224 | (まえやま) (まつだ) 1,351m |
H19年11月25日 9時40分〜14時15分 岐阜県 中津川市 晴れ |
”登山道変化有り 面白く 静かな山歩き | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
前から気になっていた中津川の前山も登られるのではと出掛ける事にする。 8時40分多治見インターで中央道に入り古渓山PAでガソリンを補給、 リッター150円だった。 中津川インターで下り19号を北上するが、食料調達のコンビニが無い。 登山口に行く松田の信号を過ぎ、少し先に有ったので購入し次の信号でUターンした。 松田の信号からは一本道で、突き当たり迄来れば良いので分かり易い登山口。 猪避けガードに鍵が見え手前の道の膨らみに止めた、 他車のUターンを考えると何台も止められ無い。 9時40分柵を跨いで入ると直ぐ三本の道が有り、一番左の舗装された道に進む。
直ぐ舗装は切れ地道だが、状態の良い林道を暫く進んで行く。 車が見えてきて、 その手前にしっかりとした「前山登山口」の案内が立っていた。
ここ迄車が入っていると言う事は、鍵を持っている地元の人が来ているのだろうか? 然しもう一台の車は名古屋ナンバーだ、 良く見なかったが柵に鍵は掛かって無いのかもしれない。 山に入ると暗い檜林の中を緩やかに登って行く、 道は明瞭で檜の落ち葉が積もりふかふかの道だ。
少しで尾根に上がり低い笹が茂る人工的に作った様な、 盛り上がった狭い道を進む。 一部自然林の所も有るが、殆ど植林の人工林の登りで笹が少し煩くなってきた。
急な登りと変わるとザレた土となり、滑るかなと思ったが問題無い。 今日は気温が少し高く暑くなった、 足が重く息が切れ体調が戻って無いのかと不安を感じながら進む。
未だ登山口から40分も来て無いのに休んでいて、 「もう登って見えたのですか」と声を掛けると「これから登る」と言われた。 「登山口に駐車の車ですか」と聞くと、 「そうです、柵は鍵が掛かって無かったので入った」との事。 もう一台の岐阜ナンバーは、先に登っているのかもしれない。 登って行くと西方面が開けて中津川の街と、先には笠置山が見えている。 急な登りが続いて、今度は北方面が開け御嶽山が飛び込んできた。 然し下部は手前の山が隠していて、すっきりとした形で見え無い。 少し霞んでいるがその左奥に小秀山、その手前三角錐の秀麗な姿の高峰山が近く、 右手には南木曽岳が確認出来、中央道の赤い橋も見えなかなか素晴らしい眺望だ。 三人の方を追い越すと、 崩落して狭くなった所も出て来て変化の有る道となった。
暫く急登すると10時50分岩が有る平坦な所に着いた、小さな「督ノ城(とくのじょう)跡」 と書かれた木札が見られ、人工的な石積みも有り中世の砦跡とされる。 暑いので一枚脱いで岩に腰掛けて水を飲んで休んでいると三人が追い抜いて行かれた、 緩やかに進むと叉も急な登りとなり今度は尾根をほぼ真っ直ぐに急登。
左側開け中央アルプスが見え、左端に木曽駒ヶ岳と開けている所に空木や南駒ヶ岳が確認出来る、 ここで三人に先行さて貰い登って行く、 崩落した所に来ると禿げ山が見えているが富士見台の様だ。 厳しい急登が始まった、 岩や木を掴んで登る所が随所に出てくるが危険は無く案外登り易い。
少しずつ調子が出てきたのか快調に登って行くと後ろの三人は全く見え無くなり、 この辺りおびただしい程のイワカガミの葉が続いて、良く見るとイワウチワの葉も多い。
振り返ると急斜面なのが良く分かるが、 何故か疲れを感じずどんどん登ると上が少し明るくなった。 ずっと続いていたイワカガミの葉も無くなると、 傾斜が緩やかになり急に背丈程の笹の中に入る。
少しの登りで尾根に上がったが、笹が深いままで空いた空間は全く無い。 この下降点には、多くのテープが付いていて帰りの目印になる。
西の三等三角点剣先(けんさき)へも薄く道が付き、 テープが無いと帰り通り過ぎるかもしれない。
事前調査ではこの辺りで恵那山が見え休むのに良いと有ったが、 現在は違っている。 深い笹の中を進む、 道は拾い難い所も有るが尾根を外さ無ければ良く迷う事は無い。 降り気味に進むが、テープも所々付けられいるので目標になった。 途中小さなコブが有り右手木の向こうに御嶽山が僅かに見えたが、 左の恵那山方面は全く見えて無い。 そろそろ笹薮が嫌になりもう着かないかと思う頃、 11時50分突然切り開かれた「前山」山頂に着いた。 まあまあの広さの山頂は三等三角点「前山」が有り、 まだ新しい切り株が幾つも見られる。
誰も居ないので登山口の岐阜ナンバーの車は、 剣先に行かれたのか又は登山で無いかもしれない。
北面切り開かれ眺望が得られる様になっている、 御嶽山の右に三角錐の乗鞍岳その右に木が邪魔するが奥穂高岳で、前穂の鋭い峰が続いていた。
然し惜しいかな木の間にしか見えて無い。 これも落葉したこの時期だから見えているが、 葉の付いた時期は殆ど見え無いのではと思われる。
かなり大きな木だが後三本伐採されるとすっきり見えるようになるのだが、 それを言うべきで無いか!
最近木が切られて明るくなった様だ、 ゆっくり昼食を摂っていると寒くなって来る。 食後の蜜柑になった頃声が聞こえてきて三人が到着され、 尾根に上がって左に行ってしまったと言われた。 今日のルートで注意するのはその場所だけだが、下調べをされないのだろうか? 話を聞くと色々登って見えベテランの様なのだが? 12時40分下山開始、食事中の三人に「お先に」と声を掛け笹に突入する。 笹薮を歩く時間は計って無いが、10分強程度だと思うがやはり鬱陶しい。 下降点に戻り急降下して行く、 登りより下りは危険で急が無い様に降りるが急な割りに降り易い道だ。
朝暗かった人工林も日が入り明るく気持ちが良い、 どんどん降り2時頃に車に戻れそうだ。 もう一山途中見えていた高峰山に登ろうかと思いながら、 1回だけ水を飲んだがほぼノンストップで林道登山口に下りた。 岐阜ナンバーの車が無くなっている、 地元の人が他の目的で乗り入れていた様だが柵の鍵は閉められていないだろうか。 林道を行き柵に来たが直ぐ近くで農作業の方が、 ぎょろりと見られ柵の開閉を確認せず跨いで通ったが名古屋からの方は出られたのか? 14時15分車に戻る。 未だ歩けそうなので、 鎮の峠の高峰山登山口への中津川市苗木「夜明けの森」に向かった。 この山は中津川市から見ると恵那山の前方に立ち塞がる山なので、 前山と付いたとされる。 上部の深い笹をどう捉えるかだが、変化が有る一因と思えばこの山は面白い、 急斜面のイワカガミとイワウチワの群落は、今迄見た山では圧倒的に規模が大きく春は楽しめそうだ。 落葉期以外は山頂の眺望が得られ無いと思われるのが非常に惜しいが、 好みの山。
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出会った花: 無し |