて無いので直ぐ戻る。

 山頂方面に進むとこの時期の山でよく見る、タムシバの白い花が咲いていた。
信仰の名残か大木が残る 暗い林の中に真っ白な花
赤松の大木 タムシバ

 道は一部狭い所も有るが、殆ど平坦な道が続いている。

深山樒
ミヤマシキミ
 歩き易い道が続いていて、突き当たる感じで小山の前に来た。

 真っ直ぐにも登る道は有るが、案内標識に従い右に山腹を進んで行く。

 少しで三十三番の石像が有り「左三角点」、右「帝釈梵天」の案内が見られる。

 先に左三角点の三森山山頂に登って行った。

 急だが直ぐ三等三角点「富田(とみた)」の有る山頂に着いた、 山名板は見られない。

 誰も居ない山頂は余り広く無く、 東面が開けているが霞んでいて駄目だ。

 平凡な山の景色が広がっているだけで見所は無い。

 休憩後帝釈梵天に行ってみたが、 これもわざわざ見に行く事も無い普通の社が立つだけだった。

山頂は小さな広場
「三森山」山頂にて
 直ぐ帝釈梵天から戻り下山開始する。

 非常に歩き易い道は楽で下山は早い。

 途中ずんぐり体型の日本カモシカにばったり遭遇するが、 直ぐ逃げて行か無い。

 我々が止まっているとカモシカも動かずこちらを見ているが、 3m位の距離。

 一向に動こうとしないので歩き始めると、さっと林の中に入って行った。

 14時車に戻る。

 大円寺の集落に入った所に、土筆(つくし)が一杯有り摘んで帰った。

 この山は何か山歩きとしては、特長が無く印象に残らない。

 然し赤松の大木は見事で一見の価値が有るが、 木に痛みが来ていて近い内に枯れないか心配だ。


 出会った花:  ・タムシバ ・ミツバツツジ


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