221 | (きょうがたけ) 2,296m |
H19年10月16日 7時〜16時20分 長野県 南箕輪村 曇り時々晴れ |
”やっと山頂へ 然し眺望が悪く 充実感は今一つ” | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
先日中央道松川ICから「烏帽子ヶ岳」に登ったが中央道沿いに幾つか山が有る、
厳しい山からと伊那IC近くの「経ヶ岳」に行く気になるが、
標高差1,400mは簡単で無い。 標高差1,100mの烏帽子岳で一杯だったので、 果たして登る事は出来るのだろうか?
多治見ICから中央道を走って行く、 ETC割引100km以内は松川ICの為一旦出ると料金2千幾らと言う。 時計を見ると6時2分前で通勤割引時間に入るものと思っていたので失敗、 入り直して伊那ICで出るがこちらが割引となった。 インターを出て右折「みはらしファーム」の十字路を右折し、 突き当たる感じの仲仙寺の案内が見られる所を左折する。 少し入ると大きなバス駐車場を見ながら奥迄進むと、 「伊那市考古資料館」に着いた。 道路際に仲仙寺(ちゅうせんじ)山門が有り、上は車両侵入禁止となっていて 山門は改修工事中。 広い資料館前駐車場は山門工事用の資材が置かれ、 邪魔にならない様奥に止めたが他に車は無い。
パンを一つかじり考古館入口の登山届けボックスに記入し、 予定通りの7時に歩き始め舗装された道を歩いて行くと、 左手に茅葺の洒落た建物が立っている。
その奥本堂への階段に突き当たり経ヶ岳への指標により、 階段を上がらず右に入って行くと地道となりサラシナショウマが咲き、 その先アーチ状の橋の下を通過。 左に本堂が見え、「羽広観音(はびろかんのん)」と信仰を集めた十一面観音菩薩像が有る、 然し秘仏で60年に1回しか開帳しないと言う事なので寄ら無かった。
ここにも経ヶ岳登山道の案内が有り幅広い道を行く、 人口林の暗い道で分岐が有るが真っ直ぐ進む。
その後も分岐は直進し、 自然林になると木に「がんばれ・伊那養護学校」の看板が掛けて有った。
狭い登山道となり少しの登りで尾根に上がる、 男性が茸を採っていたが未だ籠の中は少ない。 「なかなか無いのだわ」と言われる、 採って一瞥し駄目だと捨てられ「一目で分かる」との事。
笹が茂ってきたが背丈が低く余り問題は無い、朝露で濡れるかと心配したが大丈夫だ、 道は尾根を行くと思っていたが、ずっと斜面に付いていて所々崩れ狭く歩き難い箇所が有る。
暫く笹の間の崩れがちな狭い道が続き尾根道となると分岐に来た、 指標が有り右は「大泉ダム」だが、見た所大泉ダム方面は余り歩かれて無い様に思う、 急な登り少しで四合目標識に来た。 南箕輪村の新しい立派な案内が立ち、 登山口は伊那市だがここからは南箕輪村に入ったと思う。
同じ様な笹の切り開きを登って行くと右山の道となり唐松林の広々とした所に来た、 右手林の中にブルーのシートが見えテントの様な感じに掛けられトイレ? そこに上がる手前に五合目標識が有り、 ベンチと思う丸太が置かれ9時丁度座って休憩した。
登山口から2時間経過し大分疲れているので、 おにぎりを食べていると中年の男女が登って来る。 女性が「登って来たのですか?」と言う、「これからです」と答えたが 疲れた顔をしているのか?
休憩もしないで女性が先にスタスタと登って行った、健脚のペアの様子。 本格的な登りになってきて少し岩も出て来るが、 変わらず同じ様な道が続いて大岩が見えて来ると6合目に着いたが、 登り始めてずっと眺望は得られて無い。
叉厳しい登りが始まった、地形図を見ると7合目迄標高差約200m。 自然林や唐松林に光が入り美しいので、辛い登りも多少気が紛れる。
やっと登り切り7合目に着いた、 四等三角点「蔵鹿山」が有り少し山頂らしさの有る開けた所だ。
かなりへばっているが未だ8合目迄250m程の急登が残っていいる、 その先は大きな登りは無く後一頑張り。 緩く下って行くと自然林が紅葉をし始めていて、良い感じの林が広がっている。 然し道が薄くなったと思ったら急降下し始めた、 こんなに降る所は無かった筈。 地形図を見ると軽い降りが有るだけだ、 疲れているのにと思いながら戻る為登り返すと右手にしっかりした道が付いている。 少し降ると急登となり暫く厳しい登りが続き、 何度も立ち止まり11時丁度8合目に着いた。 やれやれと座り込んだ、急な登りは少ないがロングコースでばて気味になっている。
細長い丘状で東~北方面大きく開け、 伊那谷から南アルプスが一望だと思われるが今日は駄目だ。 雲の間に僅かに塩見岳が確認できる程度で残念!
西面は木の間から中央アルプス木曽駒ヶ岳だと思う山が見えている。 「望郷」と彫られた石柱が有るが、 裏に中学校耐久登山記念と彫られていて古い物では無い。
北西の樹間にピークが二つ見えている、近い方が9合目で左奥が山頂の様子。 軽く降り山頂に向かうが霧が出てきた、細尾根の急登となると眺望が広がり、 叉降り平坦になると笹が深いが切り開かれ道は明瞭、 クネクネと進むと左に回り込み今迄と一変した苔むした岩の急登となる。
登り切ると古い石像が2体と石積みが崩れた様に見える9合目に着いた、 一帯が雑然とし地形図でここの手前に四等三角点「雪梛(ゆきなぎ)」が有る筈だが見られ無い。 (点の記では平成9年9月新設だが? 登山道より左に外れているようで見付けられ無い?) 叉降って行くと背丈程に笹が深くなるが、 然し登山道は最近刈られた様で全く邪魔にならず助かる。
最後の登りだと思われる疎らな木の間を急登していると、 5合目で会った二人が下山して見え、山頂は寒くて居れないので早々に下りてきた、 「もう直ぐそこですよ」と教えて頂く。 霧の中となり少しの登りで12時「経ヶ岳」山頂に着いた、 ガスが掛かっている山頂は結構広い。
二等三角点「経ヶ嶽(きょうがたけ)」と山頂看板、それに石碑が有った。 (点の記には「岳」で無く「嶽」の文字が使われている) 信仰の山との事で多くの石仏や遺構が有ると思っていたが 実際は違いさっぱりしていた、疲れているのでゆっくり休みたいがここは寒い、 ヤッケを着て昼食を取ろうとするが風が吹き抜ける。
風を避ける東面も僅かしか下りられ無い、 そこに座って食べようとしたが寒くて我慢出来無い。 防寒ダウンを出すのも面倒で8合目に戻って昼食にしようと、 柿とオレンジを食べ早々に退散した。
少し戻ると明るくなってきて紅葉が綺麗だ、 苔むした道を登り返し9合目を過ぎる。 その先細尾根の急降下の所では、 前方の山の斜面の紅葉が美しく見えた。
中央アルプスも見えているがこちらは相変わらず雲が掛かり、 13時8合目に戻りゆっくり昼食とした、僅かしか標高は下がって無いが山頂と違い全く寒く無い。 今日は5合目9時8合目11時山頂12時、 戻り8合目13時と丁度時間の区切りに着いている。
13時30分下山開始、 紅葉が美しく見える様になり楽しんで帰るがこの山の行程は長い!
4合目辺りから紅葉も無くなり単調な降りが嫌になる程長く、 足の親指の腹が痛くなってくる。 時々休みながら16時20分車に戻ったが未だ明るく、 山門修繕工事の方は皆さん作業中だった。
⇒「経ヶ岳の紅葉」 伊那インターから近く、登山口の仲仙寺は「羽広の観音さん」として有名なお寺さんで分かり易い。 標高差1,400m程有り、急な所は無いが距離が長いので高年者にとっては厳しい山だと思う。 今日は紅葉が有ったが登山道が単調の為お勧め度は低い、 眺望が得られる日なら叉違ったかも。
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出会った花: ・サラシナショウマ ・ノコンギク ・リュウノギク ・アキノキリンソウ ・ミヤマママコナ |