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西台山 
(せいだいさん)949m
タンポ
(たんぽ)1,066m
H22年11月3日
9時45分〜15時20分
岐阜県揖斐川町
曇り時々雨
”登山道は自然で
  変化が有り
 楽しめるが道薄い”
 揖斐方面もそろそろ紅葉の時期で、 のりこし峠から登る「西台山」と尾根続きの「タンポ」に行こう。

 余り登られて無いので道が薄く迷いに注意の山の様だ、地形図では西台山迄と 西台山山頂付近が要注意、その先タンポへは顕著な尾根続きで、 藪さえ無ければ問題無い。

登山口「のりこし峠」、奥の山が西台山
 のりこし峠はミイラと紅葉で知られる横蔵寺近くから、 林道水鳥横蔵線を峠迄上がれば良く一度行っている。

 御嵩ICで東海環状自動車道に入り関ICで降り、 高富から本巣を抜け157号~40号に入るが時間が掛かった。

 道の駅「夢さんさん谷汲」を通過し、 岩坂トンネルが出来スムースに横蔵に入り267号を横蔵寺へ向う。

 祠付き二体のお地蔵さん?の所の分岐の先、 267号と268号の分岐に来て横蔵寺に行かず左の268号に左折する。

 東海自然歩道の指標が立つ分岐に来て268号と別れ直進、 少しで山の中に入って行った。

 道は舗装道だが落石が有り、 注意し高度を上げるが良く造ったと思う程距離は長い。

 やっとという感じで峠に着いたら、 法面工事中と書かれたA型バリケードが置かれ進入禁止となっている。
今日は車が入れない東屋側 のりこし峠の石碑、左側が登山口

 一段高い所に東屋の立つ広い駐車場には入れ無いが、 登山口の所の3台程置けるスペースには止められた。

 車は見当たらず入山者は無い様子、 9時45分のりこし峠の石碑手前駐車スペースの奥に入って行く。
直ぐの分岐には木にテープと山名板 右に入ると奥に白地に赤文字で「タンポ」山名板

 直ぐ赤い杭が有り分岐で、杭の上の木に赤テープが巻かれ「のぼろう隊」 の山名板が掛けて有る、9月に行った「片知山」山頂にのぼろう隊の山名板を見たが、 山頂で無い登山口に何故?

 分岐を右の山の斜面に入ると薄い踏み跡の奥に、 白地の板に赤で「タンポ」と書かれた案内板が有った。
自然林の中に狭い道が続く 表裏が赤と銀色のテープが頻繁に付く

 登山口から西台山の紅葉が見られたが、 この辺りはシロモジが少し黄色くなっているが他は未だ緑色。

 表裏が赤と銀の長いテープが頻繁に見られ、 ひらひらとして良く目に付くがそれにしても付け過ぎでは、 一旦降り登ってコブに上がったので856Pを通過した様だ、 道はくねくねと曲がって付いている。
暗部に下りると向いに道が続く 左側桧林になった

 急降下し少し幅の有る暗部に来ると、 下草が無いすっきりした場所に出て下りた向いに道は続いていた。
右手自然林は良い林だが紅葉は未だ

 左側桧林の右自然林と変わると、 あれだけ頻繁に付いた表裏が赤と銀のテープは何故か見られ無い。

 テープ回収はマナーだが然し色々なテープが残され、 急な登りになって来ると岩が出て来る様になる。
岩が出てきて急登になる 広々とした山頂部

 最後は岩混じりの急な道を登ると、 突然広々とした平坦な西台山の山頂部に上がった。

 帰りに困らない様下山口周囲の景色を目に焼き付け先に進む、 この山なら山名板が付けられていると 思うが見当たらず、平坦だが正面奥が少し高い様に見える。

 進むと左カーブし途中迄はテープも有ったが無くなり、 ここが高いかなと思う所に入ったが何も無い、 元に戻り下から上がった直ぐの左手に、 10本程の株立ち状の木が有り青テープが見られ入った。
10本程の株立ちの木に青テープの所から入る 平坦なシロモジのトンネルを進む

 シロモジが多いトンネル状となり、テープも続いているが平坦で殆ど登って無い、 少し先の左手苔がびっしり付く岩が並ぶ奥の木立の中に、 「西台山」の山名板が掛けて有る。
苔が付いた岩の向こうに山名板が見えた 山名板だけの「西台山」山頂

 コブでも無く又三角点も無いので山頂らしさは全く無いが、 ここが山頂の様で10時50分に着いた。

 苔が付いた岩の付近に戻り奥にテープが続くので入って行くが、 テープは色落ちしたのが多く見付け難い、踏み跡は薄く続いているが、 林の中の広い山頂部で捕らえ所の無い地形となっている。
山頂の奥も平坦で捕らえ所が無い 間違って広々とした林を下る

 然し見える範囲内にテープが続くので、自分の印は付けずに奥に進んで行く。

 下り始めると木は密集せず見通しが利く様になり、テープは間隔を置いて続いていた。
間違って下った所の美林 右手林の向こうに山頂手前のコブが見えた

 美しい林が見られる暗部に降り軽く登ると、 その先ずっと急降下が続いているのが見えこれは違っている。

岩が出て来る
 タンポはアップダウンしながら尾根に道が続いている筈で、 地形図を見ると山頂から左にカーブし西に尾根が続く。

 急降下は直ぐの北尾根に入っている、 テープを追う前に先ず地形図で確認すべき。

 登り返し西に進むとテープは続くが、 小雨も降り始め天気も気になるので止めようかと思案する。

 然し直ぐ明るくなり右の樹間に山が見えた、 山頂手前のコブの様で見ると行きたくなり西に進む。

 大岩が出てきて変化の有る道になり、 右斜面は自然林の谷が見下ろせるが紅葉が未だで惜しい。

 左側桧の顕著な尾根道となると赤い杭が見られ、 極端でないが右にカーブした。

 この辺り地形図破線が左から合流するが道は見当たらず、 山頂への道は尾根をアップダウンし続いている。
新しい赤い杭が続く 木に引っかいたような跡、人間の仕業?

 木の幹に引っ掻いた様な溝の付いたコブに来た、 動物で無く人間が入れたものだと思うのだが?

 この付近が932Pだと思うが? 再び山頂手前のコブだと思う紅葉した山が見えていて少し近くなった。
近くなった山頂手前のコブ

 一旦降って登りに入るとシロモジが黄葉して美しい、 然し狭い尾根のかなり険しい急登が始り、木や笹を掴んで高度を上げるが、 岩も出てきてなかなか登り応えの有る斜面が続く。
黄葉が盛りの所 笹を掻き分けて進む

 どちらが道かと思う箇所が出て来るが、 狭い尾根なので道を外す心配は無く登られると思う所を上がった。

 やっと緩やかになったと思うと背丈を越す笹が出てきて、 密集して無く掻き分け進めるが鬱陶しい。
紅葉の「タンポ」山頂・・手前のコブにて

 急に明るい所に出ると木が枯れて草が密集し生えている、左手に紅葉した山が見え あれがタンポ山頂だ、背丈の有る草で休む所が無く立ったまま水を飲み、 左に降ると両側ぬた場の水溜りが有った。
山頂手前のコブは枯れ木と密集の草付き 道の両側にぬた場

 狭い尾根を進むと右手大きく眺望が開けている、 然し見えているのは何と言う山々だろうか?
右手大きく開けたが山の名?

 最後の登りに入ったら道は有るが藪状態で、 それに植林された桧の幼木が道に被っているので掻き分けて登り切ると12時50分、 平らな小スペースのタンポ山頂に着いた。
桧が植林され情緒の無い山頂部 一等三角点「月夜谷山(つきよたにやま)」

 新しい石の一等三角点「月夜谷山」が有り、 三角点の横に「タンポ」と書かれた山名板が置かれている。

中央奥が伊吹山
 小津の方から林道を歩いて簡単にこの山頂に来れると思うが、 休日でも誰も居ないのは時間的にもう帰られたのか?

 潅木が茂り眺望は良く無い、 登って来た辺りから伊吹山が見えていたが他は駄目だ。

 疲れたのでゆっくり昼食を取ったが、 日暮れが早くなってきていて万一迷った時困るので13時20分下山開始する。

 道は変化が有り退屈しない、 黄葉や自然林を楽しみ西台山山頂近くに戻ると道が無い。

 おかしいなと戻るもここしか無い、 コンパスで方向を確認するも合っている。

 再び同じ所を入って行くと直ぐテープや薄い道が出てきて、 14時50分西台山に戻った。

 休憩し山頂部から急降下の下山ポイントも戸惑う事無く、 順調に下って15時20分峠に戻る。

    ⇒「紅葉拡大写真」

 西台山山頂部は広く迷い易い、 テープは付いているが薄くなっているのが有り自分のを付けた方が無難、 特に山頂奥は落葉期以外はタンポ方面が見えず、方向が捕らえ難いので注意が必要だ。

 道は変化が有り山歩きとして面白い、 タンポの山頂部がもう少し良いと充実感が増すのだが現状は今一、 タンポ山頂直下がヤブ化しつつ有り、 このまま登山者が少ないと手強くなりそうだが藪の区間は短い。


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本図は国土地理院地図閲覧サービスを利用して作成
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出会った花: ・アキノキリンソウ


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