揖斐方面の山に登ろうと思っていたが、
冬型の気圧配置が強まりあの方面は天気が悪るそうだ。
朝起きてからも迷っていたが、やはり揖斐方面は止めて三河の山に行く事にする、
宇連山の代表的な登山道は岩稜歩きで眺望も良さそうだ、遠いが行ってみよう。
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愛知県民の森管理棟「モリトピア愛知」 |
8時30分家を出て多治見ICで中央道に入り土岐Jctで東海環状を豊田Jctに走る、
この道は何時も空いていてスムースに進む。
然し今日は風が強く車体が揺れるのでゆっくり走った、
東名高速に入った途端に流れが悪く岡崎IC辺りからはゆっくりしか走ら無い。
少し流れが良くなったと思ったら豊川ICに来て下り151号を進む、
然し新城の町は今も通り抜けは上手く出来ず時間が掛かる。
鳳来寺の登り口を過ぎ、
湯屋温泉の先に大きな「愛知県民の森」の看板を見て左に入った。
宇連川を渡り県民の森の建物が見えて来ると車止めされ、
右に大きな駐車場が有り入る。
左手は宿泊者用とされるので、
右側に止めたが大きな駐車場なので今日は随分余裕が有った。
10時45分と、随分遅い時間のスタートになってしまったが歩き始める。
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駐車場には早咲きの桜が咲いていた |
駐車場の入口辺りに桜が咲いているのを見て、
その直ぐ先に有るトイレの前に大きな案内図が有った。
大津谷川を挟んで左右に県民の森とし道が作られている、
今日は一番有名な西尾根コースで登ろう。
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「モリトピア愛知」の直ぐ先分岐のBキャンプ場入口 |
この西尾根コースが岩稜歩きの道だが、
宇連山の南へ派生する尾根なのに西尾根?と思う。
然し県民の森案内図には宇連山山頂部は入って無く、
山頂は公園外との考えだ。
従って一般に呼ぶ山頂からの呼び名と違い、
管理棟の「モリトピア愛知」を中心にコース名を付けていると思われる。
道路に出て少し先分岐に来て、
左右共作業道で角に「Bキャンプ場」の大きな看板が立つ。
Bキャンプ場の中に登山口が有るとの事で、石段を登りキャンプ場内に進む。
いくつものバンガローが見られる、どちらへ行けば良いのか分から無い。
キャンプ場が左に広がっていて進むと、
右手山側に大きな「南尾根遊歩道登り口」の看板が有った。
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キャンプ場の中12番の小屋の横が登山口 |
大きな南尾根遊歩道登り口の案内 |
ここは12番のバンガローの横で、
南尾根は案内看板には西尾根の標高点340m下になっている。
同じ尾根に行くので入った、
直ぐ桧の暗い急な登りとなるが道はジグザグに付けられ登り易い。
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ジグザグにシダの多い人口林を登る |
不動滝上展望台 |
ウラジロやコシダが一杯の道を登ると、右手に展望所が作られて入ると大津谷が見え、
その正面奥に見られる山は、この公園で言う北尾根のピークだろうかそれとも山頂?
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公園内の大津谷が見え、奥は北尾根のピークか?
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登山道に戻り進むと、
平坦な道となりその先軽い階段状の登りで尾根に上がった。
南の槇原集落方面眺望が広がっているが、
こちらの山は良く知ら無いので山座同定出来ず。
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よく整備された道が続く |
眺望が得られ下の槇原集落方面が見える |
右に取りなだらかに降って行き、登りに入ると岩の細尾根と変わる。
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早くも岩稜歩きが出て来た |
右手も開け「三ツ瀬明神山」が覗く |
早速の岩稜歩きが出て来た、
右手も開け手前の山の上に覗いているのは明神山の様子。
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叉普通の登山道に戻る |
一般に言えば南尾根だが、ここでは西尾根 |
コブに上がり降って行く、
暫く進むと叉一部鎖が付いた狭い岩稜の道となるが危険な所は無い。
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良い感じの道だ |
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岩稜の登り、一部鎖が付いている |
鳳来寺山(奥の山)も見えてきた |
只し歩き難く時間が掛かる、左側に鳳来寺山が見えてきて展望台に来た。
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標高点398Pに有る展望台 |
木の奥に山頂部が見えた |
大きく眺望が広がっていて、明神山も大分山の上に出てなかなか見応えが有る。
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明神山が大分姿を現した |
初めての休憩をしながら眺望を楽しむ、
前方の木の上にやっと目指す山頂部が見えているが未だ遠い。
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鳳来寺山も良く見える様になる |
時間が遅いので早々に腰を上げ少し行くと、
左側立ち入り禁止の看板が見られる。
先程の展望台が地形図398mPで、
ここは地形図破線が西に降る場所だと思うが今は下れ無いのか?
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地形図左に破線が行っているが立入り禁止 |
次のコブに狭い岩稜歩きが見えている |
真直ぐ急降下して行き少し登ると、
叉岩稜のアップダウンが見えている。
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両側に鎖が付く岩尾根ルート |
尾根部で無く左下が登山道 |
下って進むと結構狭い岩の上の道で、
両側鎖で安全対策をしている箇所も有った。
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立派な山容の宇連山が見えた |
然し危険と言う程の箇所は無く、
山頂部が良く見えるので楽しみながら通過する。
アップダウンを繰り返し進むと、
小屋掛けの作られた防火用水が見られた。
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小屋掛けの付いた防火用水 |
叉も細尾根の岩稜歩き |
叉両側に鎖が付けられた狭い尾根を通過、
暫く行くと指標が道の両側に立っている。
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しゃくなげ自生地(国体尾根)分岐 |
左側は上から「しゃくなげ自生林」・「西尾根Bキャンプ場」
・「ロッジ前広場まで1時間20分」と書かれていた。
矢印の方向は今登って来た方で当然ながら西尾根Bキャンプ場、
右方向はしゃくなげ自生林・ロッジ前まで・・・。
右側は東海自然歩道の指標で「現在地国体尾根分岐・宇連山山頂方面75分」
南尾根と他1枚有るがどちらかの指標だけにすべきでは。
南尾根とされる方向は登って来た西尾根で、
左側の指標では西尾根とされて紛らわしい。
この山はホソバシャクナゲの自生地で、
4月末から5月にかけて楽しめる様だ。
少し進むと左山で尾根をトラバースする、
今迄尾根道だったしここは樹木も茂り変化が良い。
下山してくる男女二人に会う、
スタートが遅かったせいか土曜日なのに人に会うのは今日初めての事。
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初めて尾根を外れ左山の道 |
何故と思う位幅広く刈られた道 |
男性は花粉防止用のマスクを付けている、
そろそろ季節だが当方は多少ぐずぐずするが未だ大丈夫。
叉尾根に戻ると幅広く切り開かれた道になり、
ここ迄広くする必要は無いように思うが防火の為?
途中に何箇所か防火用水が置かれている所が有った。
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標高点617mの広場 |
丸太でテーブルと椅子が作って有る |
急な登り少しで広場の様なコブに上がった、
標高点617mPに来たと思う。
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山頂が近くなった・・・山頂は左奥 |
丸太でベンチと椅子が作って有るので休憩する、
アップダウンが続き大分疲れてきている。
ここにも地形図の破線が南に降っているが、
尾根方向立ち入り禁止の立て札が有った。
今日は夕方6時に所用が有り時間が無い、
降り谷コースの「下石の滝」指標を見送る。
その先急な登りを行くと、
「亀石の滝」指標の有る尾根コース分岐を右に見て真直ぐ進む。
左側に山頂部が見えている、左奥のピークが山頂の様だが大分近くなった。
時々南西方面眺望が広がるが、
土止めの階段の登りとなり止まって息を整える時が多い。
やっと登り切り標高点744m北尾根分岐に着いた、
広場で眺望が得られ丸太が有り座って休む。
単独の男性が降りて来てメモして下って行った、
既に13時30分になっている。
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北尾根コースが合流 |
北尾根合流地からの眺望 |
6時に帰るには時間が無くなって来ているので早々に腰を上げ歩き始めた、
暫く緩やかだったがそれも僅かで急な登りに変わる、
足元は良いのだがなかなか登れ無い。
若い学生と思われる6人程が降りて来た、
元気良く挨拶し飛ぶように降っていった。
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幅広い道が続く |
左から棚山・鳳来寺の道が合流した |
何回も止りながら登り少し緩やかになった、
それでも疲れているのでペースが上がら無い。
やっと平坦になると「鳳来寺山」の指標が有り左から道が合流し、
緩やかに笹の間の道をアップダウンしながら進むと、
右手「明神山」の左に白い山が見えていた。
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堂々とした「明神山」 |
分岐に来て右は少し滑りそうだがなだらかに石の上を進み、
左は笹の間に道が付いていた、石の方に上がると直ぐ展望所の感じとなって大きく開け、
明神山と左に南アルプスが広がっている。
その先大岩が立ち塞がった様な所を通過、
少しで東屋が見え14時15分「宇連山」山頂に着いた。
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「宇連山」山頂は東が大きく開ける |
かなり出ている二等三角点「宇禮山」 |
右手に二等三角点「宇禮山」がかなり突き出て有り、
その奥岩の先に眺望が広がっている。
(点の記は選定が明治18年と古く「禮」の字を使い、
ルビが打って無いが読み「うれさん」で良い)
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山頂は大きく開けている、
霞んでいるのが惜しい・・左端が「三ツ瀬明神山」 |
南アルプスから明神山その右もずっと見渡せる、
然し今日は霞んでいるのが惜しい。
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明神山の左に聖岳や赤石岳が見えている |
男女4人が昼食を取っているが立ったまま寒そうに食べている、
ここは風が吹き抜けて異常に寒い。
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下石の滝分岐を左に降る |
「寒いので下ります」と声をかけて、
14時30分早々に下山開始した。
登り始めから続いた岩稜歩きとは違い、
この辺りは歩き易い道なので一挙に下る事が出来る。
暖かそうな場所も有ったが所用の時間に間に合うのではと、
昼食も取らずに降って行く。
ずっと尾根歩きだったので谷道でと亀石の滝分岐を過ぎ、
その先下石の滝分岐で左に入った。
今迄だいたい自然林だったが、
このコースに入ったとたんに桧林となり暗い。
斜面は急だがジグザグに道は付いている、
どんどん降るが結構長く続く。
未だかと思う頃やっと少し緩やかになり谷状の所となったが、
これが歩き難い道。
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桧林をジグザグに急降下する |
下の方は谷沿いの歩き難い道 |
滑床の流れが見られる様な所には「遊歩道」の案内が立ち、
沢を横切るように案内されていた。
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遊歩道の指標で沢を渡る |
梯子の道 |
地形図の破線はこの谷をそのまま降る様になっているが、
道は左へ折れ隣の涸れ沢に渡る。
その先「落石危険」の看板が立ち谷は完全に崩れていて、
岩がゴロゴロしている所を急降下した。
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滑床は苔の緑が美しい |
亀石の滝からの道が合流 |
距離は短く亀石の滝から道が合流、直ぐ下に四段瀑「下石の滝(しもいしのたき)」
が見え、水量が少なく迫力は無いが、上から27m・28m・23m・8mの四段瀑で
合計落差86mとされる長い滝。
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落差が有り全体が写せ無い「下石の滝」 |
時間は3時を過ぎているので所用は間に合いそうに無い、
諦め丸太に座り滝を見ながら遅い昼食とした、
谷間で日は当ら無いが風は無く寒くは無い。
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案内看板から遊歩道となる |
然し少し暗くなってきているので、滝の見栄えは今一冴えない様子。
食べ終え滝下を通り少し行くと、
遊歩道案内が立ちその先沢沿いに平坦な道が作られている。
一挙に遊歩道となったこの辺り見所は無い、
暫くでベンチが1基有る広場に来た。
林道終点広場でここからは状態の非常に良い林道が続いて、
右手には国体尾根の指標が有る。
退屈だと思いながら林道を歩くが長い、
橋に来て川の向こう側に舗装の良い道が見られた。
整備され公園の様になっているが入らず、右岸をそのまま歩く。
川岸に下りられるようになっていて、
感じの良い林の中を歩く事が出来る。
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林道が長い |
左側の川へ下りられて散策出来る |
溜池に来たら、池の色が異常に緑が濃いのは何故だろうか?
堰堤を見て叉橋が有るが直進した。
不動滝の橋の上に来て川を見ると、
美しい緑色の渓谷となっている。
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濃い緑の「やませみ池」 |
不動滝の下は美しい |
その先朝入ったBキャンプ場入り口を見て、16時15分車に戻った。
登りに使った西尾根は岩稜歩きが続き変化に富み、
叉眺望にも恵まれお勧めの道だと思う、帰りの下石の滝への谷ルートは
人工林が続き景観も優れず、それに下部は道も余り良く無い。
下石の滝は落差32m亀石の滝の尾根ルートでも見られる位置に有り、
尾根ルート選択が良さそう、尚亀石の滝は登り返しが有り、
北尾根に向い亀石の滝へのルートなら降りだけで両方滝が見られそう。
滝は見られ無いが東尾根と付けられた道が書かれ、
西尾根に大周回が出来る様で一度歩いてみたい。
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本図は国土地理院地図閲覧サービスを利用して作成
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