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高屋 (たかや)
678m

(室兼高屋・むろがねたかや)
「主尾根トラバースルート」
H20年1月8日
10時15分〜14時40分
岐阜県 七宗町
曇り
”里に近いが自然で
  静かな山歩きが
 楽しめる好みの山”
 天気が良さそうで未だ登って無い上麻生の、 「麻生高屋山」とも呼ばれている点名「高屋」に行く事にする。

普通車でもOKの林道
登山口、この際に駐車
 登山道が不明瞭で険しいとされている山で、 単独の入山は良く無いと回避していた。

 然し未踏の山に行きたいとの誘惑に勝てず、 慎重に登ろうと9時家を出る。

 41号七宗橋の信号を直進し、七宗の町を通り64号に入った。

 追洞バス停の先左手に自販機を見て三叉路で右折し、 橋を渡って直ぐ突き当りを左折する。

 広い道を進むと最後の民家の所の林道ゲートに来た、 鍵は付いて無くゲートを空けて又閉じ林道に進む。

 川沿いに地道や舗装した林道を暫く行くと、 左手に赤と青のテープがぶら下がる所に来た。

 七宗町森林組合の入山注意板が有るここが登山口で、 少し広く1台なら問題無く駐車出来る。

 10時15分ポケットにテープを入れ歩き始めたら、 檜林の暗い中を最初からなかなかの急登だ。
急登だがジグザグに道は付いている 岩が無く歩き安い
檜林の急登 尾根は雑木林の落ち葉の道

 道はジグザグに結構しっかり付き急登だが歩き易く、 尾根に上がると右にコブが有り白い紐が見える。

 然し山頂方面の左に進み急登すると緩やかになり歩き易く、 少し進むと左山で幅広の道に変わった。
尾根直進は道が無い この付近の山は急峻だ
左山の道となる 「高屋」?

 右手が少し開けて鋭鋒が見えているが、方角から高屋山頂部か?

少し広く休憩に良い
尾根の分岐は右へ
 一部崩れ狭い所を過ぎると涸沢を回り込む、 ここは上の方に渡って行くと道が繋がっている。

 倒木の有る少し歩き難いジグザグ道を登ると尾根に上がり、 少し先で突き当たる感じの顕著な分岐に来た。

 右の左山で行く道は良く踏まれている様に見え、 こちらが主尾根トラバースルートの様子。

 事前に主尾根通しで山頂に登ったとの情報を頂いて、 左がその道では無いかと入ってみる。

 少し入ると山手にテープが付いていて、 道と言える物は無いが疎林で登れそうだ。

 入らず左に進むと回り込んだ所の炭焼き跡に茶碗が一つ有り、 先に進むが道は見付から無い。

 先程のテープの所が尾根に上がる場所なのか? 尾根通しは止め分岐迄戻り右に入り左山の道を進んだ。

 軽いアップダウンを行くと崩れて極端に狭くなっている所に来た、 急斜面で落ち無い様慎重に通過する。
万一落ちても大怪我は無さそう この手前にも炭焼き跡が有った
崩れて極端に狭い道 石積みが大掛かりな炭焼き跡

 急で狭い道の湿気た沢を回り込むと叉崩れていて、 その先も倒木が有り険しい道が続く様になった。

 石積みが顕著な炭焼き跡広場に来たら、 石積みの左側に薄い道が続いて登って行くがここは分かり難い。

黒い土は炭焼きの関係なのか?
黒い土が目立つ炭焼き跡で道が無くなる
 叉も石積みの顕著な炭焼き跡に来ると、右手に薄い道が登っている。

 少し登ると倒木を潜り一旦尾根に上がって、 その先左山で水平道となると炭焼き跡に来た。

 ここは石積みは少ないが黒い土が目立つ場所で広々としている、 然し左山の真っ直ぐに道が見当たら無い。

 左の斜面のかなり上にテープが見え、 道が付いているようには思え無いが無理に登って行く。

 然し周囲を見回しても道は全く無さそうだ、 下を見下ろすと炭焼き跡の左奥から犬が出てきた。

 猟犬かと思ったが小さく可愛いと思う位の大きさで、 登山者が連れていると思い少し動くと犬がこちらに気付く。

 登山者が来ると思っていると猟銃を担いでいる人が来たが、 構えて無いので大丈夫だ。

 道を聞こうと動くと犬が吼え男性はこちらを見た、 直ぐ人だと分かった様で銃を構え無かったが危ない場面。

直進は何処へ行く?
支尾根に上がる分岐は赤い肌の木
 「高屋へ行くのかね、倒木で塞がれているが水平に道が有り自分は潜れ無いが 通れるのでは、駄目なら高巻けば良い」と教えて頂いた。

 猟師さんと話していると犬は私の後に回り、足元にじゃれている。

 猟師さんと別れ倒木に近寄ると3〜4本が重なっているが隙間も有る、 然しザックを背負って潜リ抜けるのは出来そうに無い。

 ガレた斜面を登ってみると踏み跡が付いていて、 皆さん高巻いて通っている様だ。

 ここはテープも無く、 倒木が大掛かりで先に道が続いて無い様に見え要注意。

 狭い高巻き道を通り本来の道に出て先に進むと直ぐ尾根の末端の様な所に来た、 真っ直ぐは左に曲がり降って行く感じで左に鋭角に登れば尾根に上がれそう。

 ここもテープは付いて無く、肌が赤く剥けている木が目印となる。

岩山の左を通過する
山頂手前の岩山
 ほんの少し登ると尾根に上がり、 帰り直進しそうで今日初めてテープを付けた。

 狭い尾根道を行くと右手チラチラ山頂が見え、 土の柔らかい所はイノシシが掘った跡が有る。

 右側急な崖の道で、 先程道が無くなり直登しようとした左の斜面は急だが無理すれば登れそう。

 木の枝が張り出し少し歩き難くなっているが、 狭い尾根を進めば良いので適当に登って行く。

 尾根から外れ左山となり主尾根に上がった、 左から道が付いている様に見える。

 やはり尾根通しで登って来れる様だ、右に登って行くと急降下する所に来た。

 目の前には岩壁が見え、 その右は開けているが今日は完全に曇っていて眺望は利か無い。

 急降下し木が混じる岩を急登し岩壁の左側を通過すると、 眺望が広がり納古山が見えていた。
もう少し開けていると山頂らしさが出る 三角点は中央にある
高屋山頂は余り開けて無い 三等三角点「高屋(たかや)」

 尾根道を少しで12時15分三等三角点「高屋」の有る山頂に着いた、 周囲は木ですっきりと開けてはいない。
  (点の記にルビが打たれて無いが読みは「たかや」で良さそう)

納古山右に西尾根が続いている
納古山が見えている
 只し今の時期は落葉しているので、天気の良い日は少し眺望が楽しめそうだ。

 昼食を取るが汗が冷えて寒くなって来るし、 何も見え無い山頂の居心地は良く無い。

 奥にも道が付いているので入ってみたが特に開けた所も無く、 12時45分下山開始した。

 尾根を真っ直ぐ行ってみようかと思ったが、 降りは迷い易く初めて歩く道は危険なので左に来た道を降る。

 テープを付けた支尾根から右に降る所は迷わず通過、 倒木を高巻いて黒い土が目立つ炭焼き跡に戻った。

 その後順調に降っていると思っていたが、 石ゴロゴロの谷に出てその先道が見付から無い。

 水平に先に入ってみるも道は有るような無いような状態で、 こんな所は歩いて無い。

この山は名前が付いているのだそうか?
所々眺望が広がるが今日は霞んでいる
 石ゴロゴロの谷に戻って考えるも、 何も思い出さないので簡単に通過したのだと思う。

 方向的に合っているので強引に行けばと入って行ったが、 厳しい斜面となり時間が掛かる。

 戻ろうと思ったが石ゴロゴロの谷から先の、来た道に入る場所が判らない。

 谷の上か下に必ず道が有ると思い戻り、 先ず上の紐が付いている方に行ってみたが道は見当たら無い。

 谷を下へ行き少し東に入り気味に降ると、 直ぐ石積みが顕著な炭焼き跡が見えてきた。

 炭焼き跡でやれやれと休憩するが、何処で道を外したのか分から無い。

 確かに石ゴロゴロの谷に出る迄道は着いていたのだが? その後は順調に降り14時30分車に戻った。

 林道奥迄入ってみると、堰堤の先に何の為なのか大きなパイプが山積みされている、 駐車のスペースは有るが、パイプ作業をすると大型車のUターンスペースが必要で 余り止められ無いと思う。

 この山は大部分自然林で気持ちが良く、叉地形に変化が有り退屈しない山歩きが出来るが、 登山道を外すと疎林で動けても地形が険しい所が有り難渋しそうだし危険だ。

 私は登りで1箇所しかテープを付けず帰りに迷って汗を掻いた、 少しでも不安な所は付けた方が良いと思う、 但し山の持ち主や後から楽しむ方の為にも、テープの回収は山歩きの必須マナー。


 *200年2月追加:  この山の名前を通称「麻生高屋山」と入れていました。

 「美濃一人」さんが「七宗山山名考」で、 「麻生高屋」と呼ばれていた山が別に有ると調べられ、 「麻生高屋山」は使うべきで無いと判断、 「七宗御留山境界絵図」に記載の「室兼高屋」に変更する。

 林道ゲート手前の井戸様に、「山の名前は麻生高屋山ですか」とお尋ねすると、 違う「高屋」と言われました。



国土地理院地図閲覧サービスを利用して作成
*赤線ルートは地形が複雑で読み切れて無いので不正確です
   出会った花: 無し


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