322 | (なべくらやま) 1,050m |
H22年5月14日 11時〜15時40分 岐阜県揖斐川町 曇り時々晴れ |
”尾根道は自然林で 山頂奥の避難小屋迄 新緑が楽しめた” | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
鍋倉山は鎗ヶ先に登った時登山口を下見し、
林道の峠近くから新たに道が作られたのを確認していた。 林道から少しで和佐谷からの道に合流し、 後は東海自然歩道を進めば山頂に立てる。
鎗ヶ先に登った時に通った春日美束(かすがみつか)の寺本に行き、 左に国見峠への道を分け真直ぐ進んで行く。 集落を抜けると広域林道で幅広い良い道になり、 長者の里に来たが小雨が降っている。 登る気がしないので駐車場で待機し様子見をしたが退屈だ、 若い頃何度もスキーに来た日坂スキー場(現揖斐高原)に行ってみよう。 直ぐの登る予定の登山口を過ぎ、 峠近くの新しい登山口に1台車が有り登山者が居る? ずっと良い道を降って行き40号に出て左に少しでスキー場に来たが記憶が甦ら無い、 ゲレンデは変わり無いと思うのだが?
天気が少し良くなり長者の里駐車場に戻って、 11時歩き始めたが他に登山者は居ない様子。 広域林道を北に進むと右手に赤青の目立つ、 「鍋倉山90分・東海自然歩道20分」の案内看板が立ちここが登山口。 手書きの地図が下に有り地形図通り両方入っていて、 地形図は道路から直ぐ分岐をして無いがこの地図は直ぐ二又となっている。 杉林の中に降って行くと直ぐ二又となっているので、 ここに立っている案内通りだ。 遠回りからと左に入った、 枝打ちされた杉の小枝を踏みながら進むが道は薄い。 少しで沢に来たが渡れる様になって無く、 小石に乗って通過するが濡れそうだった。
2・3日天気が良く無かったので普段より少し水量が多いのかもしれない、 只し水量自体は僅か。 地形図はこの辺りに分岐の破線が入っているが、右への道は見られ無かった。
道は分かり易くなったり薄くなったりし、2回程渡渉をすると少し自然林になり 新緑が盛りの様で綺麗だ、道は変わらず荒れた感じで余り歩かれて無い様子。
テープも余り付いて無いが、只山仕事関係のテープだと思うのが多く見られる。
少し大きな桧が1本立つのや炭焼き跡の石積みを通過すると、 先が明るくなってきたので尾根が近い。
新緑に染まりながら、 ポンと整備された東海自然歩道の指標が立つ所に飛び出した。 指標は来た方向「長者平」右「鍋倉山頂」左「日坂本線」と有り、 左右に平坦な広い道が続いている。
右の山頂方面に進むと新緑がトンネル状となり素晴らしい、 少し登りに入ると桧の幼木が出てきた。
然し直ぐ自然林に変わり緑のトンネルを進む、 東海自然歩道なのでタバコ用の土管が出て来て惜しい。 アップダウンしながら進み、 少し高いコブに上がるとその先樹間に山頂部が見えている。
その後もチラチラ見えるがすっきり開けた所は無かった、 落葉期ならしっかり見えそうに思う。 降ると暗部に来て地形図に入る日坂越で、 指標が立ち帰りに使う方向は「美束(みつか)」と有る。
美束方向はしっかりした道が降っていて、 反対側は近く迄林道が来ているが道が有る様には見え無い。 古いと思う一つの石に二体彫られた小さな石が有り、 昔は日坂越がメインの道だったのが偲ばれる。
なだらかに右山で進み尾根道に戻ると前方高く丸いコブが見え、 かなり急な登りが有りそうだ、ムラサキヤシオが咲いているが今日は風が強くて撮れず、 ヤマツツジは小さな木で揺れが少なく撮った。 変わらず新緑の中を進むと石が積まれ階段となったが、 一段の奥行きが広くなだらかな登りが続く。
道は大きなジグザグに作られているので、 ずっとなだらかな登りが続き急な所は無く歩き易い。 それでも久し振りでゆっくりしか登れ無くなってきた時、 眺望の広がるカーブ地点に来た。
「長者の里」説明看板が立ち前方に山塊が見え方向から貝月山の様だ、 立派な山容で新緑の模様が良いが曇りで緑色が映えて無いのが惜しい、 ここでゆっくり休んだ。 その先も変わらず石段が続いているが、 やはり間延びしていて階段の感じは余りせず登り易い道。
この辺り向かいの山の斜面は淡い緑一色で美しかったが、 木が込み過ぎ良い写真が撮れて無い。
地形図通りUターンの感じで右に曲がり、 少しで13時木に山名板が掛かる「鍋倉山」山頂に着いた。
道の脇に少しのスペース有り、 三等三角点「前谷(マへタニ)」だけで山頂らしさは殆ど無い場所。 (点の記は明治39年観測で古く「マへタニ」 とルビされているが現在の発音では「まえたに」) 眺望も無く直ぐ避難小屋に向った、 軽く降り登ると次のコブに来たが標高はこちらが僅かに高い。
地形図でもこちらは1,050m以上と読めるが、 地形図山頂は先程の1,049.8mのコブだ。 山頂と同じ鍋倉山の表題で、 植物や鉱物の説明された看板がここにも立っている。
ブナが出て来て結構背の高い木も有る、 左手開けて樹間に山が見え容姿から花房山の様子。
落葉時はもっと眺望が得られそうに思う、 13時15分避難小屋の立つ広場に着いた。
眺望は得られ無いが暫く辺りをうろうろしていると、 日が差して無いので寒くなり小屋の中で昼食とした。 小屋の中は綺麗でソーラ発電の電燈も有る、 只し屋根に有るソーラ板は小さく使用時間の制限付き。 部屋の背後ドアを開けると男女トイレが並んで評判の良い小屋の筈だ、 但し外のベンチは大分崩れて来ている。 地形図では直ぐ奥の所に1,050mのラインが有り、 山頂はそちらの方が良いように思うのだが? 13時55分下山開始すると、 日差しの関係で少し色が変わった新緑を楽しみ日坂越の暗部に戻った。
「美束」への指標の左に入ると、 尾根にしっかりした道が続いている。
只地形図は最初から谷に道が付いているが、 右の谷に降りる気配が無く逆に離れて行く。 尾根の凹部が道の様で進むが歩き難くなり凸部を歩くが、 僅かに踏み後らしいのが見られる程度だ。
どんどん降ると左の谷へ降って丸太の橋を渡り、 左山で進むとはっきりした道になった。
尾根から右山に変わると少し道は不明瞭になり、 歩き易い尾根芯を行くが道らしいのは見られ無い。 左側深い谷が見え暫く降ると潅木が密で歩き難くこれは違う、少し戻ると左手 (下り時は右手)に小さな赤テープが付き、薄い道が緩やかに谷へ向っている。
入ると薄いが道は続き緩やかな林の中を降って行く、太い木が見られ沢の手前に 谷上部への薄い道が有りこれが正規の道なのか?沢を渡り下流に進む。
沢はぐしゃぐしゃで何処を歩けば良いのかと思う程、 再度渡り降ると壊れかけた丸太橋が見られる。 渡ると広い沢に出て下流に進む、深い谷の様相の所で橋を渡り登り返し沢から離れると 平坦になり、 広々となったと思ったら直ぐ15時40分登山口に戻る、結局今日は誰にも会わ無かった。
⇒「鍋倉山の新緑」 尾根部の東海自然歩道は整備され過ぎだが、自然林が続きマイナス面を上回る新緑が楽しめる、 只近くの山が見えるのは1箇所貝月山だけで、落葉期以外は眺望を求める山では無い。 長者の里の道は踏み跡が薄い、特に日坂越の道は地形が複雑で地形図も読み難く一般的で無い、 但し何処かで道を見落とした可能性も有り、もう少し分かり易い道が有るかも?
出会った花: ・タチツボスミレ ・ヤマツツジ ・ムラサキヤシオ
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