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片地山
(かたじやま)966m
瓢ヶ岳
(ふくべがたけ)1,163m
H22年9月25日
9時50分〜15時40分
岐阜県美濃市
晴れ
”片知〜瓢の尾根は
 眺望も得られず
 見所の少ない道”
 以前片知山に板山集落から登った時、 地元の方から昔は瓢ヶ岳はここから片知経由で登ったと聞いていた。

 それなら一度歩いてみたいと思っていたが、 私の足では板山集落からピストンは難しい。

トイレ下の帰って来る予定の登山口
 「ふくべの森公園」近くから片知山山頂直ぐ北の尾根に登る道が有る様で、 片知山山頂を踏み瓢ヶ岳へのダブル登山をしよう。

 御嵩ICで入り美濃ICで降り156号に出て、 新しい道の駅「にわか茶屋」直ぐ先の信号で新美濃橋を渡る。

 渡った先の突き当りを右折81号を北上自由の女神像の先で右折、 片知川沿いに北上して行く。

 片知山本来の登山口とされる板山神社を右に見送り、 「瓢の森」入口を過ぎた急カーブの先に登山道が有る。

 近くに駐車可能な道の膨らみも有るが、 周回とするので通過し下山予定のトイレ下に上がった。

 瓢ヶ岳メイン登山道のトイレ下駐車場は、 少し離れて2箇所有るが計5台程止っている。

 ボルダリングの名所となり、最近は登山者より圧倒的に岩登りの人が多い様だ、 9時50分直ぐ横のボルダリングの若者5人に「気をつけて」と声をかけ、 林道を降り始めた。
案内の有る「抜戸岩登山口」を通過 片知山登山口横の小滝

 今日は天気が良く太陽は当るが気温が低く暑くは無い、 前回降りて来た「抜戸岩コース」登山口を通過。

 歩くと結構遠いが降りなので助かる、 然し疲れてからは下りの林道も嫌なので駐車場所の選定は良かった。
片知山が見えてきた

 前方に登る片知山が高く見え、然も急に競り上がって厳しい登りが有りそう。

 新しい林道を過ぎ登山口に来ると、片知山の北に上がるのだが看板は  「瓢ヶ岳登山道」となっている。
片知山登山口 片知山近くに上がるが案内は「瓢ヶ岳登山道」

 10時10分小滝が有る谷の右岸を入った、 木に地図が張られ「上の地図で現在の位置・・」が見られた。

 道は余り歩かれて無い様だが、 時々明らかに人工的な石積みも出てきて古道の感じがする。
木に地図が括り付けて有る 新しい林道に上がった

 林道に出たが先程登山口手前で見た出来たばかりの林道で登山道が分断され、 林道に上がり何処に続くかと見ると、三角岩の少し右寄りに薄い踏み跡が有った。
三角の岩、ここは登山口で無い 三角岩の少し右手に薄い道が有る

 入口は余り明瞭で無いが、 直ぐ明らかに昔は良く歩かれたと思う道が谷の右岸沿いに続いている。
歩かれて無いが道はしっかり着く 右側沢沿いに登る

 岩がゴロゴロし流れが見え無い谷を左岸に渡り、 低い笹が出て来る様になるが道は見えていた。
笹が出て来るが丈は低い 杉林も笹の丈は膝程度

 林の中に大岩があちらこちらに出て来るが、 雑然とした森で美しいと感じる様な場所は見られ無い。
林の中に出て来る大岩 要所には黄色のマークが付く

 水が見られる沢を何度か渡るが、 要所には何が書かれているか分から無い黄色い札が木に付けて有る。

 道が薄い所が出て来るがテープも随所に見られるので、 追いながら登って行った。
水が見えている沢 伏流の沢

 ミカエリソウを見てその少し上で道が無くなった、 登られるのでそのまま進むがテープも全く見られ無い。
咲き始めのミカエリソウ 登山道にはテープが要所に付く

 少しずつ登り難くなり駄目だと戻る事にする、道が見られる所迄降り良く見ると 左に道が続いていそうで入ると左に浅い谷の右山の道が出てきてテープも付き、 暫く登ると尾根に上がり笹の間の道に変わった。
岩の横を通過 右山の道

 徐々に厳しい登りになり息が上がる、 ほぼ真直ぐな登りで左側の樹間に少し空が見えてきて尾根が近い。
明瞭な尾根道を行く 奥が明るくなり尾根が近い

 立ち止まりを繰り返しながら進むと、 斜面が緩くなり黄色のマークが掛けてる有る場所に上がった。

 ここは少しスペースが有り、 急登の途中は座って休む所が無かったのでやれやれと座り込む。
黄色のマークが有った 松の木に地図が掛けて有る

 直ぐ先が片知〜瓢の尾根道で、11時30分松の木に架かる地図を見ながら 右の片知山へ向う、軽く降って行くと笹が茂っているが、高さは膝上辺りで道も 分かり余り苦になら無い。
尾根道を右の片知山に向う 笹が深くなったが道は見えている

 登りになって苦しいかなと思ったが、 休んだせいか難なく登り切り11時40分「片知山」山頂に着いた。

 前回来た時と様子は変わらず三等三角点「浦山」と山名板が狭い空間に有り、 眺望は全く得られ無い。
「片知山」山頂の三等三角点「浦山(うらやま)」 反射板跡地は酷い状態

 山頂自体反射板跡地でスペースは有るが、草や潅木が背丈以上に茂り酷い状態だ、 突き出た山頂なのに風は吹き抜けず、日差しが照り付け暑いので早々に退散した。

 登って来た分岐を通り過ぎ軽いアップダウンをしながら、 笹の間に付いた道を瓢ヶ岳に進む。
片知山~瓢ヶ岳への道は笹の間を行く 一旦杉林を通る

 道は笹の間に同じ様な感じで続いて、 眺望が得られる所は全く出て来無くて単調さに嫌になる。

 少し厳しい登りに変わり抜戸岩分岐手前に来た様子、 疲れてキツイが登り切ると杉林となり降って登りに入り、 12時35分抜戸岩と読める黄色の札が木に架かる分岐に着いた。
黄色の目印に抜戸岩と書かれている 「瓢ヶ岳まで2.1km」の看板も有った

 地図や瓢ヶ岳迄2.1kmの看板も見られるここは、 前回抜戸岩コースで下ったので微かに覚えている。

 この先再び笹の間を登って行くが苦しい、 ずっと山歩きを休んでいたので仕方が無いのだが!
笹の間を登る 再度杉林となる

 杉林のなだらかな登りに変わると広々とした場所になり、 登りに入る辺りで指標が立ち釜ヶ滝の道が合流。

 地形図では南岳と呼ばれている1,086Pの直ぐ下に破線が付くが、ここはもう少し 下で土留めの階段が続き、この感じでは釜ヶ谷道も新たに整備され土留め階段が多い様に思う。
釜ヶ滝から道が合流すると土留めの階段 南岳は全く眺望が得られ無くなっていた

 疲れているので歩幅が広くなる土留め階段の登りが辛い、 何度も止りながら13時05分南岳に着いた。

 南岳の山名板は残るが、 前に来た時近くに見えた今淵ヶ岳はおろが全く眺望は得られ無くなっている。
笹が胸近くの高さとなる 旧展望所辺りから瓢ヶ岳

 先の下降地点手前の展望所は木が茂り入れず、 登山道から潅木越しに瓢ヶ岳の上部が覗いているだけ。

 以前は山頂に劣らない眺望が得られ楽しんだ場所なのだが、 随分変わってしまった。

広場の骨ヶ平
 然も笹が深くなっていて、 降る道は分かるが腰から胸の高さ迄来ていて足元が見難い。

 掻き分けで降ると直ぐ単独の女性が頭だけ出た状態で登って来て、 「この笹は何処まで続きますか」と聞いてきた。

 「直ぐ上迄で先は低くなりますよ」と答え、 「何処迄行かれますか」と聞くと「片知山」と言われる。

 えっと思ったが「気おつけて」と分かれた、 この時間から片知迄行き帰りはどうすのだろう。

 急降下するとずっと深い笹が続き、 前回は全く気にならず通過していて様子は一変している。

 未だ続くのかと思う頃林の中に入り、 広場の中に賑やかに指標が立つ「骨ヶ平」に着いた、 ここも以前はこんなに広く無かった記憶だが? 登って行くと幅広い道に土留め階段が作られている。

 コブに上がり下って最後の登りに入るが疲れて進ま無い、 然もずっと土留め階段で急になると段差が辛い。
骨ヶ原は案内が一杯付いている 山頂への道は幅広い土留め階段

 堪らず一度土留めの丸太に腰掛けて休む、 結局奥瓢ヶ岳からの道との合流点迄階段と変わっていた。

 情報では聞いていたがここ迄切り開いて遊歩道を作るとは、 山登りの皆さんの評判が悪いのが分る。
奥瓢ヶ岳からの道が合流 ベンチの有る瓢ヶ岳山頂

 13時50分誰も居ない山頂に着き両側にベンチが設置され座り込む、 三等三角点「瓢ヶ岳」が中央部に有り、 正面の大きな山名板は字が消え殆ど読めないが新たに標柱が立っていた。
近い高賀山

 空気は澄んでいるので近い高賀山は大きいが、 遠くは能郷白山もかなり霞んでいて他は見えて無い。

 昼食を取っていると単独の男性が登って来て、「眺望を期待してきたが残念」と言われ、 男性と色々山談義をしながらゆっくりし、14時40分一緒に下山開始した。
山頂の三等三角点「瓢ヶ岳(ふくべがたけ)」 骨ヶ平から暫くは杉林

 すぐ前に男性を見ながら降って行ったが、 骨ヶ平手前のコブへの登りになると足が動かず遅れ始め、 骨ヶ平から右に谷を進むと一度前方に男性を確認したが、 その後は全く見る事無く歩き難い岩を降る。

 行って無い岩屋不動への辻に来たが疲れが有り止め、 叉展望台へも寄らず最短の谷道をそのまま降りた。
岩の多い道がずっと続く 下の方は自然林

 前回登った時沢を渡る所で道がどちらへと探した箇所は、  真直ぐ横切るよう明瞭になっていた、 只流れが有るので岩を伝って渡るのは変わって無い、 15時40分登山口に出て直ぐ上の車に戻る。

 片知山への登りは余り歩かれて無く道は薄いが、要所には黄色のマークやテープが付く、 1ヶ所左に沢を渡り曲がる所は分かり難いので要注意、 ほぼ直角に曲がって左沢右山で進むと正しい。

 片知山から南岳の尾根道は歩き易いが、眺望が開けず単調でお勧め度は低いと思う、 南岳先から骨ヶ平迄笹が深くなって戸惑うが、道は単調で間違える要素は無さそうだ。


本図は国土地理院地図閲覧サービスを利用して作成
  出会った花: ・ミカエリソウ


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