313
大谷山 356m
(おおたにやま)
滝谷山 398m
(たきだにやま)
雁叉山 430m
(がんまたやま)
野村山 229m
(のむらやま)
H22年2月18日
10時30分〜14時30分
岐阜県 揖斐郡
晴れ時々曇り
”歩き易い尾根が続き
 手軽に山歩きが
  楽しめるが
 北側が開けず惜しい”
 昨年2月に城台山・城ヶ峰に登った時、 登山口の下見をしている揖斐の大谷山・滝谷山へ行こう。

立派な花立峠(はなたてとうげ)石柱
 滝谷山の先に地形図に山名が入る雁叉山が有り、 この山も報告を見ていて足を延ばす予定。

 只下見した時一帯を公園として整備していたので、 手が入り過ぎがっかりするかもしれない。

 先日登った御望山と同じ道で三田洞を通り、 椿洞(つばきぼら)を抜け石谷(いしがい)に来て御望山の北側を進む。

 167号に突き当たり左折78号を右折して本巣を抜け、 根尾川を渡って大野町に入る。

 左にカーブし稲富出屋敷信号を右に265号を進み、 左折の所を直進して266号に来た。

 右に266号を走れば登山口の花立峠に行け、 先の分岐を直進すると金尾滝に行くので顕著な分岐は左に進む。

 以前ここに「金尾滝」の大きな看板が有った記憶だが今は無い、 左へ入ると舗装された良い道が続く。
広い峠の大谷山方面登り口 公園のコース案内

 上がって行くと大きな聖徳太子像が立ち、 駐車場や展望台も作られた所を通過し広々とした峠に着いた。

池田山と小島山の間の白い山は国見岳の様だ
 何台も駐車可能な峠は花立峠の石柱が有り、 地形図は野村坂と入り野村坂峠とも言う。

 車は1台も止って無いので、今日は他に登山者が無いのか?

 10時30分トイレと「森林散策コース案内」看板の横から歩き始めた。

 反対側には後で行く予定の大野町史跡「宝篋印塔」と、 その奥の野村山の入口が見られる。

 斜面を新たに整備した様で遊歩道が作られ、 急な所は土留めの階段が続いていた。

 一登りで尾根末端に上がると林道が目立つ池田山と、 小島山の間に白い山が見えているが国見岳の様子。

 右の山際には何時見ても格好良い小津権現山が見え、 今日は眺望が楽しめるかもしれない。
真っ白な「小津権現山」

 公園としているので指標が立ち、 向う大谷山方面は「城跡探索コース」とされ来た方向は「花立峠」。
城跡探索コースとなっている 明るい尾根道

 よく踏まれた明るい尾根道を進み、 少し急な登りを過ぎると緩やかな良い道が続き散歩している感じだ。

 急になってきたら土留めの階段となったが、 良く見る丸太土留めで無く平板を鉄筋で補強して有り珍しい。
急斜面は変わった土留め階段 大谷スカイライン分岐には指標が立つ

 登り切ると分岐に来て案内指標が立ち、右は「大谷スカイラインへ」で聖徳太子像・ 展望台に降る道、行く方向は変わらず「城跡探索コース」とされ、ここからも明るい歩き易い道が続いている。
変わらず歩き易い道が続く 大谷山直ぐ下に有る野村城跡の説明板

 急になると右手に新しい展望台が見え、 「野村城跡」の説明板を過ぎ10時50分「大谷山」に着いた。

 説明板には近世の天守閣や石垣が有った城で無く、 主郭の周囲に曲輪を巡らしたものと書かれている。
    注:曲輪(くるわ)とは=城を構成する区画で陣地や屋敷地の為に作り出された平場
「大谷山」山頂は単なるコブ 大谷山下の展望台は大きく広がる

 コブの中心が窪んでいる山頂は、 木に青色の「大谷山」の山名紙が付けて有るだけで特に何も無い、 南が切り開かれ一段下に展望台が有り、左端の百々ヶ峰から右に眺望が大きく広がるが霞んでいた。
大谷山展望台から岐阜市の金華山方面
百々ヶ峰・御望山・金華山

 直ぐ下の大野町の町並みは良く分かるが、 その先遠くは微かに名古屋駅のタワーが確認出来る程度。

 滝谷山に向い下って行くと、 左側一部開けて山が見えるが何と言う山だろうか?
一部開けて見えた山の名前? 左側間伐されて無い桧林となった

 道は変わらず良いが左側桧の人口林となってきた、登りに入ると急登で土留め階段が続き 休みながら登り切ると、林の中に砕石場が見え、尾根の一番奥の山だが大きく削られ痛々しい。
土留め階段の急な登り 右手から日差しが入りずっと明るい道

 右手から光が入りずっと明るい道が続くが、 所々で下枝や草が刈られて林床がすっきりとして有る。

 アップダウンして緩やかな登りをすると、 11時20分丸太ベンチが幾つも作られた「滝谷山」に着いた。
丸太ベンチが幾つも有る「滝谷山」山頂 三等三角点「大洞」(おおぼら)

 コブ中央に三等三角点「大洞」が有り、南東が大きく切り開かれて眺望が得られる、 只北面は全く駄目で大谷山の眺望と殆ど変わらず、新鮮味は余り無い。
滝谷山も大きく広がり中央奥微かに名古屋駅ビル群

 男性が休まれ私が「年で厳しい山は無理」と言うと、足に筋力アップ用の重しを付けているのを見せられて、 74歳と言われたが常に鍛錬し挑戦し続ける姿勢に感心する、この近くの山も登られて山談義が弾んだ。

 雁叉山に尾根を降ろうとすると「違う左側の道」と言われ、 確かに直進は刈られているが踏み跡は殆ど無い。
滝谷山下った分岐、右奥滝回り・左雁叉山案内 公園案内と違う形の雁叉山の案内

 左手の道を降ると直ぐ暗部に着いた、 尾根芯を見上げると歩けるようで公園整備した時に刈った様子。

 指標が立ち右を指し「滝まわりコース」とされて、真直ぐ方向雁叉山は案内が無い、 公園指標と離れ左手に「雁叉山これより40分→」の案内が木に掛かり公園整備はここ迄だ。
一挙に踏み跡は薄くなり山道らしくなった 登山道に伐採した桧が被っている

 踏み跡は薄くなるが少し狭い普通の山道が続き、叉テープも色々頻繁に見られ、 下って登りに入ると伐採された桧が登山道に被り、避けて回り込みながら進む。

 然し左側斜面の桧林は間伐もされて無く細い木も多い、何故尾根部だけ伐採したのか?
近くなったこの尾根末端の採石場 ダイナミックな株立ちの林

 伐採は僅かの本数なので尾根道を通り易くする為だろうか? 雁叉山迄公園化をする積りかもしれない。

 少し道が拾い難い所を通過し、 12時10分三つの山同じ造りの青の山名紙が有る広い雁叉山に着いた。
「雁叉山」山頂も特に何も無い 三つの山同じ作りの山名紙が木に巻いてある

 南が一部切り開かれ眺望は得られるが、 大谷山・滝谷山と比べると僅かしか見え無い。

南が少し切り開かれた「雁叉山」山頂
 この切り開きも本来無かったのを、 滝谷山迄整備した時に作られたのではないかと思う。

 昼食は滝谷山で取ろうと12時20分戻って行った、 桧が伐採され登山道を覆う先に来ると左にテープが続いている。

 地形図では尾根派生の所に道が付いていそうで、 尾根末端は神明神社が有り寺内の集落。

 一瞬どちらへと思う場所なので下山時は要注意だ、 只寺内へは急降下が続くが滝谷山には直ぐ尾根コルに下りるので分かる。

 登り返して12時40分滝谷山に戻り、 眺望の得られる丸太のベンチに座って昼食を取った。

 13時15分戻り始め13時40分大谷山展望台でみかんを食べ眺望を楽しみ、 14時10分花立峠に戻る。

 その後明るい峠の広場を横切り、向かいの土留め階段を登って行った。
花立峠に戻って来た 反対側に入って行く

 入口に「大野町史跡花立峠宝篋印塔」の白い標柱と、 「花立ち広場(宝篋印塔)」の案内が立っている。

 土留め階段が続くが道幅は幅広く、左右に丸太を避けながら登る事が出来る道だ。
丸太の土留め階段が続く 路傍に居られるのは千手観音?

 上がり切る手前に千手観音が祀られ、その先直ぐ東屋の有る広場に立派な「宝篋印塔」が立ち、 桜が邪魔するが岐阜市方面が開け、宝篋印塔の右側を回り込み進むと少しの登りでコブに上がる。
眺望が得られる立派な東屋が有る 花立峠宝篋印塔(ほうきょういんとう)

 ここが野村山だと思うが三角点が無い、 左下からの遊歩道で女性お二人がみえたのでお聞きした。

 三角点はご存知無く奥に続く道は、 「入ってはいけないと」と言われる。
奥のコブに進む 少し先に入ると四等三角点「小洞(こぼら)」

 然し進入禁止の注意やテープは何も無く奥に進むと、 直ぐ先木の根本際に四等三角点「小洞」が有った。

 お二人に「三角点が有りますよ」と呼んで一緒に見たら、 収穫が有ったと喜ばれる。
人工的な「金尾滝(かなおだき)」 野古墳(のこふん)と大谷山・滝谷山・雁又山

 峠に戻りお二人と別れ「金尾滝」を見に行くと、 道の終点に廃屋だと思う大きな建物が有り嫌なムードだ。

 金尾滝ルートの道案内が立ち、遊歩道は左に上がっていて滝は右奥に見え入ると、 人工的に積んだ石積に細い滝が落ち自然で無く、一度崩れたのを作り変えたと思うが?
野村山から雁叉山まで

 平地から「森林散策コース」とし整備され色々コースは有るが、 山歩きとしては花立峠からが良さそう。

 尾根道は気持ちが良い山歩きが出来る、これ以上手が入ら無いよう願うのだが!

 滝谷山先の暗部から公園外で道は少し薄いが、 尾根を外さ無い様に進めば良いしテープが付いている。



本図は国土地理院地図閲覧サービスを利用して作成
出会った花:  無し


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