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網掛山
(あみかけやま)
1,133m
H19年2月21日
10時20分〜14時20分
長野県 阿智村
晴れ
”山の雰囲気が良く
 眺望にも恵まれ
  お勧めの山”
 快晴の予報に南アルプスの眺望を期待し、 昼神温泉の背後に有る「網掛山」に行く事にする。

右が東峰
中平集落から網掛山
 中央高速道を走っていると中央アルプスが見えるが霞んでいる、 眺望は駄目か?

 恵那山トンネルを抜け園原ICで降りた、 道に雪が残り山の積雪が気になる。

 89号を走り昼神温泉を過ぎ256号に合流し、 少しで153号に突当り右折。

 少し行くと横断歩道が有りここで右に入り阿智第三小を左に進むと、 中央道を潜り保育園の横を通る。

 川を渡った所で二股となるが、直ぐに合流するのでどちらに進んでも良い。

 合流地点が小野川関所跡でこの辺りがイギリス人宣教師ウェストンが、 恵那山に登った帰り南アルプスの眺望を絶賛したとされるポイント。

 既に下見をしているので通過し、直ぐの所を右に上がると石碑が立っている。
2〜3台駐車可能 古代東山道
石碑の有る分岐、左が網掛峠へ、右の直ぐに駐車 東山道の説明板が立っている

 真直ぐの石垣に大平神社(おおひらじんじゃ)への案内が有り、 その上が空地なので駐車した。

 網掛峠方面林道終点に2台程駐車可能は確認済みだが、 帰り大平神社近くに下山予定でここに止める。
集落は直ぐ無くなる 古道遊歩道として整備されている
中平集落の中を網掛峠に歩いて行く 古代東山道の指標

 10時20分歩き始める、 この辺りからも南アルプスが見えているが霞んでいて良く無い。

 古代東山道(こだいとうさんどう)の看板を見て集落を西の網掛峠に進む、 途中に案内指標が有った。
普通車でも問題無い 2〜3台の駐車スペース
山の中へ車道が続く 車道終点、左に駐車スペース

 山に入ると雪が残り登りは大丈夫?車道の終点に来ると 駐車スペースに車は無く入山者は無い様子。
ここまででも結構登っている ジグザグに付けられている
暫く谷沿いに登ると指標が有り右に 峠迄ジグザグの急登が続く

 左に沢を見ながら結構急な坂道を行くと突当り指標が有り右に入る、 ここからジグザグに付けられた山道の急登となり、気温が高く直ぐ暑くなってきた。
大きな杉に囲まれている 悲しい謂れが書かれている
暗い網掛峠 網掛峠の説明

 一汗掻いた頃杉林の中の暗い網掛峠に着くと、 網掛峠の謂れが書かれた看板が立っている。

 直ぐ上に網掛神社跡のスペースが有るが、 石碑が立っているだけで跡らしい痕跡は見られ無い。
神社の遺跡は無い 手作りの感じの休憩舎
直ぐ上の網掛神社跡は石碑だけ 登山道に入ると展望休憩櫓が作られている

 戻り網掛山の指標の右に登ると展望休憩櫓が作られ、 横川山・南沢山だと思う山が見えている。
恵那山は見えない
網掛峠休憩舎から横川山・南沢山?

 恵那山は見えて無いので眺望としては今一、 記帳ノートが置いて有ったが入山届けでは無い。

 休憩して山道に入って行くと、 しっかりした道が続いていてかなり歩かれている様だ。
道は良く整備されている 少し下る所もある
暫く急登が続くが登り易い道 平坦になると山頂部が林越に見えている

 急だが歩き易い道を登ると平坦になり、 降り気味に進むと林越し前方に網掛山の山頂が見えている。

 又登りに入ると少し雪が残っているが、 かなり溶けているので登るのに問題は無い。
大体自然林だ 手作りの指標
変わらず明瞭な良い道が続く 登り切ると分岐指標が有る

 桧林を抜け夫婦松の大木を過ぎ暫く登ると、尾根に上がり指標の有る明るい分岐に着いた、 指標には、左「山頂・西展望台」右「無人測候所・東展望台・大平神社へ下る」と書かれている。

 下に「東展望台の樹木の伐採が終わり日本一とも言われる見晴しとなりました、 是非見てください」と書かれ期待が脹らむが、霞んでいるのは取れたのだろうか?
分岐から少しで山頂三角点 三等三角点「大谷」
分岐から山頂へはなだらかな尾根道 「網掛山」山頂の三等三角点「大谷」

 先に左の山頂に向かう、 緩やかに登って行くと中央に三等三角点名「大谷(おおたに)」が有った。
 (点の記にルビが打って無いので「おおや」かも、 近くに「大谷」と付く地名が地図に出て来ない)

 通過点のような所で山頂らしく無く、又林の中で眺望は全く得られ無い場所。

 先に進むと雪が多くなり足跡は無く道が分かり難くなった、 一番高くこの辺りが西峰かなと思う所から動物の足跡について行く行くと、大きな沼田場が有る。
雪が多く道が分かり難い
西峰方面は雪が多くなる

 色々な足跡の中にひときわ大きな物が有り熊では無さそうだが?早々に戻り、 先程の一番高そうだと思った辺りから、南に雪が窪み降る道が付いていそうで入って行く。

 少し急降下すると木が伐採され恵那山が見え、 ここが西峰展望台のようだが何も案内は無い。
立派な恵那山が見える
西峰下から恵那山

 こちら側から見る恵那山は初めてで新鮮だ、なかなか見応えの有る姿を見せていて必見だと思う、 恵那山以外は見えて無く戻り、三角点と登って来た分岐を通過し東峰の展望台に進む。

 平坦な道が続いている、 この辺りには大きなテープが所々付けて有り目印になるが何処でも歩ける。
下り気味の長い道 ゆっくりしていても良い雰囲気
東峰への道は平坦 気持ちの良い樹林が続く

 非常に気持ちの良い林が続いている、新緑や紅葉の時に是非再訪したいと思う。
この休憩舎どのくらい持つのか?
東峰展望休憩舎からは南アルプスが一望

 平坦な所は結構距離が有りやっと降り始めると、 前方大きく切り開かれ南アルプスが飛び込んできた。
仙丈ヶ岳から聖岳迄
塩見岳から光岳迄

 霞みは取れたようで北の「仙丈ヶ岳」から、 南の「聖岳」迄白い山が連なって浮いている。
南アルプスパノラマ

 素晴らしい眺望だ、来て良かった!

 手作りのような展望櫓が作られていて、 壊れないか少し心配だが入ってベンチで休む。
仙丈ヶ岳から塩見岳迄
仙丈ヶ岳
北岳・間ノ岳・農鳥岳・塩見岳

 風も弱く暖かいので食事をしてのんびり眺望を楽しむ、眼下は昼神温泉から阿智の集落が一望の元で、 かなり広範囲に樹木を伐採したようでこの周囲は明るい、作業をされた方は大変だったと思う。

 見飽きないが下山する事にする、 右手の尾根に道が付いていて大平神社への指標も見られ降って行く。
休憩舎の右手に道が下っている ずっと自然林
尾根を南東に降って行く こちらも気持ちの良い林は続く

 直ぐ雪が付いた所に来た、 急斜面の為滑りそうで靴に滑り止めを付け降ったが少しで雪は無くなる。

 尾根筋を離れ左山で降って行く、 こちらも林が美しく落ち葉が一杯で靴が埋まる程の所も有った、道が明瞭か心配していたが、 かなりしっかり付いていて迷う所は無い。

 少しで急な降りとなり株立ちの枝が細い木でトンネル状を作って、葉の出た新緑時に見たい物だ、 真新しい鉄の杭が打って有ると思って降りると、谷側にこの杭を使い虎ロープが張られている。
躑躅も混じっている 最後まで急な下り
株立ちの林 林道に出ると指標が立っている

 その少し下にはこれから作業する為の杭とロープが積んで有り、 左山の急斜面で危険の為ロープを張るようだがそんなに危ぶない場所とは思えない。

 出来れば再考して欲しいと思うのは、山歩きを楽しむ大部分の人の考えではないか、 眺望の無い急な降りが続き、こちらから登るとこの急登はかなり辛いと思われる。
道は少し痛んでいるが普通車でもOKだと思う のんびりとした集落
林道の最初は竹の間を進む 集落に出ると南アルプスが見えている

 ひょっこり林道に出て指標が有り、降りてきた方向「網掛山」林道方向「大平神社」となっていて この辺り2台位駐車出来そうだ、竹林の中を降ると少しで集落に出たら南アルプスが見えていた。

 民家の間を通り突当りの道を右に曲がると少しで橋を渡り、その先ショートカットし 大平神社の指標が有る石垣の下を歩き、14時20分駐車した空地に戻る。
南アルプス北部
仙丈ヶ岳
北岳・中白根岳・間ノ岳
塩見岳
南アルプス南部
荒川岳
赤石岳
聖岳

 後で思うと今回の駐車場所は大平神社駐車場で無いかもしれない、 地元の人に確認した方が良い、休日にどのくらいの登山者が有るのか分から無いが、 駐車スペースが少なく注意が必要だ。

 南アルプスの眺望は素晴らしく、 見通しの利く時に登れば必ず満足する山歩きとなる。



本図は国土地理院地図閲覧サービスを利用して作成
出会った花:  無し


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