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大茂山
(おおもやま)
453m
H21年2月12日
9時40分〜14時15分
岐阜県 本巣市
晴れ時々曇り
 ”周回としたら
最後道の無い所を
  適当に降りた”
 天気が良く暖かい日になりそうだ、岐阜県の西の方は未だ多くの山に登って無い。

 本巣の「大茂山」に行ってみよう、 「こんなに楽しい岐阜の山旅」では鉄塔巡視路のコース。

外山(とやま)小学校裏の駐車地
 外山小学校近くから山頂に行き戻るのだが、 山頂から顕著な尾根が西に降っている。

 この尾根を下れば周回が出来るが最後の所がぐるり急だ、 然し下に集落が有るので道が付いているのでは?

 宮谷に降りる手も有るが林道歩きが長い、 万一下りられなかったらと迷いながら家を出た。

 霜津岳の時と同じ道で山県市役所に行き79号を西に、 雛倉(ひなくら)で突き当たり右に霜津岳登山口の道を見て157号に入る。

 左へ曲がり南下し神海駅(こうみえき)直ぐ手前の外山小学校を左に入り、 突き当たりの道の膨らみに駐車。

 ここは小学校の裏手直ぐだが2台程駐車可能だ、9時40分歩き始めた。

 金網に沿って舗装された道が続いて、 金網の中は広い敷地で工場跡地の感じがするのだが?
金網に沿って舗装された姥坂を上がる 峠に有る給水施設

 少し急になり暑くなった頃給水タンクが見え峠に着いた、 地形図で「姥坂(うばさか)」とされる。

 何か謂れが有りそうだが、ここは峠なので姥坂峠とでも言っていたのだろうか?
送電鉄塔巡視路R123方向に登る 直ぐプラ階段が有る

 右に道が上がって送電鉄塔の指標が立ち、R123方向のプラ階段が続く山に入って行く、 道は幅広くしっかり付き、多くの人が歩いている様だ。

 一登りでR123鉄塔に来た、 下には登山口の立派な給水施設と背後に大きな山が見えている。
道は良く踏まれて幅広い 一登りでR123鉄塔に着いた

 方向は西で妙法ヶ岳の様子、 この山は谷汲山華厳寺の南からは特徴の無いだらっとした山容だ。
下には登山口の給水施設、奥に立派な妙法ヶ岳

 然しこちらから見ると堂々として、結構格好良い立派な山に見えている。
プラ階段の急な登り 尾根出会いから右下に鉄塔77経由外山小に降る道

 叉林の中に入って行く、 杉林が多く時々雑木林になるが余り美しい林では無い。

大茂山が見え、尾根右の凹みから林道が宮谷へ降っている
 プラ階段が多いが段差は小さく助かり、 結構登って汗びっしょりになるが今日は暑い。

 突き当たる感じで尾根に上がると前方になだらかな大茂山が見えているが、 かなり離れていて遠くに感じる。

 然し山頂から右に行った所に窪みが見られ、 新しい林道が下の方迄続いているのが確認出来るので案外近そうだ。

 新しい林道は宮谷林道近くへと降っている様だが、 接続されているのだろうか?

 ここには「76・77」鉄塔指標が立ち、南の直ぐに77鉄塔が見えている。

 「こんなに楽しい岐阜の山旅」では、 この77鉄塔経由て外山小学校に降るルートが載っている。

 尾根の右手に付けられた道は緩やかな登りとなり、 その後殆ど平坦となった道を進む。
尾根のなだらかな道 76鉄塔からも南西の眺望が広がる

 76鉄塔に来ると再び眺望が得られ、 77鉄塔が遠くになり左に「谷汲ゴルフ場」が見えている。

 左手の山は「城ヶ峰」だろうか、 すると右のなだらかな山は「東ノ山」から「西ノ山」となるが。
奥は左城ヶ峰から東ノ山・西ノ山?右手前が谷汲ゴルフ場

 「西の山」の麓に有るカタクリ群落地は、今年も多く花を付けるのだろうか?
妙法ヶ岳

 直ぐ75鉄塔を通過し桧が多い道を登ると、 標高点411Pに向わず左山の道となった。
411mコブを左山でトラバースの道 三叉路に突き当たる、鉄塔73方向に手書きの大茂山

 突き当たりに来た、今来た方向75・右74・左73の鉄塔指標が有り73方向の左に入る、 この指標73には手書きで、大茂山が矢印と一緒に書いて有った。

 標高点471mに上がると、ここにも鉄塔指標が有り右の73に進んで行く。
中央奥にに霞んでいるが小津権現山が覗いていた

 直ぐ125と125・1の鉄塔指標を見て軽く降り登り返すと、 左側白いトンガリの山が見える。
411mコブから軽く下る 登り返すとR125鉄塔

 小津権現山の様だ、その先少しで送電鉄塔が見えてきて125鉄塔に着いた。

 真っ直ぐ降るのが大茂山だが、 左方向近くに四等三角点「宮谷」が有るので左に降って行く。
伐採地を見ながら宮谷へ下る 宮谷へのしっかりした道

 直ぐL125指標その下にR125・126の指標が有り、 どの指標が正しいのか理解出来無い。

 分岐のコブに立つのがR125で、「宮谷」はL125で良いのか?
L125鉄塔広場 四等三角点「宮谷(みやたに)」

 狭い尾根道少しで11時鉄塔に来ると、 白いポールや囲み石が無く四等三角点「宮谷」が有った。
L125鉄塔広場から釜ヶ谷山の山々

 鉄塔の向こうに山が見え特長の無い山容で、 方向は北より少し東寄りなので釜ヶ谷山の様だが?
昨年登った「霜津岳」と随分前に登った「釜ヶ谷山」のアップ

 それにしても東側から見ると堂々とした立派な釜ヶ谷山の山容が、 こんなに違って見えるとは。

 R125コブに戻り右手に降って行き、平坦になると桧林の歩き易い道が続いた、 眺望の無い73鉄塔を通過し右山で尾根を外れコブをパス、少し先で尾根筋に戻り平坦な道を行く。
R125鉄塔から標高点384mは桧林の平坦な道 標高点384mから先には一部雑木林が有る

 途中で72・73とR125の1・126の指標を見ながら、 真っ直ぐの72方向に進む。

 少し先尾根と右山の道が分かれている様に見える所が有ったが、 道の濃い左の右山を取る。
72・73指標の所で直進し鉄塔巡視路と分かれる 道は少し薄くなるがそれでも拾い易い道

 直ぐ尾根道になり鉄塔指標に来ると来た方向73で左に72への道が降っている、 直進して送電鉄塔巡視路と分かれたので道は薄くなった。

 それでも分かり易く軽いアップダウンをしながらどんどん進んで行く、少し急な登りが続いている中、 ずっと黄色い杭と国土調査の頭が赤い杭が見られる。
尾根道には黄色い杭と頭が赤い国土調査の杭が続く 新しい林道が直ぐ際まで来ていた

 軽く下ると左下に新しい林道が見えてきて、ここで道はストップしていた。

 新しい林道沿いに暫く上って行く、 と言っても林道は下で見えて無いが木が無いので判る。
山頂手前のコブには太い松の木 叉林道が左下に見えた

 コブに上がると上部で二つに分かれた太い松の木が目立つ、 叉も林道が見える様になった。
低い笹が出てきた 山頂への最後の登り

 林越しに林道を見ながら低い笹の間を登ると、 少しで笹は無くなり山頂へ最後の登りになる。
山頂横迄続く舗装道 防災無線中継局に来て背後を通過

 僅かの登りで左側に舗装道を見ながら、 その先無線中継局に来て背後を通過。
「大茂山」山頂は林の中で、防災無線中継局が見えている 三等三角点「大茂」

 その先11時35分小広場の中央に、 三等三角点「大茂(おおしげ)」が有る山頂に着いた。
 (点の記は山が付か無い「大茂」で(おおも)で無く (おおしげ)とルビ。)

山頂横の防災無線中継局前で昼食
 山頂は全く眺望は無く、無線中継局だけが見えている。

 日陰で湿気ていて寒そう、 中継局の前の広場に丸太が有るので腰掛けて昼食とした。

 ここは駐車及びUターンスペースなのか、 広く舗装されていて日が射し暑いくらい。

 下山をどうしようかと思ったが、 今登って来た道は林も美しく無く眺望も含め見所は無い。

 西に続く尾根で降ろうと決め12時10分下山開始する。

 尾根のポイントは2箇所有る、 特に最初の標高370m付近の分岐は同じ様な傾斜の尾根が降っていて要注意だ。

 二つ目は標高260m付近だがこちらは進む右の尾根は緩やかで、 左は急な斜面が続くので直ぐ気付くと思う。

 コンパスをセットし西に降って行く、 頭部が赤い国土調査の杭が見られるが踏み跡は薄い。

 山仕事の人が歩いているだけの様だ、 少し降ると桧の間伐材が散乱して道を覆っている。

 最初から歩き難く一瞬戻ろうかと思った、 これが暫く続いたがその先少しずつ歩き易くなった。
西へ尾根を降って行く道は薄い 桧が間伐され放置して有る

 左下に舗装された林道が見えてきて、少しで林道カーブ地点に出た。

 下りられるかなと思ったが林道と段差も小さく、 道も付けられていて普通に下りられた。
横に逃げられず間伐材を踏んで通過 左下に新しい林道が見えると直ぐ先で林道に下りた

 ここから西北方面眺望が広がり、 小津権現山と白い山塊の能郷白山が見えているが霞んでいる。
一番奥に小津権現山
小津権現山アップ
能郷白山や高屋山だと思います

 この場所が行きに見えてた、大茂山から西に降る尾根に凹みが有る所だ。

 向かいの山に入って行く、こちらも尾根に入る道は付いている。
出来たばかりの林道を横切り先に取り付いて撮影 分岐は左右に同じ位の踏み跡右へ

 取り付いて少しで分岐に来た、 踏み跡は同じくらいだが右手にはテープが有った。

 ここが370m付近の尾根が分かれている場所の様だ、 コンパスを出すと右方向を指している。
分岐の右側には赤と白のテープが付いていた ここからは歩き易い道が続く

 右に入り歩き易い道が続きどんどん降って行くと、 所々テープも見られ叉林道に出たらこちらは林道面迄随分高さが有り、 一瞬降りられ無いかと思う。

 然し左の谷状の所に急降下すると、 林道法面に狭い道が付いていて下りられた。
再度林道に下りて少し林道を降る 尾根続きだったと思う所は平らに整地

 林道を歩き急カーブ地点の先、 以前は尾根続きだったと思われる所が広く平坦に土盛がされている、 この広い平坦さから二つ目の尾根分岐が有る標高260m〜270m付近だと思う。

 この辺りも林道は完成している状態なので、 宮谷林道迄繋がっているのではないか?

 万一完成して無くて車は通れ無くても、人が通過する位の切り開きは有りそうだ、 目指す尾根末端で降りられ無い時は、ここに登り返せば林道を歩き下山出来そうで一安心。
整地された奥から入って行く 尾根道は国土調査の杭が続く

 土盛の先に進むと林道工事で伐採された丸太が転がっているが、 その先尾根筋に薄い道が見られる。

 地形図では尾根分岐が有るのだが、踏み跡の分岐は見られなかった、 少しの間急降下しその後なだらかになったので、この尾根で間違い無い。

 相変わらず国土調査の頭が赤い杭が続いていて、 少し急な下りになってきた。
狭い分かり易い道が続く 尾根道が広く道が見つけ難いが何処でも歩ける

 狭い尾根道を降ると平坦になる、標高点180mポイント近くに来た様だ。

国土調査の頭部赤い杭と木に結ばれた青のテープから降る
 尾根は広くなり道は不明瞭になったが、何処でも歩ける。

 集落の左へ下りる道は無いかと注意しながら進むと斜めに道の様なのが有った、 然し歩かれている形跡は無い。

 直ぐ先国土調査の杭が有り、 上の木にブルーのスズランテープが付いて左鋭角に道の様なのが降っている。

先程の所から僅かの為直ぐ下で交差しそうだ、 やはり最近踏まれた様子は無くはっきり道だと思えるものでは無い。

 地形図の尾根先端は少し右カーブし宮谷に行っていて、 そこに道が有るのではと先に進む。

 下り始める辺りから踏み跡が怪しくなり、無理に急斜面に入るも倒木が有り少し崖状態で、 先を覗くも降りるのは危険で諦めて戻る、右側道は無いかと注意しながら戻るが見当たらない。

 結局先程見た少しちぎれ掛けた、 青いスズランテープが付いている所から降ってみる事にする。

 斜め右に降ると直ぐ道らしいのは無くなった、 然し降る事は出来て歩き易い所を選んで進む。
道らしいのは無い 然し藪状態で無く楽に降れた

 所々以前道だったかなと思われる箇所も有るが確かでは無く、 踏み跡は無いと言った方が正しい。

 こちらも国土調査の杭が時々見られ、 危険な所は無く降り易い斜面なので難なく里に出た。
里に下りた、先には舗装道が見えている 廃屋の右手から下りて来た(振り返り撮る)

 直ぐの所に小さな家が有るが振り返ると廃屋だ、 畑の横を通り舗装された車道に出る。

右に集落の中を帰って行く
 車道を右に進むが人は見掛け無く、 右手「金輪寺(きんりんじ)」とその先「春日神社」を見ながら157号に戻った。

 尾根先端に下る道が有るのかと思い、橋の先で右に宮谷林道に入って行く。

 カーブ地点の先迄行ったが、それらしいのは見付から無い。

 戻り外山小学校近くへ来ると柿の木の手入れをされている方がみえるので、 下りて来た尾根の道をお尋ねした。

 60歳位と思われるこの方は、 「小学校当時はここから登ったが今は集落の人も全く登っていない」と言われる。

 何処からですかと言うと神社からと呟かれたが、どうもはっきりしない様だ。

 14時10分車に戻る。

 人工林が多く眺望も余り恵まれ無く、 それに山頂横には林道と建造物が有り楽しみは少ない。

 前半鉄塔巡視路で道はしっかり付き、叉巡視路から離れても踏み跡は確かだ、 周回とする為山頂から西に尾根を降ると、道は山仕事の薄い踏み跡だが尾根は単純。

 最初の林道出会い直ぐ下の尾根分岐は要注意で、慎重に右に通過したい。

 最後の標高点180m付近から里への降下は、ポイントは見付け難く道は無いに等しい、 只藪状態で無く青テープの下降点さえ見付かれば里に降るのは簡単、叉他に道が有るかも。



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本図は国土地理院地図閲覧サービスを利用して作成 (クリックしますと元のサイズで表示します)
山頂下から宮谷迄入れた林道は2箇所の林道出会いと地形から推測、 叉完成しているかは不明
出会った花:  無し


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