籾糠山
(もみぬかやま)
1,774m
H10年8月1日
9時〜14時30分
岐阜県河合村
曇り
秋に来れば
紅葉が
最高か
 156号で白川村合掌集落を抜け、 直ぐの所を右に360号に入り天生峠を目指す。

湿原入り口
 急な坂だが舗装された良い道が続きぐんぐん高度を稼ぐ、 秋に来た時は山の斜面全体が紅葉に染まっていた場所だ。

 天生峠の先籾糠山の広い駐車場に着くと車3台止まっているだけで、 花や紅葉のシーズンはこの大きな駐車場が埋まる程来るのか?

 9時丁度に歩き始めて湿原に向かう、 結構登っていて距離も有り30分程掛かって湿原に着いた。

 入口の岐阜県指定天然記念物「天生の植物群落高層湿原」の標柱から入ると、 7haとされる大きな湿原は広々とし気持ちが良い。

 分岐を右に取り湿原の際を歩くが花は見当らない、 湿原を過ぎ道は細くなり谷間を行くと登山道らしくなった。

 大木の有る広い所に出るとヤマトリカブトの柴色の花が咲き、 背丈の有るサラシナショウマも美しい。

 他にも花が色々咲き少し湿っぽいが良い場所だ、 ここから谷沿いのなだらかな登りで快適な道になり、 沢は直ぐ近くを流れていて、降りる事も出来る所が有った。

 暫く同じ様な感じの道が続きその先分岐に来て、 左が「子平湿原」で右に進み山頂への急登が始まり、 暑い暑い!湿っぽい場所が続いて蒸し暑い、何度も立ち止まり水を飲んだ。
サラシナショウマ ヤマトリカブト

 一帯は湿っていて腰掛ける事は出来無い、 シートを出せば良いが面倒なので立ったまま休憩する。

大きな湿原の中には白髭草が一杯咲いている
天生湿原
 尾根に上がった、少し風が有り登り易くなるが急登が続く。

 11時30分三等三角点「籾糠山」の有る山頂に着いた。

 小スペースの山頂はほぼ360度の眺望が得られるが、 曇天でアルプスは見えず猿ヶ馬場山が確認出来る程度で残念。

 3組先客が居て狭いが、スペースを見付け昼食とした。

 帰りは子平湿原コースを降る事にする。

 一旦降り谷間の分岐から登り返す道は明瞭だが、 少し登ると笹が背丈程有り歩き難い。

 少しで道は良くなり笹も低く変わり「子平湿原」に着く、 湿原は小さな地塘で小広場だが特に花は咲いて無かった。

 先に進むと右と左に道が有るが同じ位の道幅で、 案内標識は無くどちらへ行けば良いのか?

 後から続いていた登山者も迷っていたが右に降って行き、 戻らないので我々も続いた。

 急坂を一気に降ると、 背丈の有るブナ林が広がって春秋の新緑・黄葉は楽しめると思う。

花びらが細くて白髭と見たてた「白髭草」
シラヒゲソウ
 天生湿原に戻り、 湿原の中に突き出た島の様な場所に建っている神社の前で休む。

 湿原の中に白いシラヒゲソウが一杯咲いていた。

 湿原は駐車場から近く周りには登山者で無い観光の人も居て、 大勢の人が散策に来ている。

 自然に咲いている花を楽しむにもお勧めの場所で、そんな目的の人も多い。

 14時30分車に戻った。

 帰路「平瀬温泉クワハウス白川郷」で汗を流す、露天風呂だけだが川の香りがし、子供の頃に長良川で遊んだ懐かしい気分になれる温泉だった。

 この山は可児から遠いが花が多く又登山道は変化が有り、樹木も自然が一杯で山に浸かれて楽しめ、岐阜県で一番お勧めの簡単に登られる山だと思う。


   確認出来た山: ・猿ヶ馬場山

    出会った花: ・サラシナショウマ ・ヤマトリカブト ・シラヒゲソウ


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