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日本ヶ塚山
(にほんがつかやま)
1,107m
H22年4月30日
10時10分〜15時20分
愛知県豊根村
晴れ時々曇り
”急登と痩せ尾根
変化有りそうだが
単調な印象が残る”
 先日三ツ瀬明神山に登ったが、 愛知県の山で登り甲斐の有ると言う日本ヶ塚山と八嶽山が残っている。

ふるさと富山バンガロー村
 この時期アカヤシオが咲くとされ、 遠いが日本ヶ塚山に登ろうと7時30分家を出た。

 地図を見ると何回も走った岩村から稲武経由が、 東名高速より距離は近く下道で行こう。

 66号〜20号〜33号と走り岩村で257号に入る、 新木の実トンネルを抜け稲武に来てその先面の木への80号に入った。

 面ノ木峠の先は急カーブが連続し走れ無い、 やっと津具に来て427号〜428号に進む。

 151号別所街道に出て左折少し先で右折、 温泉施設「湯〜らんどパルとよね」に向かう。

 豊根村役場を過ぎみどり湖畔を走り豊根大橋を渡り左折、 「富山へKm」の案内が出て来て426号が合流し、 広く無い舗装道を逆V字に登って急降下する、この辺り谷沿いの新緑が美しい。

 民家に来ると「古里とみやまバンガロー村」の看板が有り、 右折の先林道と別れバンガロー村に入った。
バンガロー村事務所 駐車場の先登山口

 直ぐ右に駐車スペースが有り2台止っていて、 奥には「日本ヶ塚山遊歩道案内図」の大きな看板が有る。

 バンガロー村の事務所だと思う建物が立つが戸が閉まっていた、 駐車スペースは6台程度だと思う。
登山口の「日本ヶ塚遊歩道案内図」 コンクリート道から分かれ右に

 10時10分駐車場の奥に進む、 ガイドブック「名古屋周辺の山200」は山頂迄3時間50分と有る。

杉林をジグザグに急登してきた
 その時間だと山頂着は2時頃となるが、 帰りは早く日が長くなり暗くなる前に帰られそうだ。

 入口に山頂付近で熊に襲われたと注意書きが有り、 鈴を鳴らしながら入ると下に「日本ヶ塚山頂へ」の指標が置いて有る。

 真直ぐにコンクリートの道は続くが、どう見ても右に入る案内なので杉林に入った、 ジグザグに付けられた狭い道をぐんぐん登って行く。

 最初からかなりの急斜面で、あっという間に登山口は遥か下になった。

 今日は風が強いので登山口では寒く手袋をしたが、 少し汗ばんで来た頃緩やかに変わる。

 杉林は続き、「日本ヶ塚山山頂へ」や「日本塚山遊歩道・富山村」の看板が見られた。

 ベンチも有るが暗い杉林で湿気ているし、かなり朽ち始めた状態をしている。
尾根道になりなだらかになった 指標が見られる

 太い杉が出て来る様になると叉急登になり、 左側少しずつ自然林になってきて新緑が眩しい。
太い杉が出てきた 丸太ベンチは痛んできている

 今度は両側が自然林となり、ベンチの先は新緑のトンネルとなっているので 気持ち良く歩いて行く。
新緑の山

 時々左右が少し開けるので、 ここから眺望が利く道になりそうだと思っていると叉杉林となった。
新緑のトンネル 再び杉林に

 狭くなった尾根を行くとかなりの強風がビューと吹きつけ、 慌てて帽子が飛ばされない様に押さえる。
尾根が狭くなってきた 壊れた梯子、右に道が付いている

 岩の所に梯子が作られているが壊れて一瞬これを登るのかと思ったが、 近付くと右側に道が出来ていた。
狭い尾根を登る 「離山916.6m」?

 狭い尾根が続いて左側が自然林になり形の良い山が見えている、 方向から「離山(はなれやま)」か?

 左に曲がると右側に網が続いて、 大分育ってきているが杉の木が植林されて鹿の食害防止の為だ。
網が張られた右斜面杉の幼木が なだらかになった尾根道

 方々で放置された植林地を見掛け、 自然林を壊して人工林とするのは考える時期に来ていると思うが!
左「萩太郎山」と右「茶臼山」

 少し進むと大きく広がってきて、茶臼山と萩太郎山が見えている。

 尾根を緩やかに進むと12時05分、 「ニセ日本ヶ塚山」と呼ばれている標高点1,065に上がった。
標高点1,065は小広場 小枝の向こうに山頂が見えている

 ガイドブックに丸太の展望台が有るとなっているが、 ベンチだけで眺望は殆ど得られ無い。

 小枝の先に山頂が望め、かなり降った先で未だ遠くに思える、 狭いが明るいコブなのでゆっくり休んだ。
笹の間を急降下して行く 時々アカヤシオが咲いている

 山頂に向うと最初から急降下で、笹が出てきて掴みながら降って行くと何処迄と思う程下りが続き、 一旦緩くなったが再度急降下したがザレタ斜面にはロープが付き助かる。

 登りに入るが険しい地形となり、 赤八汐(アカヤシオ)が時々見られるが少し終わりかけの様子。
アルミの長梯子を登る 振返ると1065Pが高い

 アルミの長梯子や岩を掴んで登る所も出てきて、 高低差は少ないが険しいアップダウンが続いている。

 振り返ると1065Pのコブは高く聳えている、 狭い尾根も時々丸太のベンチが作られ指標も出てきた。
アカヤシオの先に眺望が広がる

 少ないがヒカゲツツジも見られ、 この時期定番のミツバツツジも時々咲いている。
日蔭躑躅(ヒカゲツツジ) 壊れた梯子

 ブナの木が見られ佐久間湖も覗くようになり、 眺望が得られるがこちらの山はさっぱり分からない。
一瞬佐久間湖が見られた

 壊れて登れそうに無い梯子に来て、 左側斜面を登り狭いコブに上がると山頂と思うピークが見えていた。
左のピークが山頂の様だ アカヤシオが咲き続いている

 コブは直ぐ先に見えているのが最後なのでもう近い、 次のコブを過ぎるとブナの木が多くなってくる。

 笹も少し多いなと思いながら進むと、 指標が三つ下に置いて有る分岐に着いた。
ブナの木と笹が多くなる 中沢ルート分岐は指標が下に

 左が下りに使う道で「中沢経由キャンプ場」、来た方向は「向山経由キャンプ場」 と案内されているが向山?ニセ日本ヶ塚山の1,065mポイントは、 「向山」と呼ばれているのだろうか?
眺望の良い「日本ヶ塚山」山頂 二等三角点「二本ヶ塚(にほんがつか)」

 分岐から一登りで13時15分山頂に着いた、 北側に丸太で四角が作って有った。

 何の意味が有る木枠なのだろうか?特にコレと言う物は見えて無いのだが、 誰も居ない山頂は中央に二等三角点「二本ヶ塚」が有る小広場で、 西面を除いて眺望が得られる。
特長の無い「八嶽山」

 丸太の四角の中に見えている山は、 近い「八嶽山(やたけさん)1,140.5m」の様だ。

 然し特長の無い山容で、 日差しの関係も有るがだらーと黒い塊が続いているだけ。
一番奥、残雪の山は南アルプス最南部の山だと思う

 東方面に残雪の山が見えている、南アルプス南部の山だと思うが山の特定が出来無い。

 丸太のベンチが有り座って昼食としたが、座ると眺望は得られ無くなる。
格好良い中央奥の山の名前は?

 風も少し止んで来た様でゆっくりしていても寒くは無い、 然し霞んでいるせいか見所の無い山頂は退屈で13時50分下山開始。
山頂直下は芽吹いたばかりの自然林 こちらのコースもベンチや指標

 先程の分岐に戻り右の中沢方面に降って行く、 急降下すると広々とした自然林が広がってきた。

 芽吹いたばかりの優しい新緑が素敵な空間を作っていて、 下草は全く無く何処でも寛ぐ事が出来る。
優しい新緑の園

 今迄が今一だったので余計嬉しい来て良かった、 座り込んで雰囲気を楽しむ。

 名残り惜しいが降って行くと少しで尾根になり急降下が始まる、 こちらも時々ベンチが出て来るが結構険しい細尾根が続くが直ぐ左側桧の人工林と変わった。
左側桧林となった もくもくと暗い両側人口林を下る

 未だ右側自然林で新緑が楽しめたが暫くで両側共桧林の中となり、人口林は単調で嫌になってくる、 結構急な土留め階段の下りも有りこちらから登るのも大変。

 単調さにもう簡便と思う頃ベンチが二つ見え、 そこから尾根を外れ左へジグザグに斜面を降る。
ベンチが2基有る所で左へ下る 小枝が張り出して少し煩い

 少しずつ水音が大きくなり、 木が登山道に被さってきて「遊歩道日本ヶ塚山線」と書かれた看板に来た。
暗い林の中で痛みが早い看板とベンチ 少し危ない橋で沢を渡る

 ベンチも有るが看板と共に木が腐り始めていて、その先直ぐ沢に橋が見え滑ら無い様に渡ると 下流へ道が無い、上流側に行くと少し登りそこから下流側へ道が付いている。
一旦上流側へ登り倒木の道を下る 右下に先程渡った橋

 右下に先程渡った橋を見ながら倒木を跨いで行き、 道が無くなっている所はそのまま河原を進んだ。

 ミヤマハコベとネコノメソウが見られるが、他の花は見掛けない。
深山繁縷(ミヤマハコベ) 道が崩れ谷を進む

 丸太の橋が壊れている所に来た、 滑りそうなので山側に張られたロープを持ちながら通過する。
橋が壊れてロープを掴んで進む 堰堤横の林道に出た

 右に堰堤が見えてきて舗装の林道に出ると、 舗装状態は古く無いが山が崩れ車でここ迄入って来れない。
林道脇に咲いていた「空木(ウツギ)」

 川沿いに林道を下って駐車出来る広場に来ると、 ここにも日本ヶ塚山遊歩道の看板が見られる。

 426号に上がり左へ車道を歩いて、15時20分車に戻った。

  ⇒「日本ヶ塚山の新緑」

 遊歩道として整備されたのがかなり前の様で各所で痛みが出ている、 今は一般登山道と思った方が良い。

 登りは杉で下り桧の人工林で単調、 只ニセ山頂とされる1605P~山頂迄は自然で変化に富む。


本図は国土地理院地図閲覧サービスを利用して作成
 出会った花: ・アカヤシオ ・ヒカゲツツジ ・ミツバツツジ ・ヤマネコノメソウ ・ミヤマハコベ


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